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インスタグラムが100倍株化!!ザッカ-バーグは天才すぎる...

怖い...怖いよお...。

人が恐怖を覚えるのにはいくつかの条件があって、その条件は各個人によってバラバラだ。暗闇を怖がる人もいれば、借金に対して極端な恐怖を抱く人もいるし、虫が怖いという人もいる。

それぞれが歩んできた人生で経験した幾つものことが複雑に絡まり、何かが恐怖を感じさせるトリガーになる。

例えば、幼いころハチに刺されたことがある人は、ブーンという羽虫の音を聞いただけで軽い恐怖を覚える。

よく考えてみれば、我々の誰もがパブロフの犬と同じ要素を持っているのかもしれない。反応の対象が恐怖だったとしても、条件反射を擦り込まれて生きているという点では、あの哀れな寓話の主人公と同じなのだ。

ところで、おいらは最近インスタグラムを開くのをひどく恐れている。いや、恐れているというレベルではない。もう怖くて怖くてしょうがない。

理由は、インスタグラムを開けると会社の若手たちが楽しそうにBBQや飲み会に興じている写真を投稿しているからだ。もちろん、おいらは一切誘われたりはしないイベントだ。

ねえ、どうして僕はそこにいないの?

放課後の教室、たった一人取り残された少年。そう、それがおいらだ。

インスタグラムで見る会社の若手たちは、非常に目がキラキラとしていてリア充感に満ち溢れている。おいらお気に入りの若手社員であるA子も、いつもBBQや飲み会に参加している。会社では見せないような表情で笑っているA子を見て、おいらはとても切なくなる。

ねえ、どうして僕はそこにいないの?

ーソーセージ!!ー

ー仲間って最高!!ー

ーみんな仲良し!!ー

様々なポジティブワードが添えられた画像を見るたびに、おいらの心は深くえぐられる。

だったら見んなやハゲ!!!ハゲえええええええええええええええええええええ!!!

そう突っ込まれるかもしれないが、なぜか見ずにはいられない。今週は、まさか今週は何もイベントなんてないよね...?

それを確かめずにはいられず、結局アプリを開いてしまう。

...。

-ソーセージ焦げた笑-

「笑うなああああああああああああああああああああああ!!!ひぐああああああああああああああああああああああああああ!!!おいどんの股間にもソーセージついとりもすううううううううううううううううううううううあああああああああああああああ!!せごどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんぎゃああああああああああああああ!!!」

またBBQをやっていた。

📷   📷   📷

さて、非リア充専用ギロチンの異名を持つインスタグラムだが、実はこれまた非リア充処刑機の異名を持つFacebook傘下の企業であることは米国株投資家の方であればご存じだろう。

インスタグラムは米グーグル出身のケビン・シストロム氏が2010年に作った企業が母体で、2012年にその頃のインスタグラムに対しては破格といえる条件でFacebookに買収された。

その時の買収額は約10億ドル程度だったのだが、その時点でのインスタグラムの社員数はたったの13人で、しかも事業を始めてまだ2年程度しか経っていない企業にそこまでの金を払う価値があるのか非常に疑問視されていた。

当時、インスタグラムはアップルのOSであるiOSだけ対応していたのがアンドロイドにも対応を開始し、開始初日だけで登録者100万人超というすさまじいペースでユーザーを増やしていた。

しかし、それでもインスタグラムに10億ドルの価値があるのかは誰もが疑問視していたのだ。FacebookbのCEOであるマーク・ザッカ-バーグを除いては。

ザッカ-バーグは、インスタグラムを買収した直後に、「インスタグラムを買収することが出来て非常にわくわくしている」的なメッセージをFacebookのページで発表している。

そして時は経ち、インスタグラム単体の価値はなんと1000億ドル(約11兆円)という途方もない額に達すると試算されている。買収時の100倍の金額だ。

インスタグラムは非上場企業なので、正確な市場価値は上場してみないと分からないが、恐らく上場すればこれを上回る額となる可能性も十分にあると思う。

最近、米国でのFacebookの若者離れが話題となっていたが、インスタグラムは逆に若者の利用者が増えていて、今後Facebook本体よりも魅力的な広告媒体となる可能性がある。

