日本を代表する高配当株の一つに数えられている日産自動車が、また内部の問題でゴタゴタしている。
以前、カルロス・ゴーン元会長の不正報酬問題に揺れていたころから、日産自動車はずっと内部が落ち着かない状態が続いていたが、今度は何と新CEOの西川社長にも不正報酬問題が発覚したのだ。
具体的には、役員報酬を数千万円上乗せしていたとのことだが、今度ばかりは日産自動車もかなりバツが悪い。
というのも、カルロス・ゴーン元会長を役員報酬の上乗せや金銭の私的流用などを理由に追い出し、新体制として出発したばかりだったにもかかわらず、今度は新社長が同じように不正報酬を受け取っていたということが世間に知れ渡ってしまったからだ。
しかも、業績は98%程度の減益と、すさまじいばかりにまで低迷しており、今後どのように浮上のきっかけをつかもうか、と模索していた矢先の出来事だ。
配当金は企業が生み出す安定的な利益から支払われるのが望ましく、現在の日産自動車は配当金を受け取る先の企業としては非常に心もとない状態だった。
それに輪をかけて今回の出来事なので、今現在日産自動車を配当金目的で長期保有で買うかというと非常に微妙なところだ。
日産自動車はすでに業績がメチャクチャ悪化しているのだが、ずっと続いている内部のゴタゴタにより、さらに業績が悪化していくということはあり得るのだろうか?
日産自動車のような自動車産業に属している企業の場合、為替に大きく利益を左右されるが、米国での販売不振が続いているのも相当大きく業績に影響している。
そのような状況なので、本来は一丸となって打開策や経費削減について検討して業績を立て直さないと本当にヤバいと思うのだが、今回の騒動でさらに内部の混乱は深まるばかりだ。
企業という集合体は、いわば人が集まって出来ている利益創出装置のようなものなので、そのエンジン部分である経営が混乱していると、意外なほど脆く崩れ去ってしまうこともある。
例えば、粉飾決算で事実上半分崩壊してしまった東芝なんかがそのいい例で、以前までは絶対に潰れることはないと考えられていたような巨大企業が崩壊寸前にまで追い込まれることもある。
日産自動車にしても、普通に考えれば崩壊してしまうような企業ではないが、あまりにも経営の混乱が続くと、それが業績に反映して取り返しのつかない状態になってしまう可能性もあるように思うね。
高配当株の場合、配当金の支払い継続に黄信号が灯った時点で、個人的には売却するのかどうかを検討した方がいいように思う。
たとえ、その時株価が好調で、なんとなく配当金も支払い継続されそうな雰囲気が漂っていたとしても、自分がヤバそうだと思ったら検討してみるべきだろう。
というのも、ある程度その銘柄のことを調べてみて投資家が「ヤバい」と思ったときは、大体のケースでは普通にヤバい。
例えば、自分は今年三機サービスという銘柄が決算を通過して株価が下落した際、「これはヤバい」と思って損切りしたのだが、案の定株価はその後さらに何段階か下がってしまっている。
自分はあまり損切りはしないタイプだと思うが、下記の場合は高速で損切りした方がいいと考えている。
・高配当株が減配したとき。
・小型株の業績がコンセンサスを下回ったとき
この二つのパターンに当てはまったときは、大概株価が暴落してしまうのだが、それでも高速で損切りをした方が傷は浅くすむ。
特に小型株の業績がコンセンサスを下回った時は本当にエゲつないことになるので、自分は一旦手を引くことにしている。
高配当株の場合も同様に、自分自身が「これ、ヤバくね?」と思ったら、一度配当金の継続性について自分で検証してみた方がいいだろうね。
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