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不労所得を生み出すオフィス系Jリートの低迷は回復するのか
最近、新型コロナショックの後遺症から株式市場がようやく立ち直りかけているのだが、そんな中においても出遅れているのが高配当で有名なJリートで、以前は常に需要があると考えられていたオフィス系のJリートもなかなか株価が以前の水準まで戻らずに苦戦を強いられている。
それというのも、新型コロナウイルスの感染拡大前までは極めて旺盛だった都心などのオフィス需要が急速に落ち込んでいるからだ。
緊急事態宣言の発令により、以前までは出社して仕事をするのが当たり前だったのが、最近ではやや風向きが変わってきていて、テレワークなどで仕事をする人が非常に増えてきている。
そのため、今後はオフィス需要が減るのではないかと考えられており、さらには自粛ムードの高まりによって全く経済が回らずに賃料自体が支払えないという企業も増えてきている。
Jリートは高配当で有名で、オフィス系のリートにしてもこれまでは代表的な不労所得である分配金をずっと投資家たちに支払い続けてきたのだが、ここに来てこの未曽有の事態により急ブレーキがかかろうとしているのだ。
この状態が長期間続いてしまうと、不労所得である分配金を減らさざるを得ないJリートも大量に出てくるのは火を見るよりも明らかだからね。
オフィス需要自体はなくならないと思う理由
ところで、確かに新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークが増えており、オフィス需要が減少することは確かにそうなのだが、将来的にはオフィス需要は再び回復しないのだろうか？
オフィス系のJリートに投資する場合、分配金の源泉は企業や事業者がオフィス系Jリートに支払う賃料なので、この点はオフィス系Jリートに投資をする人はよく考えておく必要があるように思う。
個人的には、テレワークやリモートワークといった働き方が一度広がったとしても、最終的にはオフィス需要は回復するのではないかと考えている。
というのも、グーグルやアップルなどのすでにリモートワークが十分可能な企業においても、生産性上昇の観点からオフィスを構えているからだ。
ソフトバンクが投資をしていて、今ゴタゴタしているウィーワークという企業が提供しているレンタルスペースが一時大うけしていたが、その理由はあのスペース内で様々な企業の社員間などでコミュニケーションが取れるからだ。
この世の新しいテクノロジーや技術は人と人とのコミュニケーションが行われることによって創造されることが多く、円滑なコミュニケーションは生産性を向上させる素晴らしいものだ。
そらに、テレワークやリモートワークでサボりまくる社員が出てきていることも問題で、結局はまたコロナが落ち着いたら日本のサラリーマンたちはオフィスへ出社することがスタンダードになるのではないだろうか。
そうなると、将来的にはオフィスの需要も増えて、オフィス系Jリートの分配金も安定するかもしれないね。
不動産市場はすでに崩れかけている
さて、オフィス系のJリートについての話は以上なのだが、最近たまに収益用不動産や一戸建ての物件の価格をネットや店舗などでチェックしているのだが、不動産の価格が徐々に下がっているような気がする。
というのも、以前の売り値よりも価格を下げている物件が増えているからだ。
これは恐らく、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞により、不動産を買う人が少なくなり、売る側が値下げをせざるを得ないような状況になっているのがその原因ではないだろうか。
最近、日本の不動産市場はプチバブル状態が続いていて、銀座など日本の中心地の地価はありえないほど上昇していた。
ただ、不動産市場の方は日銀のETF買いにより買い支えがされている株式市場とは違い、実体経済の減速によってかなり冷え込むと思うので、全体的に価格は下がる可能性がある。
そういったタイミングではさすがにJリートの価格も落ち込んでいるだろうから、もしかしたらいい投資タイミングがやってくるのかもしれないね。
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