毎月分配型投資信託の分配金は株価大暴落でどうなるのか
投資信託はサラリーマン投資家にも人気の金融商品で、一つの株に投資するよりも分散投資が出来る面もあり、リスク分散が可能だという理由で投資信託を選択する投資家も多い。
そんな投資信託の中にあって、ひと昔話題になったのが、「毎月分配型投資信託」という金融商品で、その名の通り毎月のように分配金を支払ってくれるタイプの投資信託だ。
日本人の多くはインカムゲインという、毎月の安定した収入を好むため、一時期この毎月分配型投資信託は爆発的に売れまくり、金融機関でも一押しの超人気投資商品となっていた。
しかし、いつのころからか、この毎月分配型投資信託の話を聞かなくなってしまった。
その原因は、毎月分配型投資信託の仕組みがアナウンスされ、その結果長期的な運用には向かない可能性があるのにも関わらず様々な媒体でこの金融商品が売られまくっていた状態にストップがかかった。
実際のところ、毎月分配型投資信託が最悪な金融商品かというと、投資するタイミングなどによってその解答は変わるはずなのだが、多くの人が思っていた金融商品とは中身が違っていたため、批判の対象となってしまったのだ。
そんな毎月分配型投資信託の基準価格が、すさまじい速さで現在暴落している。
毎月分配金型投資信託の価格が暴落している理由
毎月分配型投資信託の基準価格が今暴落しているが、その理由は毎月分配型投資信託の中身がJリートである場合がほとんどだからだ。
そう、毎月分配型投資信託というのは、インカムゲインをもたらしてくれる資産であるJリートを集めたものであり、だからこそ分配金を毎月支払うことが出来るのである。
現在、Jリートはコロナショックによる市場の崩壊の影響をモロに受けていて、1日で指数が10%超も暴落するなど、ちょっと信じられないようなことになっている状況だ。
そのため、毎月分配型投資信託も同時に暴落しているのである。
ところで、毎月分配型投資信託の分配金の配当原資は、Jリートから支払われる分配金なのだが、当然のことながら分配金が業績に支払い額が左右されるものだ。
なぜなら、Jリートの分配金は利益の内から支払われるからなのだが、当然のことながら毎月分配金型投資信託の分配金がそれだけでは賄なえないケースもある。
その場合、中身のJリート自体を売却して分配金を支払うのだが、この仕組みが一時世間から批判を浴びていたのだ。
というのも、投資信託というのは本来長期での資産運用を目指す金融商品なのだが、元本を崩して分配金を支払うと余分な税金もかかる。
さらには、毎月分配型投資信託の手数料は、その仕組みを維持するためにインデックス型投信と比べると高く設定されていることが多いので、長期的な運用には向いていないのだ。
こういった理由があり、毎月分配型投資信託は一時世間から批判を浴びていたのである。
分配金の額が維持できるのかについて
さて、そんな毎月分配型投資信託の分配金についてだが、今後コロナショックの後に訪れ不況の中で、果たして支払い水準を維持できるのかという問題がある。
前述したように、毎月分配型投資信託の分配金の原資はJリートの分配金やキャピタルゲインなので、Jリートという資産の調子に依存することになる。
現在、コロナショックの影響で市場は大混乱しており、もはやメチャクチャな状態になってしまっているのだが、本当に深刻なのは実体経済の方で、長期間経済活動が停滞していることにより、多くの企業や個人が経済的に切迫してきている。
ホテルやオフィスなどの不動産を取り扱うJリートは、当然のことながら景気の影響受けやすく、このままの状態が続くと分配金の支払いにも影響が出ることは容易に想像できるところだ。
そのため、徐々に毎月分分配型の投資信託の分配金にも影響を及ぼすのではないかと考えている。
将来のことは誰にも分らないので、正確なことは言えないが、そういった可能性については一応踏まえておいた方がいいような気がするね。
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