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最近、セブンイレブンのスマホ決済サービスであるセブンペイが不正利用された件が世間に波紋を広げているが、今回の事件で、現金、クレジットカードに続く第三の決済手段として注目されているスマホ決済のリスクが露呈してしまった。
セブンペイの場合は、二段階認証を導入していなかった等、セキュリティ面で問題があったのが原因で不正利用をされてしまったようだが、スマホ決済の場合アプリ等のネット上のシステムを利用して行うため、不正利用のターゲットになりやすいのだと思う。
一方で、セブンイレブン店内にATMを設置しているセブン銀行が扱っている「現金」の場合は、盗まれてしまうというリスクはあるが、基本的に不正利用という概念はない。※偽札はあるかもしれないが。
セブン銀行は現在配当利回りが3.7%を超えている高配当株なのだが、その理由は現在はクレジットカードやスマホ決済等のキャッシュレス決済の流れに押されてATMが不要となる懸念を投資家たちが持っているからだ。
配当金は株主が何もしなくても手にすることが出来る不労所得だが、配当利回りが高くなる理由には、その株の将来が悲観されて投資家たちが株を売るというケースも含まれる。
セブン銀行の配当利回りは、現在若干株価が回復したことで3.7%となっているが、日本株の中ではそれなりに高配当な部類に入る。
しかし、配当金というのは基本的に企業が生み出す利益の中から生まれるものなので、今後現金決済がすたれていき、ATMの必要性自体が低下していけば、セブン銀行の利益も細り、最終的には減配リスクなども出てくる可能性がある。
ところで、セブンペイなどのスマホ決済サービスだが、今後ますます社会に浸透していき現金決済を不要な過去の遺物としてしまう可能はあるのだろうか?
自分もスマホ決済のペイペイをダウンロードしているが、恐らく都心部等であればスマホ決済だけでも十分に生活できる環境が整っている。
本当にね、最近はペイぺイやラインペイなど、電子決済を利用できる場所が増えてきているからね。
一方で、田舎の方はまだまだ現金決済が中心となっていて、チェーン店以外ではスマホ決済を利用できる店舗は少ない。
そういったことを考えると、まだまだ現金の需要はあるので、セブン銀行の配当金へ回す原資が枯渇するということは考え難い。
自分が中学生だったくらいの頃は、ATMといえば店舗に行かなくても現金を引き出すことが出来る近未来的なマシーンで、今よりも性能がずっと低いATM機が人々にもてはやされていた。
その頃は、まだまだクレジットカードでの決済率も低く、「現金を自動的に引き出すことが可能」という機能は人々の生活の利便性向上にかなり寄与していた。
ここ日本において、1990年代にATMは全国レベルで普及したのだが、当時は給料日に長蛇の列ができるのも珍しくはなく、ATMは人々の利便性を向上させる最新のマシーンとして重宝されていた。
そして、セブン銀行が上場した2008年の時点でもATMはまだまだ利便性の高いマシーンとして人々に重宝されていたため、セブン銀行は高成長銘柄としてもてはやされていた。
しかし、今となっては衰退産業でビジネスを展開する会社として売り込まれ、株価は低迷している。
それでも、セブン銀行の場合はリアルビジネスを展開しているので、その事業自体が人々にまったく利用されなくなることはないだろう。
一方で、ITを利用したサービスを展開している企業の場合は「昔の最新」が全く必要とされなくなってしまい、事業自体がダメになってしまう可能性がある。
昔は元祖SNSとして一世を風靡したミクシィなんかも風前の灯だからね...。
なので、株を買う際には「その企業が一つの最新ビジネス」に利益を依存しているのかどうか、という点はチェックしておきたいところだ。
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