Tポイントといえば、レンタルDVD最大手のTSUTAYAを運営するCCCが発行している日本で最も有名なポイントの一つだ。
最近、TSUTAYAはネットフリックス等に代表される動画配信サービスの広がりを受け、レンタル業の方は絶不調だ。
昔は週末に行けば人でいっぱいだった店舗も、最近ではガランとしていることが多い。
しかし、Tポイントを使った事業の方は好調で、様々な企業がTポイントと提携したサービスを展開しているため、CCCはTSUTAYAのレンタルDVD事業が沈んでも案外大丈夫だと思われている。
Tポイントが使える店舗はこの日本国内にそれこそ無数にあり、コンビニ、スーパー、飲食店、それから家電量販店など、日常的に買い物に行く場所でTポイントを扱っている場所は多い。
「Tカードはお持ちですか?」
と、店員が丁寧な口調で聞いてくることも少なくない。ポイントサービスを採用する場合、顧客数が多ければ多いほど、採用する側の企業にはメリットが大きい。
Tポイントは日本で最大規模の顧客を囲っているポイントなので、これまではポイントサービスを採用して顧客数を増やすのに最適とされていた。
だが、最近ではそういった状況は崩れてきており、Tポイントの牙城と思われていた市場が変化しつつある。
Tポイントの牙城を崩しにかかっている筆頭は、なんと言っても楽天スーパーポイントではないだろうか。
最近、楽天スーパーポイントの広がりぶりは凄まじく、多くの企業が楽天スーパーポイントを使ったサービスを採用したがっている。
楽天スーパーポイントは楽天ペイ等他のサービスとの併せ技で使用可能範囲を拡大しており、もはや「楽天市場だけで使用できるポイント」というイメージは全くない。
また、楽天スーパーポイントだけではなく、dポイントやPayPay等の新しい決済サービスが発行するポイントなど、競合がかなり増えてきている。
さらには、企業が自社グループが発行する独自ポイントを採用するケースも増えてきているため、今まではTポイントが支配していた市場が浸食されつつあるのだ。
これは、Tポイントのサービスが劣化したのではなく、「ポイントサービス」というものが従来の概念を超えて繁栄し始めたことが要因だろう。
楽天スーパーポイントなんて、楽天証券で使用すれば投資信託まで変えてしまうので、ある意味現金に近い特性を持つまでになっている。
そういった新たなポイントサービスが増えていくと、相対的にTポイントの魅力が下がっていき、結果として以前までは完全支配していた市場に敵を侵入させることになってしまったのだ。
そのため、Tポイントと提携している大手企業が別のポイントサービスに切り替え、Tポイントから離脱するという現象が起きている。これは、Tポイントユーザーとしては嘆かわしいことだ。
ただ、ユーザーとしては便利なポイントサービスが増えるのは大歓迎なので、Tポイントだけが支配する市場よりも、様々なポイントサービスが支配する市場の方が好ましいのかもしれない。
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