みなさんは、「ネオ公益企業」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
これは、「ネオ」=新しい+公益企業を合わせた言葉で、これからスタンダードになっていくであろう造語だ。
公益企業と聞くと、多くの人々は電気会社やガス会社などを思い受かべるだろう。日本だと日本郵政なんかもそうだと思うのだが、ほとんど生活インフラになっているようなサービスを提供している企業のことを指す。
これらの企業に共通しているのは、生活基盤のインフラとなるサービスを提供しているため、業績が安定していたり、例え業績が極端に悪化しても政府が潰せないという点だ。
しかし、今現在、人々が必要としている生活インフラは確実に変化している過程であり、新しい公益企業、つまりは「ネオ公益企業」たちが誕生しているのだ。
ちなみに、この「ネオ公益企業」という造語は、私、かぶまくらが今作った造語であることをここに高らかに宣言させていただく。
そう、時代はすでにネオ公益企業時代に突入しているのだ。
<この記事のポイント>
Amazonとグーグルはネオ公益企業の代表格
ところで、ここで皆さんに質問なのだが、皆さんはAmazonとグーグルを使わないで生活をしているだろうか?
恐らくは、ほとんどの人や企業がこの2社が提供するサービスを利用しているはずで、例えばYahooで検索していたとしても、実はYahooはグーグルの検索システムを使用しているので、実際にはグーグルのサービスを利用していることになる。
また、Amazonで買い物をしていない人でも、Amazonが提供するクラウドサービスを利用する企業のサービスを利用していることは多いだろう。
このように、この両者が提供するサービスは完全に我々の生活の中に溶け込んでおり、すでに公共の利益に多大なる貢献をしているのだ。
自分も利用しているAmazonプライムなんかも、そんなサービスの代表格だろう。
恐らくだが、非常に多くの人々や企業がAmazonやグーグルが消滅したら困る可能性が高い。
そういった意味で、この二つの巨大テック企業はネオ公益企業と呼ぶのにふさわしい存在になっているだろう。
巨大化するネオ公益企業とテック企業たち
GAFAという言葉が一時期ブームになっていたが、この造語を構成するGoogle、Apple、Facebook、Amazonについては、もはやこの世に存在しないと生活に支障が出るという点で、前項に書いたネオ公益企業に当てはまるだろう。
ネオ公益企業に多いのは、IT技術やテクノロジーによるサービスを展開する、いわゆるテック企業で、その中でもプラットフォーマーとなっている超巨大テック企業がそれに当てはまる。
要するに、GAFAのようにもはや世界中の人々の生活に入り込んでいるような巨大テック企業は、1国や2国だけではなく、地球レベルのインフラを人々に提供しており、ある意味国家権力を超えた力を持っている。
そのため、今後そう遠くない未来に、我々が知っているのとは全く違う秩序が世界を支配する可能性はあるだろう。
それがどういった形かはハッキリとは分からないが、一つのきっかけとなるのは、この記事で書いているFacebookが発行を計画しているリブラなんだろうね。
リブラに対する世界各国の拒否的な態度を裏側から観察すると、いかに巨大テック企業の影響力が強固なものとなっているのかが理解できることだろう。
ネオ公益企業たちの今後の動向には、引き続き注目していきたい。
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