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motoさんの「転職と副業のかけ算」は書籍として1400円の価値があるのか?
motoさん、という人を知っている方は、このブログの読者に一体どれくらいいるだろうか?
motoさんとは、SNSを中心に活躍されているサラリーマン・インフルエンサーの方で、転職によって年収を240万円から1000万円オーバーまで引き上げた、いわゆるジョブホッパーとして非常に有名な方だ。
自分は、motoさんのことをVoicyという音声メディアで知ったのだが、非常にロジカルな話し方をする有能な組織人といった印象を持っている。
motoさんの存在は、転職活動をしている人や、そうでなくてもサラリーマンの間では非常に有名らしく、ツイッターのフォロワーは一般人なのにも関わらず6万人を超えている。
motoさんが有名な理由は、自身がこれまで経験してきた「転職」のコツや方法論などを誰にでも分かりやすい言葉にして、ブログ、ツイッター、Voicyなどのメディアで発信しているからで、motoさんが発信するそれらの情報は、転職活動者やサラリーマンたちから圧倒的な支持を受けている。
そんなmotoさんが初の書籍を出版し、かなり話題となっているため、自分自身も興味が湧いたので購入してみた。
motoさんの処女作である「転職と副業のかけ算」は、新書で1400円(税別)の値段なのだが、果たしてその値段に見合うだけの価値はあるのだろうか?
本日は、かぶまくら個人の「転職と副業のかけ算」に関するレビューをこのブログ読者の方々にお届けしよう。
motoさんは副業でも年収4000万円
さて、motoさんの「転職と副業のかけ算」のレビューに入る前に、もう一つ補足で説明しておくと、motoさんはご自身が運営するブログである「転職アンテナ」からの収入等で、副業でも年間4000万円を稼いでいらっしゃる超ド級の猛者だ。
しかも、motoさんはすでに副業を法人化されており、その法人からの役員報酬として年間4000万円を受け取っているので、恐らく法人自体の年商は億を余裕で超えているだろう。
「そんなの嘘だろ?」
と、正直自分は以前までそう思っていたのだが、否定的な考え方をするだけでは情報から得られるものは少なくなってしまうので、よくよく自分なりに分析して検証してみた。
その結果、恐らくだが、motoさんの副業年収4000万円はリアルだという結論に達した。
motoさんのサイトである「転職アンテナ」は、記事数は非常に少ないのだが、そこにはmotoさんがこれまでの転職活動で培ってきた知見が凝縮されており、「確かにこれは違うな」と、ブログ記事を読んでみて思った。
そして、motoさんはすでにツイッターで6万人以上のフォロワーを抱えており、ブログの更新の代わりにツイッターで情報の発信を続けている。
ツイッターの情報拡散は、いわゆるSEOの影響や検索順位の変動の影響を受けにくいため、motoさんは常時検索エンジンとは別ルートで顧客を確保することに成功している。
そして、転職活動をしている人や副業をしている人の間では、すでに「motoさん」という存在がブランド化されているので、「motoさんの情報だから欲しい」という顧客層がすでに形成されている。
そのため、motoさんと取引したいと思う転職業者は多いと思うし、そうなると単価の交渉も非常にやりやすくなる。
しかも、motoさんの場合は本業と副業が見事にリンクしているので、発信できる情報量が他とは圧倒的に違う。
このような情報を総合的に分析していくと、motoさんの副業年収4000万円はリアルだろう、という結論に至る。
「転職と副業のかけ算」のレビュー
新書で出ているビジネス書なので、あまり深い中身に触れることは出来ないが、この本の要点は下記の三点に要約されていると思う。
・「人材」としての市場価値を仕事を通じて上げる
・転職をする際には戦略を持って挑む
・副業は「効率化」に最大の焦点を置く
■「人材」としての市場価値を仕事を通じて上げる
まず、「人材」としての市場価値を仕事を通じて上げることが重要、という点をmotoさんは著書の中で重点的に説いている。
というのも、最近の日本は超大手企業であるトヨタ自動車の会長が、「終身雇用は限界」、と宣言したことからも分かる通り、すでに能力のない労働者たちを退職まで抱えきる余裕はなくなってきている。
また、たとえ能力があったとしても、会社自体が傾いてしまえば首を切られてしまう厳しい世の中だ。
そのため、個人が会社という組織に依存して死ぬまで面倒見てもらえる、という時代はとっくに終わっており、「個人で稼ぐ能力」がないと路頭に迷いかねないような状況だ。
例えば、今所属している会社を明日首になったら、あなたは一体どうするだろうか?
