高配当株の配当金が支払われない場合投資家はどうするべきか
最近、新型コロナによる経済的停滞の影響から、次々と高配当株たちが減配を実施したり、無配の発表をしたりして高配当株好きの投資家たちを失望させ続けている。
直近では、下記の記事で書いた通り、日本の超巨大企業である日本郵政グループが中間配当の無配化を発表して高配当株投資家たちに衝撃を与えていた。
高配当株を投資家が買う場合には、大体のケースでは「配当金」という名のインカムゲインを目的として購入しているので、その「配当金」が支払われないのであれば、高配当株へ投資する意味自体が無くなってしまう。
なので、高配当株投資家がもしも保有している高配当株が減配してしまったならば、失望のあまり即売却してしまいたくなるに違いない。
ただ、高配当株が減配してしまった場合、脳内がパニック状態になり、正確な判断が下せないような状態になってしまっている可能性もある。
そのような時に衝動的に損切を慣行してしまえば、あとになって考えてみるとどうしようもない底値で損切をしてしまった、というパターンに陥ることもあり、悔いても悔いきれないような状態になってしまう可能性がある。
そのような場合、高配当株へ投資する投資家たちは一体どのような投資行動を取るべきなのだろうか?
狼狽売りをする前に前提条件を考えてみる
さて、今現在最も下落しそうな高配当株第一位にランキングされているのは、言うまでもなくエクソンモービルなどに代表される石油銘柄だ。
原油先物価格が新型コロナショックの影響で、なんとマイナスに突入というあり得ない状態になっていたことは記憶に新しいところだが、実際世界経済の停滞を原油銘柄はモロに食らってしまっている。
しかし、その一方で株価は3月につけた底値である30ドル付近から約40%も上昇し、現在は50ドルを超える価格で推移している。
そのため、3月にエクソンモービルを売った投資家は大損をしているケースが多く、逆に3月にエクソンモービルを買った投資家は大きな利益を手にしたことになる。
このように、爆下げから爆上げに転じることはよくあることなので、3月にエクソンモービルを保有する投資家は下記のような点について考える必要があったと言える。
・コモディティ価格が低迷し続けることはあり得るか?
・経済のリブートに原油は不要か?
まず、原油というコモディティ価格が低迷し続けることは、「協調減産」や「シェール企業の倒産」という現象が起こりえることを考慮すれば、普通にあり得ない。
そして、新型コロナショック後の世界で再び経済成長が加速する際に、原油なしでもOKかというと、そんなわけはない。新興国の工場も、アメリカのガソリン車も、まだまだあり得ない量の原油エネルギーを必要としている。
このような前提条件をしっかり考えることが出来れば、狼狽売りを回避することが出来るだろう。
売らなければならない高配当株
ただ、その一方で売却しなければならない高配当株もある。
それは、「倒産リスク」が現実的になっているような銘柄で、その企業が製造している商品やサービス自体がすでに本当に必要がなくなっていたり、さらには競争相手が増えすぎて利益が確保できなくなっているようなケースだ。
その場合、その株を保有し続けると本当にデフォルトが現実化してしまい、保有している株が紙屑になってしまう可能性も十分すぎるくらいにある。
なので、一時的には低迷してもその高配当株が粘り強く配当金を支払ってくれ、さらには株価の上昇も期待できるのであればホールド。
一方で、そういった期待が持てずに倒産する可能性が高いと判断するのであれば売却して現金化するという対処方法がいいだろう。
この辺りの判断は非常に難しいが、コモディティを商売にしている企業の場合は、案外粘り強さがあるような気がするね。
高配当株ではないが、金鉱株のバリックゴールドなんかもそういったところがあるからね。
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