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独身サラリーマンが節約無しで最短で貯金を貯めてお金持ちになる最適な方法について

「さっきの店の方が安かったな...」

いつも買っているドリップコーヒーのパックを手に取り、そう呟いた瞬間、一体自分は何を言っているんだろうとハッとする。

「あのスーパーの方が30円も安い」

近所のスーパーでは同じ商品を30円安く販売していたのを思い出し、急にその店でその商品を買うのが勿体なく思えてきたのだ。

「たかが30円くらいで...」

敏腕節約主婦のように30円の出費に目くじらを立てた自分が情けなくなり、そのままレジへと向かう。

そして、レジの店員がドリップコーヒーのパックを手に持った瞬間のことだった。

「ちょっと待ってくれ!!」

突然、おいらが大声を出したので、レジの店員がバーコードをスキャンする手を止めた。

「い、いかがいたしましたか?」

「それ...ちょっと買うのやめておきます」

こうして、おいらはドリップコーヒーを買わずにそのスーパーを出た。そして、同じ商品を30円安く売っている近所のスーパーへと向かった。

その時、おいらは一種のトランス状態となっていて、「30円の節約が出来てしまう自分」に酔っていた。

「はあああああい!!お得節約大臣のおなあああ~りいいいいいい!!」

近所のスーパーへ入った瞬間、無意識のうちにそう叫んでいた。

すると、その場にいた買い物客たち全員がサッと身を引いて道を開けてくれ、おいらは一直線にドリップコーヒーを売っているコーナーへと辿り着くことが出来た。

「ああ...これでやっとさっきの店より30円安い価格でドリップコーヒーが買える」

そう胸をなでおろしたときだった。

「!?」

なんと、30円安いはずのドリップコーヒーがさっきの店と同じ値段で売っているではないか!!

「店長おおおおおおおおおおおおお!!」

気が付いた時には、問答無用で店長を呼びつけていた。

「なめてんのかてめえええええ!!」

「申し訳ございません、お客様、すでにその商品の値引き期間は終わっておりまして」

激昂するおいらに対して、店長は冷徹な声でそう言い放った。

なんと、その商品が30円安かったのは、期間限定の現象だったというわけだ。

結局、おいらはその商品をさっきのスーパーと同じ値段で買い、とてつもない疲労感を感じながらトボトボと家路についた。

以上の話をフィクションだと思う方もいらっしゃるかもしれないが、これは完全ノンフィクションのお話で、実際においらはドリップコーヒーを30円安く買うためだけにスーパーを駆けずり回ってしまった。

最近、週末に家でブログを書いているせいであまり金を使わなくなり、スーパーくらいにしか出かけていないのだが、なぜか異常に商品の値段が気になるようになってきた。

おいらは、元々かなり大雑把な性格で、しかも重度ではないものの浪費癖があるので日用品を徹底して節約するということはあまり無かった。

だいぶ以前の記事で書いたような気がするが、尋常じゃないくらい金を使っていたレジャー費用(何のかは想像に任せる)の出費を削ったり、飲み代を削ったりして異常な支出を普通くらいに戻すのが関の山だった。

だが、最近週末に外へ出かけていないためなのか、ほとんど金を使わなくなり、貯蓄のペースがかなり加速してきたのと歩調を合わせるようにして、日用品の価格についても無意識に出来るだけ安い物を選ぶようになってきたのだ。

金というのは不思議なもので、使いまくっているときは貯蓄の額など全く考えないのだが、使わなくなって金の貯まりが早くなると、「もっと、もっと欲しい」という感情が湧き上がってきてどんどん金を貯めたくなってくる。

そうなってくると、まさに守銭奴状態となってきて、「ドリップコーヒーが30円安い」、「ああ、もやしが10円まで値引きされている」、「会社に持っていく水筒を買わなきゃ」、といった感じで10円単位まで商品を安く買おうとしたり、ペットボトルのお茶や缶コーヒー代を節約しようとするようになる。

実際、ここまで来ると金は自動的に貯まるようになってきて、自分が1日何円使っているのかまで気になり、想定していたよりも多くの金額を使ってしまうとかなり凹んでしまう。

