人気高配当株のJTが減配の衝撃
先日、日本の株式市場では人気高配当株といっていい部類に入るたばこ銘柄のJTが「減配」、つまりは配当金を減額することを発表した。
JTは言わずと知れた人気高配当株で、コツコツと配当金を支払ってくれることで投資家たちをインカムゲインで潤してくれるキャッシュマシーンとも言っていい存在だった。
そんなJTがなんと、その魅力である配当金の額を減らすとアナウンスしたのだ。
これには株式市場も敏感に反応をしていて、一時は1990円台にまで株価を下げていた。
JTは以前はガンガンと世界中のたばこ企業をM&Aで買収して巨大化していて、一時期は株価は3000円以上の値をつけていた。
しかし、国内たばこの需要激減や、さらには今回の新型コロナによるダメージが追い打ちとなり将来の成長に投資をするためについに減配に踏み切ったというわけだ。
JTの配当利回りは7%以上になっていたので、配当金目的の投資家たちにはかなり魅力的な水準に映っていたのだが、配当性向をずっと見ていれば今回の展開はある程度誰にでも予測はできただろう。
というのも、配当性向、つまりは利益のうちどれだけを配当金の支払いに回しているかを指示している割合がJTの場合はかなり高水準にあったのだ。
利益が減少していて配当性向が高い場合は注意
さて、高配当株へ投資をしてコツコツと配当金を得るためには何が重要かというと、きちんと配当金は利益から生み出されるということを認識しておくことだ。
というのも、肝心の利益が減っていってしまうと配当金の支払いも段々と苦しくなっていき、最終的には配当金が減配されてしまうのだ。
それを指しはかる指標が「配当性向」で、この指標が高まっていたらそれは要注意のシグナルと言えるだろう。
JTの場合はいかんせん、たばこ事業がどうしてもメインになっており、新型コロナで世間が厳しいムードの昨今は利益が減少していく可能性があるため、将来的に利益を生み出すような事業に資金を振り分けるという方向性のようだ。
配当利回りにばかり注目していると、それが高いと「配当金を多く貰える」と喜び勇んで買ってしまうのが投資家の性だが、きちんと配当性向に注目しておかないと配当金が期待していた額よりも少ない、などの悲劇に見舞われてしまう可能性があるのだ。
将来的な配当金を期待して投資をすることも重要
最近、コロナ禍で多くの企業が大ダメージを受けているなか、配当金の額を減らす企業もかなり増えている。
そういった状況を観察していると、やはり将来的に配当金をより多く支払ってくれる可能性がある利益をガンガン伸ばしている企業の株を買うことも重要だろう。
例えば、AppleやSonyなどのグローバル大企業などであっても、世界のデジタルシフトに合わせて大きく利益を伸ばしている場合も多い。
ここ最近、世間を席巻しているDXなどのキーワードに合わせた事業を展開して利益をどんどん伸ばしている企業の場合、基本的には株価が上昇していくことが期待できる。
それに合わせて、利益の伸びが一服して成熟段階に入ると企業は自社株買いや配当金の還元などの株主還元に力を入れ始めるので、そういった企業の株に照準を合わせるのも配当金投資家としては重要な視点だろう。
このような観点を持って配当金投資に取り組むのも、決して悪くはないだろうね。
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