日本たばこ産業ことJTは、高配当株投資家に非常に人気がある銘柄で、高い配当金を毎年のように支払ってくれることで有名な銘柄だ。
JTが投資家に高い配当金を支払えるその理由は、JTの事業が日本たばこ産業という社名から分かる通り、「たばこ」という新しい設備投資が大して必要ではない製品を長年にわたって製造し続けているからだ。
「たばこ」は乾燥させた煙草葉を紙でくるんでフィルターをドッキングさせるだけの製品で、何十年も前に「フィルター」の部分が開発されてからは大した技術革新は起きていないし、また、起きようがない製品なのだ。
もちろん、アイコスなどの加熱式たばこなど新しい製品もあるが、JTの葉巻たばこの販売量を見れば分かる通り、圧倒的に稼いでいるのは従来型の設備投資のいらない葉巻たばこだ。
なので、設備投資に回すお金があまりかからないため、投資家に多くの現金をバックすることが出来るのだ。
おまけに、JTは海外での企業買収をしまくっており、たばこの需要が伸びている新興国でのシェを伸ばしてきたため、国内のたばこ消費量の減少を完全にカバーすることに成功していた。
そのため、JT株に投資をしていた投資家たちは年々増える配当金を受取り続けることが出来ていたのである。
最近、株価の大暴落によってJTの配当金は8%を超えており、まさに超高配当株といった状態になっているのだが、もともと配当利回りが高いのには、そういった理由があったからなのだ。
ところで、JTと言えば主力商品である「たばこ」くらいしか思い浮かばない人も多いかもしれないが、実は子会社を通じて医薬品事業と食品事業も展開している。
医薬品事業においては、一時米国株投資家の間で話題沸騰だったギリアド・サイエンシズと抗HIV役のラインセンス契約を結んでいたこともあるため、知っている人も多いのではないだろうか。
ギリアド・サイエンシズは、一時期米国株式市場を代表するような爆上げ銘柄で、今でいうところのGAFA並みの立ち位置にいた銘柄だったからね。
それはさておき、食品事業の方が非常に地味なので知らない人も多いと思うのだが、JTはテーブルマーク社という子会社を通じて食品事業も展開している。
テーブルマーク社は何を製造しているかというと、有名なところではカップ麺とか、パックのご飯とかで、いわゆる保存食品的なものを製造している。
ただ、この事業はあまり儲かっておらず、JTはあくまでも「たばこ」で稼ぎまくる会社なので、コロナウイルスでさらにたばこ事業に逆風が吹いているこの環境下で、果たして今の配当金水準が維持されるのは投資家たちも疑問に思うところだろう。
たばこは肺を侵食することは誰でも知っていることだが、今回のコロナ騒動によって、よりその部分がクローズアップされているので、もしかしたらJTの販売量が減少し、結果として配当金の支払いにも影響が出る可能性はあるのではないだろうか。
そんなJTの食品子会社であるテーブルマーク社の製品を自分は食べたことがなかったのだが、最近スーパーに言ったら売っていたので、テーブルマーク社が製造しているカップ麺を食べてみた。
さて、JTが製造しているカップ麺を食べてみたが、安い割には普通にうまかった。
しかし、日清食品のカップヌードルと比べるとどうかというと、うーん、やはり自分はカップヌードル、それもカレーヌードルの方が好きだと思った。
まあ、それはさておき、スーパーの保存食品コーナーがだいぶ売切れたり、商品がなくなっているように感じたのだが、恐らく多くの人がこれから発動される可能性がある「緊急事態宣言」に備えて食糧を備蓄し始めるのだろう。
それは確かに正しい行動で、恐らくは2週間分くらいは食糧を確保しておいた方がいいだろう。
というのも、恐らく緊急事態宣言が出た瞬間に多くの人がパニック状態になり、食品が激減してしまう可能性があるからだ。
ただ、食糧を製造する設備自体が壊れているわけではないので、2週間もすれば食品供給は普通に戻るだろう。
なので、そんなに大げさにやる必要はないが、カップ麺やレトルト食品、それから冷凍食品など、1~2週間分くらいは食糧を備蓄しておいた方が無難なのかもしれないね。
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