また、以前までは応じていた飲みの誘いもとことんまで断るようになってしまう。

「かぶまくら、最近付き合い悪いな...」

おかげさまで、そんな感じのレッテルまで張られる始末だ(マジだ)。

「ふふ...僕はお得大臣なんや」

そんな感じで意に介さず、トランス状態で節約を続けていたのだが、最近、少しこんな違和感を覚えるようになってきた。

ー節約だけだと、金貯まるの遅くないか?ー

そう...家庭を持っている人間ならいざ知らず、独身者が日用品の代金を節約しまくっても大した額は貯まらないのだ。

いや、正確にいうと日用品の節約だけを頑張っても貯まる金は知れているということだ。

例えば、おいらが毎日節約によって通常時よりも500円節約をすることに成功したとしよう。それを365日続けたとすると、約18万になる。

18万円といえば結構な金額に思えるかもしれないが、1年間土日も含めて節約を頑張ってこれだ。

であれば、土日や仕事終わりも含めてアルバイトなどの副業をした方が100パーセント金は貯まる。

土日に派遣のアルバイトをして1万円を稼げば、1月で大体6~7万円は稼げるのでそちらの方がよっぽど効率的だ。

しかも、アルバイトなどの副業をして働きまくっていると、結果として金を使わなくなるので、自動的に節約も出来て一石二鳥なのだ。

「そこまでしんどいことしたくない」

と思う方もいるかもしれないが、アルバイトなどの副業は自分が楽しみながら出来るものを選べば意外と苦痛にはならない。

体力のある人であれば、むしろ楽しいと感じてしまうケースもあるだろう。なぜかといと、それはいつも時間的リソースの大部分を割いている退屈な本業とは違う新鮮な体験になる場合があるからだ。

また、「結果として金を使わなくなる」という点の利点も見逃せない副業の効用だ。

土日にダラダラしていると、ついつい金を使ってしまう人が多いと思うのだが、その時間を労働に使うと驚くほど金を使わなくなる。

節約自体は悪いことではないのだが、それはあくまでも「守り」の貯蓄方法なので、それだけをやっていると逆にストレスを貯めてしまう可能性もある。

「ああ...どうして昨日ドリップコーヒーを30円安く買えなかったんだろう」

そんな後悔の念に苛まれていたのでは本末転倒だ。

特に、真っ暗な部屋に独り閉じこもってそれをやるのは全くお勧め出来ない。マジで病気になるよ笑。

なので、結論とすると「節約をするために節約」をするのではなく、「アルバイトなどの副業で収入を増やしつつ、気が付いたら節約していた」という状態を作り上げることが非常に重要だということだ。

浪費というのは一種の癖であり、その人の行動バイアスが金銭という形になって具現化されたものだと思う。

そのため、改めようとしても結構難しい場合が多い。

例えば、プロ野球の投手がいつもと違うピッチングフォームに修正をしようとすると、ひどく球速が落ちてしまったり、コントロールが悪化することがあるが、あれは「体に染みついた癖」が影響している。

「体に染みついた癖」というのは変えようとするとひどく心地が悪いので、一度変えようと思っても「やっぱ元に戻すか」と結局元通りになってしまうことが多い。

そのため、無理な節約を実践しても、結局は心地が悪くなって元通り浪費するようになってしまうのだ。

これは、実際においらも何度か陥ったパターンであり、自分で思っているよりも「体に染みついた癖」というのは行動に強く作用するということは断言出来る。

それを修正するには、やはり「攻める」ことが一番有効だ。

今あるものを守るのではなく、さらに攻めて増やしていくという意識が最も重要だと思うのだ。

特に、お金に関する問題の場合には特にこれが当てはまっていて、お金というのは守ろうとしても限界がある。

我々の給与は常に税金搾取のターゲットになっているし、光熱費の請求書は毎月1日の狂いもなく郵便ポストに届くし、インフレーションで物価も上がっている。

そんな感じで、我々独身サラリーマンのお金というのは常に減少していくリスクにさらされていて、その傾向は少子高齢化社会が進行して社会保障費が増大していくことが確実なこの日本ではさらに顕著となっていくだろう。

なので、我々に残された選択肢としては、もはや攻めるしかないのだ。

会社で仕事をやりまくって成果を上げることで昇給を実現する、アルバイトなどの副業で収入を増やすなど、「攻めの行動」を取ることによって「お金が貯まっていく癖」を体に染み込ませるやり方が非常に重要だ。

「節約してるけど全然金が貯まらないな...」

そう思っている方は、一度そんな感じで「金が自動的に貯まる環境」を作れるように攻めの取り組みをしてみることをお勧めする。

「抽象的なこと言うな!!具体的にどんなアルバイトが稼げるのか教えろ!!」

そんな甘ったれなことを言う君に特別アドバイスだ。

もしも体力に自信があるのであれば、「引っ越しのアルバイト」はお勧めだ。昔はエレベーターの無い住宅が多かったのでマジで苦行でしかなかったが、今はエレベーターのあるマンションがほとんどだし、そもそも物を大量に持っている人が減っているので楽になっているらしいからね。

普通に1日1万円以上は稼げると思うよ。人手不足でニーズも半端ないから応募したら即採用される可能性も高いし。

「体バッキバッキになるから無理!!」

そうか...せっかくアドバイスしてあげたのに残念だ。

だったら、朝の新聞チラシの広告でドリップコーヒーのパックが30円引きになっている店を探して節約だけにリソースを注ぎ込んだ方がいいだろう。

おいらはそれがどこの店かすでに知っているが、トップシークレットなのでそれだけは誰にも教えてあげることは出来ないが。

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