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ウォルマート・インドの巨大市場を攻略か

「インドはやばいです」

海外から帰ってきた知り合いは皆そう言う。

学生時代にバックパック旅行をしたやつも、仕事で海外赴任したやつも、もれなく「インドはやばい」という。

どうやばいのかと言うと、とにかく治安が悪いらしい。今から十年以上前の話だが、バックパッカーとしてインドに旅行に行った友人は、死体は普通に転がっているわ誘拐されかけるわでかなりの恐怖を体験したらしい。

そしてもう一つ友人たちの話で共通していることがある。それはインド人は頭がいいということだ。その辺に座っている少年が普通に何か国語かを話すこともあるらしい。そして異常に数学の能力が平均的に高い。

そういった知能指数の高さもあってか、インドはIT大国として大発展を遂げている。これはインド政府が特定の分野に関する投資研究などについて優遇税制を適用しており、それによって世界中のIT企業がインドに研究拠点を設立していることなども影響しています。

そしてインドは人口がメチャクチャ多い。何と13億人!ありえないほどの人の多さです。

この人口13億人の内50%程度が30歳以下という人口構成となっており、立派な人口ピラミッドが形成されています。これは高度経済成長期の日本などと一緒で、これからの経済発展がある程度約束されている人口構成です。

さて、このように今後の経済成長がかなり期待出来るインドですから、当然そこに進出していく企業も少なくありません。

もちろん、米国企業も例外ではありません。先日から報道されていた米小売り最大手のウォルマートのフリップカートの買収がついに合意しました。フリップカートはインド最大手のEC事業者で、この買収はかなり注目されていました。買収額は160億ドル。

ものすごい金額ですが、武田薬品のシャイアー買収はこれの4倍ですから、いかに巨額の買収なのかが分かります。

もちろん、ウォルマートの株価も負債を抱え込むことから大きく下落しています。しかしフリップカートというのはインドでは最大手のEC企業で、これから国内市場が拡大するにつれて確実に伸びていくことが予測される企業です。

2013年からAmazonがインドに進出して攻勢を強めていますが、実はフリップカートの創業者の二人はAmazonの元幹部だそうです。

ウォルマートは国内でも国外でもAmazonと激戦を繰り広げていますが、米国内ではウォルマートの事業は実店舗がメインでそれに加えて最近はEC事業も伸びてきているので、そこまでボコボコにはされないのではないかと思います。

買い物は通販ですると便利ですが、一方で実店舗での買い物は「商品を見る→選ぶ→買う」という行動を通して日常の小さなストレスを発散するという効果もあります。これは買い物をすることで「目的の物を自分で手に入れた」という達成感を得られるからと科学的には解釈されています。

それに、生鮮食品などは通販ではなく、実店舗で買う人の方がよっぽど多いでしょう。ですから、最近メイシーズなどの百貨店が粘っているのと同様に、ウォルマートも意外とAmazonとの攻防で一部勝利する可能性も十分あると思います。

ですから、米国内での事業はAmazonの攻勢にさらされながらも、ある程度は伸びていくことが予測出来ます。

そして、もしもフリップカートの買収を通じてインドのEC事業を制することが出来たら、ウォルマートに投資している投資家は大きな見返りを得ることが出来るかもしれません。

ただし、今回の買収がウォルマート全体の利益に寄与することが確認出来るまでは、じっと株を持ってないといけないので我慢がかなり必要だと思います。

🍛

さて、スマホでウォルマートのニュースを見て、今日は久しぶりに会社の近くのカレー屋に行ってみた。

今日こそは注文がきちんと通りますように。祈るような気持ちだった。

「すいません、チキンカレーお願いします」

「オケ、ライス?ナン?」

「ライス少な目でお願いします。スモールライスプリーズ」

「オケ!」

...

普通に大きめのナンが出てきた。

🍛

★インドのシリコンバレーであるバンガロールについて知りたい方はこの本を読みましょう!

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