ここのところ米国の金利上昇をきっかけに世界各国の株価が下落しまくっており、配当金を支払ってくれる心優しい高配当株たちも超暴落するのかと思いきや、これまで市場をけん引してきたグロース株は下落するが高配当株はそこまで下落していない。
今回の下落は金利に極度に敏感なハイパーグロース株に多大なる影響を与えている一方で、すでに利益を出す事業を盤石のものとしている高配当株たちに対してはそこまで大きな影響を与えない、と考えられているのだろうか?
市場の理論はそのほとんどが後付けなので、唾をまき散らしながら叫び、理論を主張するアホどもの話を聞く必要はゼロなのだが、やはり今回は金利の上昇が市場に大きな影響を与えるのだろう。
2018年に金利が上昇して米国10年債が2.8%以上の金利となった際には、米国株指数が1600ドルも暴落していたので、どこかでそれくらいのメルトダウンが来ると覚悟はしておいた方がいいのかもしれない。
さて、そんな中で株価が全体的に下がると高配当株もどんどん値を下げていき、最終的にはあり得ないくらいの高配当株が出現する。
現に今すでにJリートの配当利回りは平均で3.8%となっており、なかなかの高利回りになっている。
そんな中で投資家たちは配当金という真の不労所得を与えてくれる高配当株を買うべきなのだろうか?
結論から言うと私は買うつもりで、いくつか銘柄を選定しているところだが、普通に買った場合に底値だと思っていたらさらに底値があったということになりかねない。
なので、配当性向と業績が大きく落ち込む可能性がないかを十分に検討して買う予定だ。
例えば、配当利回りが10%でもイキナリ「今年は無配になります」とアナウンスされるのが自己責任が基本の株式市場の常識だ。
そこで「おにいでゃああああああああああん!!」と泣き叫んでも誰も助けてはくれないので、きちんと自分でなっとくするまで検討して、納得する買値で買うようにするべきだ。
ただ、その一方で高配当株を買うと「配当金の額が増える」というのもこれまた動かしようのない事実だ。
そして、高配当株を利回りがよい局面で買わない場合、その人のポートフォリオの配当利回りは極端に上昇することはない。
この二つの事実を天秤にかけ、「おにい、おにい、おにいでゃああああああああん!!」と泣き叫ばない準備をしながら高配当株を選別するようにしよう。
もちろん、何も買わないという選択肢が賢明な場合もある。
先日、何かの記事で「米国株はハイパーバブル、これは崩壊する」という記事を見たが、まさにその通りだろう。
紙幣がバラまかれすぎた結果市場は巨大化しまくり、米国ではマッハの速度でインフレーションが起こっている。
インフレーションが進みすぎれば国民から不満の声が上がるので、当然のことながら国はそれを抑制するために利上げを加速させる。
問題は、すでにバラまかれている紙幣の総量だ。
私は、これこそが長期的な株価推移の最重要ファクターだと考えている。
もはやあり得ない量の紙幣がすでに世界中でバラまかれており、それがビットコインやNFT、さらにはレバレッジ型金融商品に姿を変えて訳の分からないことになっている。
つまりは、あり得ない量の紙幣はどこか行き場を探しているのだ。
その量は、ゴールドや仮想通貨や不動産で受け止めきれる規模のものではない。
そして、世界中の機関投資家は常に運用をする必要がある。
そう考えると、理論的には株式市場が暴落したとしても再度元に戻らない方がおかしいと考えているし、実際過去を振り返ると元に戻ってきたという事実が存在しているので、私的には株式市場が20~30%暴落したとしてもそこまで悲観はしなくてもいいのでは?、と考えている。
もちろん、リスクを取りすぎている場合はポートフォリオを見直すべきだと思うが。
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