配当利回り4%超のみずほFGの決算と今後の金融市場の動向
みずほFGは、配当利回りが4.8%の高配当株で、高配当株を選好する投資家たちの間ではかなり名の通った高配当株だ。
配当金は何もしなくても手に入る代表的な不労所得だと言ってもいい存在で、配当利回りが高ければ高いほど、投資家は多額の配当金を手にすることが出来るため、高配当株はインカムゲインを好む投資家たちの間では人気の存在なのだ。
一方で、みずほFGの株価はずっと下落し続けており、株価は低迷する一方だ。
そのため、みずほFGの配当利回りは上昇しており、投資家たちはこの株を買うべきかどうか検討しているケースも多い。
ここ数日の株価の下落により、多くの高配当株が下落しているが、みずほFGの株価もやはり下げており、7月31日に発表した決算は悪くはなかったが、株価は下落してしまっている。
ここ最近の日本の金融株の弱さは異常とも言っていいレベルで、地銀などに関しては年初来安値を更新している銘柄も非常に多く、みずほFGの株価も150円台まで下落してしまっている。
通常、PBRが1倍以下になる状態というのは、保有している資産に対して事業内容にほとんど魅力がないと評価されているのと同じだ。
みずほFGの利益は増加するのか
みずほFGの20年3月期の決算は決して悪い内容ではなく、通期利益に対する進捗は34%と、むしろ順調だと言ってもいい内容だ。
しかし、発表後に少し株価が上昇しただけで、それ以降は最近の株価下落に巻き込まれて株価は普通に下落してしまっている。
みずほFGは経費率の削減が課題となっていたが、その点についても改善がみられており、大きく利益が上昇しているわけではないが、会社の計画通りに事業が進捗しているといった感じはする。
ただ、それで今後みずほFGの株価が大きく上昇する可能性があるかというと、ここ最近の金融市場を見ていると、かなり微妙な感じがする。
配当金については利益が上昇していけば支払いが維持されるので、ある程度予測は立つのだが、株価が上がるのか下がるのかはプロのファンドマネジャーでも予測することが難しい。
というか、それが出来れば億万長者になれるので、プロをやめて個人投資家になるだろう。
一方で、利益という面については、金融市場の状況次第で大きく進捗がストップする可能性があるので、金融市場が不安定だったり、国内で超低金利状況が続く限りは大きく利益が上昇することを期待するのは難しそうな感じがする。
そう考えると、みずほFGに限らず、日本の金融株は状況的にかなり不利な環境に置かれていると言えるかもしれない。
そのため、今回のような株価下落局面で配当利回りが高くなっていても、なかなか買うかどうか判断に迷うところだ。
日米貿易戦争による株価の下落は止まるのか?
さて、ここ数日トランプ砲のおかげで株価が下落し続けており、世界最強のNYダウでさえボコボコに売り込まれ、昨日など700ドル超株価が下落してしまった。
そのため、投資家の中には不安になって株を売り現金化する人も多いが、一体今後どこまで株価が下落してしまうのか非常に不安な気持ちになってしまう。
今後株価が下げ止まるかどうかは、日米の交渉しだいといったところだが、この問題は一旦落ち着いてもまた再燃するということを繰り返す可能性が高い。
ただ、あまりにもやりすぎると米国経済にも影響を及ぼす可能性があるので、ちょくちょく休憩を入れながらずっとケンカし続けるみたいな感じになるんだろうね。
なので、中国経済が途中で本気で経済破綻してしまったらリーマン級の暴落になるんだろうが、そうならない限りは市場崩壊とまではいかないような気はする。
こういった局面では配当利回りが高い株が増加するので、思い切って株を買ってみるのも悪くはないかもしれないね。
ただし、銘柄はキチンと調べてからというのは鉄則だが。
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