例年12~2月頃になると、いつも株雑誌に登場する有名な優待株投資家がいる。
そこまで言えば、投資をやっている人間であれば大体誰のことを指しているのかわかるだろう。
それは、自転車で爆走する優待投資家こと桐谷さんのことだ。
桐谷さんは、元プロ棋士という異色の経歴を持つ投資家で、その印象的なビジュアルや優待品で生活する様子がテレビで特集されたことから、一般人にとっても非常になじみ深い投資家の一人だ。
そのため、桐谷さんに影響されて、株式投資への入門として優待株への投資を選択する方も多い。
株主優待を設置している企業の株は、保有していると食料品やクオカード、はたまた食事券などの優待品が貰えるので、多少の含み損であれば気にすることなく保有することが出来るという利点がある。
また、テレビでも株主優待を特集したり、桐谷さんが様々なところで優待株投資の魅力を語りまくっているので、「株主優待=お得」というイメージが浸透しているので優待株を選好する投資初心者の方が多いのではないだろうか。
ただ、そんな優待投資にもいくつか注意点はある。
桐谷さんファンの方であればご存じだと思うのだが、桐谷さんはもともとは優待株投資家ではなく、そこそこリスクの大きい株なんかも積極的に買って資産を大きく増やした投資家だ。
しかし、バブルの崩壊やリーマンショックによってそれまで時間をかけて築いた資産に大ダメージを受け、株主優待品で糊口をしのいだ経験から、株価の上げ下げの影響を受けにくい優待株投資に切り替えたという経緯がある。
そのため、桐谷さんの優待株ポートフォリオはメチャクチャ安全性を重視したものとなっている。
桐谷さんがどのようにして優待株のリスク管理を行っているかというと、銘柄数をものすごい数で分散させている。
たしか、800銘柄以上に投資していたのではないだろうか。
桐谷さんはバブル崩壊、リーマンショックなど、資産を増やすたびに衝撃的な暴落に見舞われるという波乱万丈な投資経歴の持ち主なので、よりディフェンスを重視して1銘柄下落のダメージを最大限まで軽減したいと考えているのではないかと思う。
なので、桐谷さん流で優待株投資で株式投資デビューをする際には、複数銘柄に分散して投資をした方がいいだろう。
というのも、いくら優待株だと言っても業績が悪ければ普通に株価は下げまくるので、そういったリスクをカバーするためにやはり複数銘柄に分けて投資しておく必要があるのだ。
例えば、おいらが先日買ってから速攻で含み損状態となっているホクリョウという銘柄も株主優待制度を設置していて、3月末の権利月まで保有していると保有株数によって500円分から2000円分のたまごギフト券なるものがもらえる。
たまごギフト券は全国の指定店舗で卵の購入の際に使えるギフト券なんだが、おいらはすでに数千円分のたまご券ではおっつかないほどの含み損を抱えてしまっている。
この例からもわかるように、株主優待を目的にして買った株の株価が下落するということは結構よくあることなので、数銘柄に分けて投資をしておき、1銘柄の下落ダメージを軽減しておくことが必要だと思う。
それにしても、おいらは別に優待目的でホクリョウを買ったりオリックスを買っているわけではないが、株価が買値より下落してしまい、結果的に優待権利月をまたいで保有しそうな感じとなっている。
すかいらーくの時も、買値から長期間株価が低迷してくれたおかげで、優待券を3回ほど貰ってしまったからかもしれないが、優待制度付きの株は苦戦するというジンクスが自分にはあるのではないかと思ってしまう。
ケンコーマヨネーズのときみたいに、ドレッシングやマヨネーズみたいな優待品を貰ったはいいが爆損をこいてしまうというパターンは何としても避けたいところなんだが...。
まあ、そういった点に注意をすれば、優待株投資は優待品というわかりやすいメリットがあるので、投資入門にはいい投資方法なのかもしれない。
ただ、資金量があまりなく、複数銘柄を買えないという場合は、おいらであればやはりインデックス系の投資信託やETFで株式投資デビューすることをお勧めする。
インデックス系の投資信託やETFであれば、1銘柄でも分散を利かせることが出来るので、そのほうが安全だと思うからね。
桐谷さんも爆損を防止するために優待株投資に切り替えたということを考えれば、桐谷流投資を目指す場合は優待株の選定に加えて、銘柄分散についても研究した方がいいような気がする。
桐谷さんは資金量が巨大なので、相当な分散投資でもある程度のリターンを得ることが出来るかもしれないが、資金量が少ない状態で100株づつ株を買った場合、あんまり儲からない可能性もあると思うからね。
優待株投資は確かに楽しい投資方法で、自分で実際にやってみた感想からも面白い投資方法だとは思う。
ただ、個人的に株式投資の目的はあくまで資産の最大化だと思っているので、「優待+キャピタルゲイン」を狙う方が最終的には資産が増えて効率的だと思っている。
なので、仮に株価が上昇した際に、ある程度自分が満足出来るリターンを得られるくらいの株数を買うのも結構重要な気はするね。
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