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FANGが日本を衰退させている

中年の孤独

こんちわ!

休日は家でネット三昧!!孤独なアラフォーかぶまくらです!!

皆さんはSPA!という週刊誌をご存知だろうか?

リリーフランキーとみうらじゅんのおっさんコンビがグラビアン魂という連載を持っている雑誌で、その紙面のほとんどを金・女・酒という内容で構成している近年稀な、異常なほど雄度の高い雑誌だ。恐らく江戸時代であれば即発禁になっているだろう。

要は、SPA!は男の欲望を詰め込んだような情熱溢れる雑誌なのだ。

もちろん、おいらはSPA!を愛読している。そしてそのSPA!ではよく中年サラリーマンの孤独や孤独な中年サラリーマンの末路などの特集が組まれている。目にすると吐き気がするくらい恐ろしい体験談が掲載されていることもある。

現代はネット環境が完全に整っているので、おいらのような中年男子が家で一人過ごしていても特に孤独を感じることは無い。

Amazonプライムの会員であれば、Amazonで注文した冷蔵庫のビールを飲みながら映画やドラマにうつつをぬかすこともできるし、DMMの会員であれば家にいながらも各種大人の映像が楽しめる。そしてネットで馬券だって買えるから自宅にいながら「飲む・打つ・買う」が成立するわけである。

江戸時代であれば一家の家計を破綻させかねないような享楽を、自宅で寝っころびながらも楽しめるのだ。なので別に人と関わる必要が無い。自宅でスマホやPCを使って快適に過ごせるのであれば、外に出て仕事以外で面倒くさい人間関係に巻き込まれたくはない。

そんな中年が多いから、中年男性の未婚率が上がってしまい、結果少子高齢化につながってしまっている。世の中を便利にしたネット環境が今度は逆に世の中を追い込んでしまっている状態なのだ。

おいらは日本の少子高齢化の一番の原因は、実はネット環境の充実にあるのではないかと思っている。

FANGの罪

現在米国株式市場では連日ハイテクセクターが爆上げを記録している。そのけん引役はもちろんFacebook、Amazon、Netflix、GooglenoのFANGと呼ばれている4大銘柄だ。

この4つの企業は我々の生活を非常に便利にしてくれた。日本の企業が本当はとても嫌がっているイノベーションという現象を作り出している素晴らしい企業たちだ。

まず、Facebookは離れていても誰もが友達としてつながることを可能にしてくれた。いいねボタンを押せば、疎遠になっている友達とコミュニケーションを取ることも出来るし、UPしている日常を見ればその人を身近に感じることも出来る。

Amazonは言わずもがな我々の生活をネット通販や各種サービスを通じて各段に便利にしてくれた。

Netflixは定額で映画やドラマを見放題にすることで、映画やエンターテイメントを驚くほど日常的に楽しませてくれている。

Google大先生はもはや人知を超えた圧倒的な情報量で神になろうとしている。ググって分からないことは無いと言われているが、仕事で使っているとマジでそうだと思う。だからいちいち面倒くさい人に教えを乞う必要も無くなってきている。

この4つの企業は生活を各段に便利にするかわりに、人と人とのリアルなつながりを遮断してしまっているのも事実だ。

Facebookは日常的に友人を身近に感じられるかわりに、日常的に友人に直接会ったり電話をかけたりする必要をなくしている

Amazonはスーパー等に買い物に行って、そこで店員さんと話をしたり、偶然居合わせた知り合いと話をしたりする機会を遮断している。そして趣味の店に友達同志で一緒に行くという機会も遮断してしまっている。だってワンクリックで全て買えてしまうから。

Netflixは太郎君と花子ちゃんが初めてのデートで映画館に行く機会を奪ってしまっている。「花子、今度あの映画身に行かない?」太郎君が震える声でそう誘ったのに、花子ちゃんが「ごめん、映画はNetflixで見てるから」と断ってしまったからだ。

さらにFANGは、既存の各種産業やサービスを駆逐しまくっている。そして、そこで生まれるはずだった人間関係も遮断している。

Facebookは既存の広告産業を駆逐している。だから、広告代理店は規模を縮小したり、テレビ広告の制作会社なんかは商売あがったりで社員をリストラする。そうすると、本来であればそこに入社した新人のFさんと、パワハラで有名な上司のEさんが意外と意気投合し、ついには新しく法人を立ち上げて事業を始めるという機会も遮断することになる。

Amazonは既存の小売り業者を駆逐している。大型の専門店や小さな小売り店まで漏れなくだ。だから、本当であれば大型のおもちゃ店でアルバイトとして働くことになった大学生のT君と、そこにパートで来ていた主婦のCさんが不倫する機会も損なわれている。

Netflixは絶好調でDVDのレンタルショップを駆逐しまくっている。最近TSTAYAに行くとメチャクチャ人が少ないように思うが、100%ネットでの動画配信サービスが影響していると思う。ということは、DVDショップでアルバイトで入ってきた外国人のトーマスとさえないフリーターのA君が親友になるという展開も遮断していることになる。

