不労所得である配当金と配当性向が高い銘柄について
高配当株は投資家に多くの配当金を支払ってくれるため、インカムゲインを重視する投資家にとっては極めて貴重な投資先だと言っていい。
というのも、株価の上げ下げについては予測が不可能な部分が多いが、配当金についてはある程度予測が立つので、資産から生み出される果実をコツコツと手にしたいという投資家にとっては、現金を生み出してくれる高配当株は極めて魅力的だからだ。
高配当株から支払われる配当金は、文字通り正真正銘の不労所得なので、投資家たちは何もしなくてもその果実を手にすることが出来る。
一方で、我々サラリーマンたちが手にしている労働所得については、毎日満員電車に揺られながら出社し、ひいひい言いながらストレスまみれの仕事をこなし、夜遅くに帰宅するという毎日を過ごしてようやく手にすることが出来る。
そのため、サラリーマン投資家にとっても高配当株は魅力的な投資先で、多くの投資家たちが高配当株に投資をしている。
しかし、高配当株に投資をする際にも注意点はいくつかある。
その一つが、「配当性向」という指標だ。
配当性向が高いとどうなるのか?
配当性向とは、下記の式によって算出される指標で、配当金の支払い余力を図る一つの物差しとなる。
・配当性向=1株配当÷1株純利益
この数値が高いということは、利益の大部分を配当金の支払いに回しているということになり、一見いいことのように思える。
しかし、それは「配当金に回す余裕が少なくなってきている」と理解することもできる。
たとえば、1株利益が100円で配当金が30円なら配当性向30パーセントで、あと70円配当金に回す余裕がある状態になる。
一方で、同じように1株利益が100円で配当金が90円なら配当性向は90パーセントで、配当金に回せる額はあと10円だけという計算になる。
前者の場合は利益が一定の額で推移しているのであれば、今後も配当金の支払いは安心できるが、後者の場合だとギリギリの状態なので、今後の配当金の支払いに不安が残るケースもあるだろう。
さらには、企業は儲けた利益を投資や研究費に回すことによって利益を拡大することができ、それによって株価が上昇したり株主還元を充実させたりすることが出来るが、後者だとそれも厳しくなってしまう。
そのため、一時的に配当性向が高まっているだけ、という場合ではなく恒常的に配当性向が高い場合は少しその銘柄について調べる必要がある。
というのも、高配当株の場合は配当金が減額されてしまうと株価も大きく下落してしまい、配当金はもらえないわ、株価は下がるわで悲惨な目に遭ってしまう可能性があるからだ。
配当利回りが高い銘柄は配当性向を調べよう
以上書いた通り、配当金という純然たる不労所得を支払ってくれる高配当株を買う際には、配当性向という指標は調べた方がいいだろう。
米国株の場合は借金してでも株主還元してくれるケースもあるが、日本株の場合はお家芸の減配が実施されるケースが非常に多いので、特にそうだろう。
配当金は株を放置しておくだけで得られるため、忙しいサラリーマンとしても取っ付きやすい投資先だが、その点は確認しておいた方が無難なんだろうね。
ただ、配当性向をいくら調べていたとしても、いきなり業績悪化で減配というケースもあるのでそれをやっていたからといって安全というわけでもない。
やはり、高配当株の投資といってもリスクはたくさん存在しているので、ある程度イレギュラーなことも想定してやるしかないだろう。
ただ、可能な限りできることはしておきたいものだね。
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