「俺、今日街コン行くんだわ!!」
後輩に「今日飲みに行きますか?」という風に言われたのだが、そう言って断った僕の顔は、驚くほど爽やかな空気を醸し出していたに違いない。
街コンとは、業者が設定した店舗などに参加者たちが集合し、知らない者同士でお話をして知り合いになるという巨大な合コンのようなイベントだ。
最近では、街コンで知り合った者同士が結婚をしたりするケースも増えており、日本各地で街コンが開催されまくっている。
もしかしたら、今日は運命の相手に出会えるかもしれない。
そんな期待感が心の底から湧き上がってきて、昨晩は眠れなかった。
まるで、小学生のころに遠足に行く際、同じグループに好きな女の子がいたときのようなワクワク感に身を包まれていた。
もしかしたら、今日参加する街コンで運命的な出会いをして、アラフォー独身で築300年の木造アパートに住んでいるという境遇から抜け出せるかもしれない。
そんな淡い期待感が体を包み込む。
「さあ、そろそろ街コンが始まる時間だから、急いでいかないと」
そう僕がつぶやいた瞬間だった。
ピロリン
街コン業者からメール届いた。
ーお世話になっております。今回予定しておりました街コンですが、予定しておりました参加人数に達しなかったため、本日の開催は中止となりましたー
「?」
「嘘..だろ?」
きっと見間違いだ、そう自分に言い聞かせ、もう一度メールの文面を見てみる。
ーお世話になっております。今回予定しておりました街コンですが、予定しておりました参加人数に達しなかったため、本日の開催は中止となりましたー
間違いない、何度見ても街コンは中止になったと記載されている。
...。
何度も文面を見返しているうちに、悲しさがやがて怒りへと変わっていくのを感じた。
せっかく、せっかく元気に「かんぱ~い!!」って言えるように自宅で何度もエア乾杯して練習したのに...。
ママに怒られても一度も宿題をしたことがなかった僕が、自分自身に宿題としてエア乾杯を課したというのに...。
せかっく、せっかく新しいスーツを新調して清潔感を強調しようとしたのに、そしてその結果、「スーツ似合いますね」って言ってもらえると思ったのに...。
僕の怒りと悲しみは頂点に達しようとしていた。
「ひああああああああああああ!!」
家に帰ると、僕は自分のやるせない想いを、ブログにすべてぶつけた。
ブログだ、僕にはもうブログしかない。
とにかく必死でキーボードに文字を叩き込み、自分を表現することでしか、このやるせなさを緩和することは出来ない。
その思いが、僕を突き動かしていた。
そして気がつくと、ノートパソコンに覆いかぶさるようにして眠っていた。
夢の中で、久しぶりに大好きだった今は亡き祖母が現れた。
「かぶちゃん、人生はね、いいこともあれば、悪いこともあるんよ、表裏一体なんよ」
「おばあちゃん、僕ね、本当に街コンに行きたかったんだ。いっぱいね、いっぱい準備もしたし、運命の人と出会えるはずだったんだよ」
「そんな未練たらしいこと言うもんじゃありません、運命を受け入れるのよ、かぶちゃん」
「おばあちゃん」
ふと目を覚ますと、もう朝だった。
なんとなくPCを操作し、ブログのアクセス数を見てみる。
すると、昨日書いてUPした記事がバズっていた。
信じられないくらいのアクティブユーザー数が表示されているのを見て、僕は昨日夢で祖母が言っていた言葉を思い出した。
「かぶちゃん、人生はね、いいこともあれば、悪いこともあるんよ、表裏一体なんよ」
そう、おばあちゃんが言っていた通り、人生はいいことと悪いことが繰り返されることにより抜群のバランスで成り立っているんだ。
皆さんも、何かつらいことがあったときは、ぜひこのことを思いだして欲しいよ。
株で夢をかなえよう
※クソ記事すぎると思った方は、下記のボタンを猛プッシュして欲しい!!この記事なんのために書いたの?と思った方も猛プッシュを頼む!!それ以外の方は、押さなくてもいい。
↓