人生には予期しえないことがよく起こる。
例えば、母親が謎のサプリに驚くほど高額な金を支払っていることが発覚したり(原料はキノコ)、会社の上司と夜に雄のみが集結するお店の待合室でばったり出くわしたり、カレー屋の店員がライスとナンを必ず間違えたり。
人生は予測出来ることよりも、予測できない多くのことで構成されている。
だからこそ、生きていて楽しい瞬間もあるし、悲しい瞬間もある。
全てのことが予測出来てしまったら、人生はつまらなくなってしまうだろう。
株価という例外を除いては。
そう、株価だけは予測出来たほうがいいに決まっている。もしも75%の確率で株価を正確に予測する装置というものが発明されたら、途方もないくらいの値がつくだろう。いや、その価値は∞だといえる。
なぜなら、もしも投資家が75%の正確さで株価を予測することが出来たなら、無限の富を手に入れたも同然だからだ。
株価というのは本当に予測しがたい。上がると思っていたものが下がったり、下がると思っていたものが上がったりなんか日常茶飯事だ。
だからたまには予測外に素晴らしいことが起こったりもする。
先日、スマホの画面でなんとなく株価をチェックしていて目を疑った。
おいらの持ち株の中でも絶対的なクソ株の地位を誇る三越伊勢丹HDが、1日で9.5%と10%近い上昇をしていたのだ。
そのため、一瞬で含み損の状態から含み益が出ている状態となった。
おいらは一瞬目を疑った。先日黒字決算から一転して赤字決算を発表したので、これからさらに下げるかなと思っていたからだ。
そもそも、なぜ高配当でなおかつ株価もバッチリと回復しているメイシーズを買わずに三越伊勢丹HDを買ってしまったのかと非常に悔やんでいた。
理由は外国人のインバウンド需要は今後も確実で、おまけにPBRも高くないので、割安感があったからだ。
だけどそれが何だっていうんだ。メイシーズの社長は元ebayの幹部だっていうじゃないか。だからメイシーズはEC事業もバッチリ成長中だ。アメリカの景気が今後盛り上がっていけば個人消費も追従していくのはわかりきっている。だからメイシーズにはダブルの追い風が吹いているはずなんだ。
ようするに今でも後悔しているということだ。
実は今、予測外に三越伊勢丹HDの株価が急騰したのでさっさと売却してメイシーズを買うか、それとも0.5%程度の配当金しか支払わない会社の株をじっと持っているか迷っている。
だけど今赤字だということは、決算で少しでもいい数字が出れば買いが殺到して一気に株価は上げるかもしれない。
だけどこういうことを予測すること自体無駄なのかもしれない。一流のプロでも読み切れない相場の流れをおいらのようなミドリムシが予測出来はずも無い。
一方で、おいらが最初に買った米国株であるXOMも株価が回復してきた。
原油相場が上昇しているのにエクソンの株価は全く上昇せず、むしろ下がるという謎の現象が起こっていた。理由は単純に業績が悪いからだが、このまま原油価格が高止まりすれば普通に考えれば株価は上がるだろう。
株価が低迷しているときにしっかりと買い集めていた人たちはきっと今わくわくしているだろう。
現在XOMの株価は節目の80ドルを突破し、81ドルまで上がっている。
最近よく太陽光などのクリーンエネルギーが石油の需要を奪っていき、電気自動車が石油の使用量を著しく減少させるだろうと言われているが、本当か?とおいらは思う。
もしも本当なのなら、すでに世界中の発電所はソーラーパネルを採用し、火力式発電所はなくなっているんじゃないのか?と思ってしまう。
それに太陽光パネルは寿命が20~30年ほどで、そのサイクルで大量に廃棄する必要がある。その廃棄物には鉛などの有害物質が含まれており、処分に結構手間もかかる。人口の半分をカバーするくらいの電力を太陽光パネルで補おうとしたら逆にエコではないのでは?とうがった見方をしてしまう。
電気自動車も同じだ。今世界中にはとてつもない数のガソリン燃費式の中古車が流通している。一方で、電気自動車の数はほんの僅かだ。
確かに現在、国が中心となってガソリン車に対する規制を強化し、電気自動車を普及させようとしている。最も先鋭的なノルウェーは、2025年までに国内でのガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止することを目標としている。
だが、果たして世界中に高価な電気自動車を買える人が一体どれくらいいるのだろうか?ガソリン車の新車だって買えない人が結構いるからロードサイド沿いにはあれだけ多くの中古車屋があるし、世界に目を向けても中東当たりでは日本の工務店のロゴが入ったハイエースが普通に走っている。日本メーカーの中古車は頑丈なので世界でも大人気なのだ。そしてそのほとんどがガソリン車だ。
それに充電ステーションの問題もある。電気自動車を走らせるには電気が必要で、それには充電ステーションが必要不可欠だ。
しかし、今あるガソリンスタンドと同じくらいの数の充電ステーションを作ろうとしたら一体どれくらい金がかかるのだろうか。そもそも既存のガソリンスタンド経営者たちは大反対するだろう。
以上のような問題があるので、世界のエネルギー資源がクリーンエネルギーになったり、ガソリン車が絶滅に追い込まれたりするには相当な時間がかかるのではないだろうかと思う。
だから、限りある資源である原油の採掘権を握っている石油企業はこれからも案外安定して利益を出す可能性は高いのではないだろうか。
そんなことを考えて、しばらくはXOM株と三越伊勢丹株を握りしめて眠りにつく毎日を繰り返そうと思う。
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