配当利回りが高い株を保有することによって、多額の配当金を得たいという欲求は、インカムゲインを重視する投資家であれば誰もが持っている欲求だ。
高配当株の場合、配当利回りが3%や4%、それから5%など、定期預金の利率の数百倍の利回りのものも多い。
そのため、株式市場で高配当利回りの株を発見すると、ついつい買ってみたくなる投資家も多いのではないだろうか。
ただし、配当利回りが高いというだけで株を買うと、その後、無配転落や減配などの悲劇に見舞われた場合、配当金はもらえないわ、株価は激下がりするわで悲惨な目に遭うことになる。
最近の日本株式市場では、株価が下落傾向にあるため配当利回りが非常に高くなっている株も多いが、表面的な配当利回りだけを見て投資をすると痛い目に遭う可能性があるので、可能な限り注意を払いたいところだ。
というのも、現在の日本株式市場は円高によって非常に企業がダメージを受けやすい環境下にあるので、製造業に代表されるグローバル企業などについては大きく利益が減ってしまう可能性もあるからだ。
日本を代表する高配当株である日産自動車は、前述した円高の影響を受ける高配当企業として筆頭に上がってくるような企業だ。
日産自動車は販売不振やカルロス・ゴーン元会長を巡るゴタゴタのせいで大きく株価が下落しているが、ここにきてさらに株価が大きく下落しそうな感じもする。
というのも、利益の減少具合が半端ではなく、世界中でリストラを敢行しているような状況なので、場合によっては配当金が減額されたりする可能性があると思うからだ。
日産自動車の場合、メイン市場である米国での販売不振が深刻なうえ、現在円高がかなり進行している局面なので、業績的に非常に厳しい状況が続きそうな感じがする。
まあ、そのあたりは個人個人が判断して投資をするのかどうかを決めるべきだとは思うが、現在の日産自動車は配当利回りは高いが、その継続性については現状疑問を持たざるを得ない状態だと言ってもいいだろう。
ほかにも、日本のグローバル企業の中には現在配当利回りがかなり高くなっている株も多く、非常に魅力的に見える株もあるが、為替が円高に振れる可能性も考慮してそのあたりは判断するべきだと思う。
円高は、やっぱり結構なインパクトがあるからね...。
株価が下落している場合、株式をどれくらい売るべきなのか?ということを最近考えているのだが、やはり一定の比率で株式を残しておくべきだろうと思った。
というのも、株式市場が下落している局面で全株式を売り払ってしまうと、上昇した場合に大きな機会損失を被ってしまう可能性があるからだ。
また、日本が現在インフレとなっており、消費税も10%に上昇することを考えると、リスク資産をすべて売るのもどうかと思う。
なので、高配当株をはじめとする現在保有している株式については、やはり残しておこうという感じだ。
というか、買ってるんだけど笑。
株は下がると売りたくなってしまうものだが、あまり焦って動いてはよいことはないので、自分のリスク許容度と相談してある程度のリスクは取っておいた方がいいような気がする。
高配当株の場合は、株価が調整している際にも配当金を支払ってもらえるので、保有していて安心感は正直ある。
ただし、先ほども書いたように円高の影響を受ける高配当株はかなり多いので、その点も考慮したうえで、保有し続ける高配当株を決めておいた方がいいだろう。
株式市場がリーマンショック並に大幅に下落する可能性は低いのかもしれないが、調整は少し長引きそうな感じもするからね。
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