「これはうまいな...」
一時期、寿司にハマっていて、毎週のように寿司屋に通っていたことがある。
別に高級な店に行くわけではなく大衆店に通っていたのだが、やはり回転寿司で食う寿司よりも全然旨かったので、週末になるとその味を思い出して通うようになってしまったのだ。
そして、通うようになって気が付いたのだが、店には常連のような客が何名もいて、おいらが行くと必ずカウンターに座ってビールを飲みながら寿司をつまんでいた。
「うちはね、魚屋と直接契約してあるから、新鮮な魚を安く仕入れることが出来るんですよ」
店の大将が言うように、確かにその店で提供される寿司は値段は安いが新鮮で質の高い魚介が使用されているので美味しかった。
「毎週のようにね、来てるんですよ。魚が大好物なんでね」
毎週のように来ているサラリーマン客がそう言っていたが、日本人は相対的に見て魚介類を非常に好む民族だ。
旨い魚が食えるのであれば、あり得ないくらいの金額を出す人もいるし、実際にそういった客をターゲットとして、クオリティの高い魚介料理をあり得ないくらいの金額で提供する店もある。
ただ、金を払えば本当に旨い魚が食えるかというとそうではなくて、本当に新鮮で味のいい魚を手に入れたければ、自分で釣りに行くのが一番いい。
なぜかというと、釣りたての魚以上に新鮮で旨い魚は他に無いからだ。
最近、釣り人が釣った魚をネットオークションにかけて売るサービスが登場するということがちょっとした話題となっている。
Fresh Speedという会社が行うfish saleというサービスらしいが、「釣り人が釣りすぎて余った魚の処分に困っているケース」があるのに目をつけて始めるサービスのようだ。
このサービスを使ってネットオークション形式でそういった余剰分の魚を出品することで、釣り人は無駄に魚を廃棄することなく現金を手にすることができ、飲食店や魚好きの個人は新鮮な魚を都合よく手に入れることが出来る可能性がある。
確かに、釣りで釣れる魚の中には漁獲量が少なくてあまり市場に流通しないが非常に美味な魚もいるし、釣れた魚たちが余分に余ってしまって廃棄されるのは勿体ないとしか言いようがないので、面白そうなサービスではある。
ただ、色々と反対意見もあるようで、食品衛生法に絡む問題や、漁業権との関係性、また、毒のある魚や絶滅危惧種に属する魚が出品されるケースなども懸念されている。
個人的には、まあまあ面白そうなサービスではあるが、魚の乱獲につながらないかという点を心配している。
人間というのは金を目の前にぶら下げられると弱い生き物なので、こういったサービスが広がると週末漁師が大量発生して船で出港し、その結果魚が乱獲されすぎて漁業資源が枯渇してしまう危険性があるのではないかと思うからだ。
また、岸からの釣りにおいても、産卵期の魚は護岸付近にいるケースも多いので、そういった抱卵している魚を捕獲して出品するケース等が増加すれば当然魚の総数が減ってしまう可能性がある。
釣りは釣れ始めると徹底的に釣りまくりたくなる中毒性があるので、ネットオークションがあろうがなかろうが同じかもしれないが、金が絡むとさらにその点が加速しそうなので心配ではある。
そんな感じの魚のネットオークションサービスだが、2019年4月1日スタートの予定らしいので、おそらくスタートは無事するんだろうなと思う。
その後、どうなっていくのかは少し興味深いところではある。
それにしても、メルカリにしてもそうだが、最近、こういったオークション形式で個人が商品をやりとりするサービスの勢いが半端ない。
以前からヤフオクなんかもあったはずなのだが、スマホ+メルカリのおかげで完全にネットオークションサービスがここ日本でも市民権を得ている感じがするからね。
そのため、専門店等の小売店は非常に苦戦を強いられている印象がある。
ゲームショップやパソコンショップ、それからスポーツ用品店、それから本屋もそうだが、アマゾンや楽天といったECサービス大手に加えて、こういったネットオークションサービスまで台頭してきているので、無限に競争相手が生まれてきている状態だ。
そんな状況なので、割引セールなんかをやっても中々客を取り込むことが出来ず、中には店を閉めてしまう場合すらある。
これは中古品の販売ショップなんかも同じで、メルカリなんかのオークションサービスのせいで、以前よりも品揃えが悪くなっている店舗も多い。
自分で中古ショップに行ってみて感じたんだが、やはり以前よりも欲しいものが実店舗で手に入りにくくなってるんだよね...。
そして、メルカリなんかをみるとそういった欲しい商品が、中古ショップよりも安い価格で出品されている。
そういうのを見ると、「そらネットで買うわな」と思ってしまうのも事実だ。
おいらは実店舗で現品を見て買い物をするのが好きなんだが、合理的に考えれば外に出かける必要もなく、安い値段で商品を買えるネットサービスを利用する方が普通だからね。
ネットオークションサービスは、物をリサイクルするという観点から、以前書いたESG投資の観点ともマッチするような気がする。
サステナビリティ投資(テーマ投資)を実践する際に、「リサイクル」というのは今後重要なキーワードとなる気がするからね。
ESG投資のコアとなる概念は、「金融資源を活用した持続可能な社会の構築」だと個人的には思っているのだが、その根底には、「人口が増加し続けることによって地球上に存在する資源が枯渇してしまう」、という問題があるような気がする。
消費型の社会が継続していくと、地球全体がダメージを負ってしまい、人類の存続自体が危ぶまれてしまうと思うからね。
実際、大量生産大量消費型の社会を維持するために二酸化炭素を人類が排出し続けた結果、温暖化によって海面の水位の上昇が現在進行形で加速していて、南国の島国の中には本当に消失の危機に瀕している国もあるくらいだ。
なので、「クリーンエネルギー」と「リサイクル」はESG投資に乗っかるような銘柄を探すうえでは見逃せないキーワードだと思っている。
ただ、「クリーンエネルギー」と「リサイクル」に関連する銘柄ってあんまり儲かっているイメージがないんだよね。
思い浮かぶとしたら、ゲオグループが展開している服のリユース販売のセカンド・ストリートくらいだろうか。
メルカリは米国事業は完全に失敗しているし、業績はメチャクチャ赤字だからね。
一方で、今が悪すぎるので、多少黒字化出来るような要素が見えてくれば、株価が大きく上がる可能性はあるなと思っている。
まあ、仮に黒字化が見えてきたら、余裕で株価は大きく上昇すると思うので、買うのであれば赤字のうちに買わなければいけないのかもしれないが。
メルカリはネット上でボロクソに叩かれているクソ株ではあるのだが、昨年の12月末につけた最低値からすでに50パーセント超上昇していることからも、極めて人気度が高い株であることが分かる。
なので、リスクは非常に高いが当たればでかいと思うので、時折株価はチェックしている。
「メルカリ買いました」と発表すれば、ブログ的にはネタになるだろうしね。
ただ、その次の日くらいにマイナス15パーセント程度の下落を演じている可能性もあるので、買ったとしても赤っ恥をかくのが恐ろしくて発表しないかもしれないが...。
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