恐らく、インスタグラムがこれだけ支持されている理由は、写真という誰でも簡単にメッセージを受け取ることが出来る媒体をメインとするSNSアプリだからだろう。

人が情報を読み取る手段は色々あるが、一番インパクトが強いのが映像だと言われている。文字は脳で分解して意味を理解しないといけないが、漫画であれば文字を読まなくてもある程度そこに描かれている映像で意味が理解できる。だから小説を読む人口よりも、漫画を読む人口の方が多いのだ。

勉強でも同じで、単にノートに箇条書きをして覚えるよりも、記号や図面を入れたほうが脳は書いたことを記憶しやすいという実験結果が出ている。

皆さんはマインドマップというものをご存じだろうか?

マインドマップとは、脳により深く記憶させるためのノートの取り方やアイデアの書き方を体系化したものだ。様々な図面や絵などを入れてそれをつなげ、まるで芸術的な一つの絵画を描くようにしてノートを書いたりアイデアを描きだしたりするのだ。色も青・赤・黄となんでも使ってもいいし、本当に自由なノートの取り方だ。

はるか昔、おいらはFP1級を受けていたのだが、1度目は普通に学科試験(筆記)に落ちてしまった。しかし、2度目にマインドマップを使って勉強をした結果、余裕で受かったという経験がある。※諸事情によりその後の面接が受けれず、そのままめんどくなりフェードアウト完了済み。そのため今でも2級で止まっている。

その時の記憶では、やはり絵や記号を入れてノートをとると非常に勉強した内容を覚えやすいという効果があったと思う。絵や記号から連想してノートの内容を思い出すことが出来るのだ。

インスタグラムの強みは、今でも増え続けている圧倒的なユーザー数と、そこに保存されている数え切れないほどの画像だと言えるだろう。

有名人や素人、プロのカメラマンなどが競って素晴らしい写真をUPするのだから、必然的にコンテンツの質もどんどん上がっていく。

質の高い画像が集まれば、「よし、私も」と拳を握りしめた中年(おいら)も頑張って写真を投稿し始めるだろう。そうしてユーザーが無限に集まり、画像の質も無限に上がっていくのだ。

ここで皆さんに質問だが、下記の①と②どっちが今すぐに見てみたいと思うだろうか。

①某IT社長と某アイドルがデートしているという写真なしの記事。記事には二人の馴れ初めか  ら今にいたるまでの内容がかなり深く書かれている。

②某IT社長と某アイドルがデートしている写真。

恐らく①より②の方が見たいという方は多いのではないだろうか?

記事は自分で読んで最低限意味を理解する必要があるが、写真であれば見るだけでイメージが具現化して手っ取り早く楽しめる。だからおいらは②を選択するし、結構多くの人が②を選択するのではないかと思う。

そして、それが現在ブログやツイッター、他のSNSツールよりもインスタグラムが優れた広告媒体としての地位を確立し始めている理由ではないかと思う。余分なものを排除して、画像ををメインに据えるという戦略は非常に理に適っていると思うからだ。

要するに脳は面倒くさがりやなので、文字を読んで理解したりするよりも、画像を見て一瞬の感情を感じ取る方を選択してしまうのだ。そして、その一瞬の感情の方が案外深いインスピレーションを生み出すことになる場合が多い。

ザッカ-バーグは、まだ画像アプリがそこまで世間に認知されていない時から、その価値に着目して巨額の投資を決断したのではないだろうか。

彼は実業家で株主に夢を与える側なのだが、もしも専業投資家になったとしたら、やはりそっちの分野でも大成功を収めるに違いない。確か、ザッカ-バーグはユダヤ系だったはずなので、種類を問わず商売の才能自体に非常に恵まれているのかもしれない。

それにしても100倍って...しかも、買収してからまだ6年だからね。

やはり、凄い人は何やらせてもすごいね。

そんな超人ザッカ-バーグさんにおいらはこういうメッセージを送りたいと思う。

もう、非リア充をいじめないでください。

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