個人投資家たちに人気が高いJリートや高配当株は、少ない資金から配当金というインカムゲインを手にすることが出来るところが魅力の投資対象だ。
しかし、最近はそれらの株式が減配を実施するケースも多く、下記に書いた通り石油株やJリートが実際に減配を実施している。
Jリートは個人投資家に大人気の銘柄で、非常に配当利回りが高いことで有名な投資対象だ。 ここ最近、Jリートは世界経済の順調な成長の恩恵を受け、好業績を連発して株価は順調そのものだった。 また、個人投資家たちに支払う分配金の額も増... 【悲報】大人気のJリートが90%以上も配当金を減らす大減配を実施 - 米国株を枕に夢を見る |
配当利回りが超絶高い高配当株の石油企業がついに減配を実施で大暴落か 配当金は、ポタポタと蜂の巣から落ちてくる蜂蜜のような存在で、投資家は高配当株を保有しているだけでポタポタ手にすることが出来る配当金を得ることで、強い快感と安心感を得ることが出... 【超絶悲報】配当利回りが超絶高い高配当株の石油企業がついに減配を実施で大暴落か - 米国株を枕に夢を見る |
今現在経済を破壊し続けている新型コロナウイルスの感染拡大についてはいまだに収まる気配がなく、少し人々が気を緩めるとすぐにクラスターが発生して感染拡大が再度始まるという悪循環に陥っている。
韓国は一度は新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めたかのように見えたのだが、再度クラブでクラスターが発生していることからも、今後世界各国で新型コロナの第二波が猛威を振るうと考えておいた方がいいだろう。
その場合、企業収益は激減していき、最終的には世界全体で支払われる配当金の額も大幅に減配される可能性が高い。
我々投資家たちは、いったいどのようにしてその状況と向き合っていくべきなのだろうか?
<この記事のポイント>
今現在、世界の株式市場には表面上の配当利回りが非常に高い株が数多く存在しているのだが、それはあくまでも昨年までの好調だった世界経済を反映しているだけで、「これから」は状況がほぼ確実に変わっていくだろう。
というのも、配当金とはそもそも企業が生み出す「利益」の内から支払われるものなので、その利益が新型コロナウイルスによって激減しているいまの状況では、配当金が減っていくと考えるのがどう考えても自然なのだ。
新型コロナウイルスが企業利益を激減させている理由の一つに、「人」の移動が著しく制限されるという点がある。
基本的にお金は人が移動することによって消費されるもので、人の動きが完全に止まってしまっている今の状況は、血管が詰まっているのと同じで、世界経済が病魔に侵されている状態だと考えた方がいい。
そのような状態では、企業が利益を生みだして配当金を投資家に支払うことは困難になって当たり前なのだ。
先日、レナウンという、ここ日本でもそこそこ名が通った企業が倒産するという報道がされていたのだが、今後は多くの業種で倒産が激増していく可能性が高い。
特に、7月や8月にはもう事業資金が底をついて持たなくなり、倒産を選択する企業が激増することになるだろう。
そのため、もしも今配当金を支払ってくれる高配当株を買うのであれば、きちんと倒産リスクを考慮して買うべきだろう。
今の段階ではそこまでまだ表面化していないかもしれないが、新型コロナの第2波がきたら、相当ヤバい状況になるのは目に見えているからね。
減配や無配転落するくらいならまだいいが、持っている株券が本物の電子ゴミになってしまったらシャレにならないので、その点については十分すぎるほど注意が必要だろう。
個人的には、景気敏感株で借金を利用しているような企業の場合は要注意だと考えている。
投資家の中には、常にフルスロットル状態で投資をした方がいいと勧める人もいて、確かにそれはある意味正しいのだが、今の状況で無理をして株を買う必要はないだろう。
自分が株式投資を開始した2016年も世界中で景気が悪くなると予測され、株が売られていたわけだが、あの時は普通に経済自体は動いていたので、株式を買い進んでも全く問題はない状況だった。
しかし、今回の新型コロナは本当に未知の状況であり、これまででは考えられないようなことが起こる可能性がある。
事実、戦後一度も減配をしたことがなかったロイヤル・ダッチ・シェルが減配を実施するなど、これまでではあり得ないと考えられていたことが普通に起こっている。
この地殻変動に耐えるためには、やはり手元にある程度の現金は確保しておき、メンタルをニュートラル状態に保っておく必要がある。
冷静な状態でいることが出来れば、危機が去った後にチャンスを掴むことが出来るからね、焦って今株を買い漁る必要はないだろう。
まあ、僕はリスク許容度の範囲内で少しづつ買っているが、爆死したらそれは完全に自己責任と割り切っているからね。
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