Googleについては一番影響力が大きいかもしれない。昔であれば人に聞かないと絶対に分からなかったようなことが、ググれば一発で検索出来るようにしてしまった。そのおかげで本来であれば構築されるはずであった様々な師弟関係や業務を通じた出会いを遮断してしまった。

以上のように、FANGによって世の中が便利になればなるほど人と人が直接関わり合う必要性が無くなっている。そして便利になればなるほど人は面倒くさい人間関係を避けるようになる。なぜなら別に人間関係が無くても楽しく生きていけるからだ。

そして人間関係が無くても生きていけるということは、別に結婚しなくてもまあまあ楽しくやっていけるということを意味する。

結婚しなくても楽に生きていける環境が整えば整うほど結婚する人は少なくなり、結果生まれる子供もさらに少なくなっていく。

ハイテクは必要なのか

これから世界中でハイテク企業が成長すればするほど、世界全体が便利で自由になっていく。

つまり、人々の選択肢が広がっていくのだ。

ひと昔前であれば上京するのだって大変だったのが、今ではネットでどこの国の町の情報でもある程度は手に入れることが出来、そこに書かれている体験談などを元にしてある程度快適な海外旅行を楽しむことだってできる。

そうして世界が便利になっていくと、今まで不便利な部分を解決していた企業が不要になっていく。そういった企業というのは、ハイテク企業よりも多くの従業員を必要とするケースが多い。

そのため、そういった企業が不要になるということは、そこでの雇用がそれだけ失われ、雇用が失われるということは少子化を意味する。なぜなら金がないと子供を育てることは出来ないし、そもそも結婚だってしようという風にはならない。

しかも一人だって楽しめる世の中なのだから、別に結婚という人間関係を極限まで濃縮した環境に身を投じる必要も無い。

今後ハイテク化が進んでいくと、移民を受け入れていない先進国では少子高齢化がますます進んでいくことは確実だろう。中国も今は人口が13億人を超えているが、少子化政策の影響とハイテク化による生活環境の向上でどこかの時点で人口が劇的に下り坂へと向かっていくのではないかと思う。※1人子政策は2016年に廃止して、今は2人子政策としている。

ハイテクが進化するスピードというのはかなり早く、ひと昔前であれば夢の世界でしか起こりえなかったようなことが現実として目の前で起こっている。

おいらは先日VRというものを初めて体験してみたのだが、あれはもう人間が作り出せるものの範囲を超えてしまっていると思ってしまった。ガチの仮想現実がVRゴーグルの向こうには広がっていたのだ。

フィフスエレメントというブルースウィルスが出ている古い映画があるのだが、そこら中を空飛ぶ車が飛んでいるような近未来を描いている。そんな未来が意外と身近まで来ているのではないかと創造してしまう。

想像を超えるハイテク化は世界中で人間関係の遮断を起こし、そして少子化問題を引き起こしていくのではないかと思う。今を超えるほど世の中が便利になるということは、今を超えるほど人間関係に依存しなくても生きていけるということを意味する。なので、先進国ではもう人口が増えることはないのではないかと思う。

かといってハイテク化が必要ないのかといえば、そうではないと思う。

おいらは、ハイテク化は人類に必要不可欠な進化であると考えている。なぜなら人口が増え続けてもそれを支える資源は限られているからだ。

水(淡水)、石油、金属など資源の埋蔵量は限られているので、人口が増え続ければ永久にそれを消費することになるため、どこかでストップをかけないと人類が全滅してしまうことだって考えられる。資源をめぐって戦争だって起こるだろうし、現在も資源をめぐる紛争は各地で実際に起こっている。

その中でも一番厳しいのは水ではないかと思う。海水ではなく淡水のほうだ。地球上の水資源に占める淡水の割合はわずか2%で、そのうち人間が使える水は0.01%程度だそうだ。石油は案外大丈夫らしい。

現在世界中で人口が増えるにつれて食料不足が問題になっている。そして食糧不足とリンクして水不足が深刻になっている。大豆や小麦などの食料を作るには大量の水が必要だからだ。

これを解決するのがハイテク化なのかもしれない。ハイテク化により、より選択肢の多い世界となれば、日本人と同じで結婚するという選択肢を捨てる人もより多くなってくるだろう。

すると世界全体の人口の増加を食い止めることが出来る。人口の増加が抑制されれば資源を全体で分かち合える期間がより長くなり、結果人間という「種」全体が長く繁栄することが出来る。

もしも人間がこのまま人口を増加させ続けていくとすれば、海の中か宇宙に活路を見出すしかないだろう。陸地はすでに人で溢れかえっており、これ以上人々の生活を維持できないレベルまでそう遠くない未来に到達してしまうことが考えられるからだ。

しかし、人間は生きていくのに酸素を必要とするので、それが届かない宇宙と海中で発展していくことは相当厳しい。DNAを操作して酸素なしで生きていける人体構造を創り出すことが出来れば可能かもしれないが、それは世の中のハイテク化がさらに進んでもかなり遠い未来の話だろう。

結論とするとハイテク化は人口増加を抑制し、人類全体の寿命を延ばすために我々のDNAにインプットされた本能なのかもしれない。

SPA!を開き、グラビアアイドルを食い入るように見つめながらそんなことを考えてみた。

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