住宅ローンや自動車ローンといった借金は、人が人生を歩んでいくうえで欠かせないものである場合も多く、自分の年収の何倍ものローンを組んだり、毎月返済に苦しむほどの自動車ローンを抱えている人も多い。
住宅ローンや自動車ローンは皆が借りているのであまり「借金」という認識はないが、実際のところそれは立派な借金で、そのため元本に加えて利息の支払いもしなくてはならない。
新築の住宅や新車は、確かにキレイで心地いいものだし、所有欲を満たしてくれる素晴らしいものだが、その反面年数が経過するにつれてそれらの資産の価値は落ちていく。
一方で、住宅ローンや自動車ローンといった借金については一定の金額を返済し続けなければならず、人によってはそれらのローンを返済するために働く、という人生を送っている人も多い。
そういった場合、「もう返済がしんどい」と心折れそうになりながらボロボロになりながら生きていく羽目になる可能性もある。
そういった事態を回避するためには、いくつかの点に注意してそれらのローンを利用する必要がある。
住宅ローンや自動ローンといった借金をする際に重要なのは、その借金が自分自身の身の丈に合った額の借金なのか？という点だ。
例えば、年収300万円程度の人が、6000万円の借金を背負ってマイホームを買った場合、年収の1／3の100万円を返済に充てたとしても利息抜きで元本返済に充てたとしても６０年もの歳月が必要になる。
ほかにも、500万円以上する高級車を月の返済余力が2万円程度しかない人が買ってしまえば、元利合わせて超長期間返済を続けることになる。
こうした計算をローンを借りる前にせずに、自分の身の丈に合わない借金を背負ってしまうとその後本当にローン返済に追われ続ける生活を送ることになる。
そういった事態を回避するためには、きちんと自分の将来的な収入を予測し、「返済可能」な額を自分自身でキチンと把握することが重要だ。
将来的な収入まで予測して「返済可能」な額を予測することは、ローン返済で苦しまないために重要なのだが、実際にきちんとそういった計算やシュミレーションをせず、大ざっぱな予測でローンを借りる人もいる。
しかし、お金に関することについては、常に「正確性」が求められるので、そういった借り方をしてしまうと自分自身の首を絞めることになってしまう可能性もある。
住宅ローンを組む際は特にそうなのだが、借金をして物を買う際には必ずその物の資産価値について考えることをお勧めする。
日本の中古住宅市場はアメリカと違い、基本的には買ったときの値段よりも売却時で価値が落ちてしまうことがほとんどなのだが、立地や土地の価格などで資産価値が落ちないものも存在する。
マイホームは非常に大きな金額を支払う買い物なので、「安いから」という理由で買うよりも、資産価値を考慮して買うことが重要だろう。
その際には、住宅業者や不動産業者の売り文句だけを信じるのではなく、自分できちんと買う物件があるエリアについて調べたりして、資産価値についてリサーチをしておいた方がいいだろう。
また、自動車にしても価値が下がるのは早いのに極端に高い高級車などは避けて、市場価格がある程度残る軽自動車や一般車を買うなどの工夫をするべきだ。
そうした努力をすることで、高い値段で買った大切な資産が価値の低い持ち物に劣化する、というリスクを多少なりとも軽減することが可能だろう。
住宅や自動車はかなり高価な買い物なので、ローンを利用してそれらの商品を買う場合は、これらの努力はしておいた方がいいだろうね。
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