自分の場合は、
「職をくだせええええ!!職をくだせええええええ!!」
と、ハローワークの窓口で叫びまくるしかなくなるわけだが、その際、自分自身の「人材」としての市場価値が高ければ、すんなりと就職も決まるだろうし、なんだったらそんな状況になる前に転職して年収を上げるという選択肢をとれる可能性もある。
しかし、仕事を通じて得たスキルや経験が市場にあまり評価されず、「人材」としての市場価値が低い場合は非常に苦労することになるだろう。
そのため、転職するにしてもしないにしても、「人材」としての市場価値を常日頃から仕事で磨いておくことは、現代日本社会を生きるサラリーマンとして非常に重要なことだと言える。
「転職と副業のかけ算」では、これまでmotoさんがどのようにして自身の市場価値を上げてきたのかが、考え方や行動、そして方法論としてかなり詳細にフィードバックされている。
■転職をする際は戦略を持って挑む
motoさんは、前述したように年収240万円のホームセンターからキャリアをスタートさせ、現在ではサラリーマンとして年収1000万円まで給与を上げている。
motoさんは転職をする際、次の転職先でする仕事のことだけではなく、さらにその先の未来の自分をイメージして働くことを強く意識されている。
そして、その「未来の自分」を「稼いでいるお金の額」できっちりと定性化・定量化された目標として据えることで、自分自身の転職活動を戦略的に進めることに成功している。
このあたりのノウハウは、自分があれこれ語るよりも書籍の内容を見ればよく理解出来ると思う。
ただ、自分が一つ思うのは、転職活動というのは目標を定性化したり定量化したりするのが難しい領域だと思うのだが、それを「年収」という分かりやすい数値に置き替えるという考え方は、現実的かつ目標が定まりやすいので、目標設定の仕方としては非常に分かりやすい。
そして、目標は分かりやすければ分かりやすいほど、あとはそこに向かうために集中して行動することができ、その結果目標が達成されやすくなるので、「目標設定」という点で考えても、「転職と副業のかけ算」に書かれている内容は非常に効果的な考え方だと思った。
■副業は「効率化」に最大の焦点を置く
前述した通り、motoさんは副業で年収4000万円を稼いでいるが、副業にかける時間は出来る限り少なくするように「効率化」を常に心がけている。
motoさんの考え方としては、副業はあくまでサブで、メインは本業なので、本業に集中できないような副業では意味がない。
そのため、可能な限り副業に割く時間を短縮する必要があるわけだが、motoさんは自分自身の転職経験や本業などで培った経験をフィードバックする形で副業を運営しており、本業と副業を完全にリンクさせている。
そして、可能な限り短い時間で有益な情報を顧客に届けるシステムを完成させているので、サラリーマンなのにも関わらず、副業で4000万円もの収入を生みだすことに成功している。
「転職と副業のかけ算」には、motoさんがいかにして副業を効率化しているか、のエッセンスがたっぷりと詰まっている。
「転職と副業のかけ算」と1400円の価値
motoさんの「転職と副業のかけ算」に1400円の価値があるのかどうか?
自分なりにこの書籍を読んでみた結論は、「余裕である」だ。
というのも、そもそも1400円というお金の価値について考えて欲しいのだが、1400円には一体どれくらいの価値があるのだろうか。
自販機のジュースであれば約10本、500mlのビールだと約5本、少年ジャンプだと約5冊、ランチだと安い定食屋の2回分、コン○ーム約3箱...などなど。
「転職と副業のかけ算」は、現時点で税込みでも1512円なので、まあ、物やサービスと交換出来るとしたらこんなものだろう。
一方で、「転職と副業のかけ算」には著者であるmotoさんが10年以上かけて蓄積してきた、転職や副業のノウハウが凝縮されている。
1512円で買えるものやサービスなどと、この書籍が出来るまでの背景を天秤にかけてみて、一体どちらの方に価値があるのかを考えてみると、答えは明らかだろう。※緊急時のコン○ーム3箱は少し悩むかもしれないが...。
重要なのはこの書籍を読んだ結果、1512円以上の価値が生みだされるかという点だが、自分としては「買った値段以上の価値が生みだされる可能性が高い書籍」に該当するのではないかと思う。
特に、こういった考え方や働き方があるということを学生のうちに知っておけば、その後に無限の価値を生み出す可能性がある。
自分自身、学生時代に読んでおきたかったと思わされた本だね、これは。
なので自分としては、ビールを買ったり、自販機でジュースを買ったりといった刹那的なお金の使い方をするよりかは、「転職と副業のかけ算」を買う方をおすすめする。
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