人気優待株が株価の暴落で大量に売り込まれて優待利回りが上昇中
先週の株価の暴落により、成長株も高配当株、またバリュー株も仲良く売り込まれてしまい、日本の株式市場に上場している株たちは大ダメージを受けてしまった。
その中にはもちろん、個人投資家たちに人気の高い優待株も混じっていて、そういった通常はあまり株価が下落することのない人気優待株までもが、まさにバナナのたたき売り状態で売りさばかれていたのだ。
そのため、当然のことながら優待利回りも上昇し、優待株投資家たちにとっては非常に魅力的なバリュエーションの株が増えているのだ。
以前までの相場が過熱し、NYダウや日経平均が最高値を更新しまくっていた時には考えられなかったレベルまで株価が下落してしまっているため、買うのには躊躇してしまうのだが長期的に考えたら買っておきたい銘柄が激増しているのだ。
JR東日本もそんな銘柄の一つで、運賃・料金株主優待割引券を株主優待制度として用意しており、非常に人気がある優待株の一つだ。
JRの株主優待は、普段からJRの電車を利用する人たちにとってはかなり利便性が高い内容となっており、株数毎にもらえる枚数が増えていくこともあり、JRユーザーであれば非常に魅力的な内容だと言っていいだろう。
ディフェンシブ銘柄のJRが売り込まれている理由
JRは通常時の株式相場においては、いわゆるディフェンシブ銘柄として取り扱われており、株式市場が暴落した場合、資金が逃避するケースも多い銘柄だ。
というのも、JRが営んでいる鉄道事業は不況期であろうがなんだろうが、国民全員が利用する機会のあるものなので、例え不況になってしまったとしても一定の利益は確保できる可能性が高いので、そういった意味で業績が読みやすい。
なので、株式市場が混乱した際にもあまり株価が暴落しないことが多いのだが、今回のコロナショックにおいては真っ先に株価が下落してしまった。
というのも、コロナショックの場合、政府がイベントの中止や外出の制限などを国民たちに求めているため、JRが運ぶ「人」が街から消えている状態であり、さらには利益の多くをたたき出していた新幹線を利用する人が激減してしまったことにより、業績がすでに悪化してきているのだ。
そのため、通常時はディフェンシブ銘柄と呼ばれているJRの株価が大きく暴落してしまっているのだ。
しかし、その反面株価が2014年以来の水準まで下落してしまっており、長期の投資であれば投資妙味がむしろ増していると言ってもいいだろう。
JR東日本のSuicaは電子マネー市場を制する可能性がある
ところで、JR東日本が発行しているSuicaは、電子マネー市場で今圧倒的な存在感を示しているのをご存じだろうか?
日本人は現金が大好きな民族なので、なかなか電子マネーが浸透しないのだが、唯一といっていいほど多くの国民が利用している電子マネーがあって、それがSuicaなのだ。
Suicaの利用実績や年次ごとのデータを確認するとわかるのだが、JR駅郊内以外の加盟店が激増してきており、さらにはSuicaの利用件数も驚くほど伸びている。
しかも、JRは駅構内の施設や駅周辺の施設など、人が集まるスペースを大量に確保しており、それらの施設で使用できるSuicaはすでに協力なバックボーンを持っていると言っていい。
今や東京駅内を一日中Suicaだけで楽しむことも可能なレベルになっているからね。
なので、将来的にもしかしたら電子マネー市場をSuicaが完全制圧し、JRの利益を下支えする可能性も高いのではないかと考えている。
JR東日本の株価自体は今激下げなのだが、将来的にはそういったポジティブな要素もあるので、最近定期的に株価をチェックしている次第だ。
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