消費者金融やカードローンとその先にある自己破産について考える
借金というのは、タバコやアルコールと同じで一度それに依存してしまうと、永久に依存し続けてしまうという恐ろしい特性を持っている。
そのため、気軽に借金が出来るようになった現代社会では、消費者金融やキャッシングなどを利用して、特に深く考えずに借金をし続ける人が非常に多い。
そして、一度借金をしてしまうと癖になり続けてしまい、最終的には返済が滞ってしまい、自己破産などの悲惨な事態に追い込まれてしまうのだ。
消費者金融やキャッシング、それからカードローンなどは、誰でも気軽に手を出すことが出来る媒体なので、お金に困るとついつい手を出してしまうという人が非常に多い。
なぜかというと、そういった借金に慣れてしまうと、そういった気軽な借金を利用する癖が抜けなくなってしまうからで、その結果自己破産などの悲惨な状態に陥ってしまうからだ。
最初は気軽な気持ちで手を出したとしても、借りた借金は利息部分がどんどん膨らんでいき、徐々に利息を返済するだけで精一杯といった感じになってしまい、元本が全く減らなくなるという蟻地獄状態になってしまうのだ。
そういった事態を回避するには、そもそも借金をしないということが大前提になるのだが、それ以前に改善すべき心の癖がある。
それは、自分自身の「反射的な消費癖」を理解するということだ。
借金を反射的にしてしまう心の癖を知る
人が物やサービスを消費したり買ったりするのは、必要性に駆られてという場合がほとんどだろう。
例えば、お腹が減ればコンビニで弁当を「消費」するのは、お腹を満腹にするという必要性に駆られてだ。
また、引越しした家で使うために冷蔵庫を「買う」のは、自分たちが生きていくために食べ物を保存する必要があるからだ。
他にも、水や電気を「消費」するのはそれがライフラインで、無ければ生活が成り立たないからだし、ガソリンを「買う」のはそれが車を動かすのに必要不可欠なエネルギーだからだ。
こういった消費行動は、必要性にかられて行うものなんで、決して悪い消費ではない。
一方で、必要性に駆られていないのに消費する行為については、自分自身で十分に監視をする必要がある。
酔いたいから居酒屋で酒を「消費」する、無意識にギャンブルにお金をつぎ込む、高価なブランド物にハマってしまい値段を見ずに買いまくってしまう。
これらの行動は必要性に駆られているわけではなく、自分自身の欲望をコントロールできないためにやってしまうケースが非常に多い。
そういった事態を回避するには、自分自身で自分の欲望をコントロールする必要がある。
その借金の先には何がありますか?
酒を浴びるほど飲んで二日酔いとなり、また次の日も同じように浴びるように酒を飲みたくなる気持ちは自分も痛いほどわかるし、はっきり言って何度もやって後悔をした笑。
しかし、よく考えてみて欲しいのだが、お酒を飲んでも一瞬気持ちいいだけで、次の日に残るのは二日酔いの気持ちの悪さだけという場合が多いだろう。
また、団体で盛り上がったりして居酒屋の次にキャバクラ等で酒を飲んで女の子と話をしたとしても、次の日に残るのは送られてきた営業メールと頭痛だけというケースが多いだろう。
つまり、「お酒」というものを消費したとしても、大体のケースではロクなものは残らないどころか無駄にお金が出ていくだけなのだ。
また、ギャンブルにしてもほとんどの人は貴重な金を擦ってしまい、残るものは何もない。
しかし、これら二つはかなり刺激と依存性が強いものなので、自分のお金が失くなってしまうと、お金を借りてきてでもやりたくなってしまう。
ただ、その前にその「消費」をした後に何が残るのかを、きちんと紙に書き出してみよう。
そうすると、文字でその行動が可視化できることにより頭が冷静になり、その消費行動の無意味さに気づく可能性がある。
ブランド物にしてもそうで、例えばヴィトンのバッグや財布がどうしても欲しくなった時にはリサイクルショップに行、そういった商品が驚くほど値下がりしているのを見れば少しは冷静になるだろう。
消費に依存している人というのは、その消費行動の「先」にあるものを正確に把握できていないことが多いので、借金をしてまで消費行動に走っている人は、そういった消費行動をした結果何が残るのかを冷静に考えてみる人があるだろう。
その消費物やサービスにのめり込んでいる時は気付かないが、消費行動の先に何もないということを理解すると驚くほど冷静になれる可能性もあるからね。
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