ドイツ銀行が世界中の株式市場から撤退するのに合わせて、大規模なリストラを実施することが話題となっている。
ドイツ銀行はここ数年、リーマンショック時の責任を問われて巨額の賠償金を支払うようにアメリカの裁判所から命じられたり、経営破綻が噂されるほど業績が悪化したりと、もう散々な状態だった。
とくに、株式などのトレード部門で苦戦しており、原点回帰でドイツ国内や欧州での商業銀行業務に力を入れる方向に方向転換しようとするなど、かなり危機的な状況となっていた。
そんなドイツ銀行が、このたび超大規模なリストラを実施することを発表したわけだ。
18000人というと、一つのグローバル企業が出来上がるくらいの数の人間をクビにするということだ。
そうしないと、恐らくもうドイツ銀行がダメになってしまうくらい危機的な状況なんだろうが、これを我々日本の社畜たちは対岸の火事として他人事のように考えていてはならない。
というのも、近頃はここ日本でも希望退職者を募る企業が増加するなど、徐々に我々社畜たちにとって危険な環境が整ってきているからだ。
「君はクビだ、5秒以内に消えろ」
そういわれたら、あなたは一体どう思うだろうか？
おそらくは、 冒頭の画像のイルカ君のように、つぶらな瞳をパチパチさせるだけで何も言えなくなるのではないだろうか。
というのも、社畜という生物は普段会社に絶対服従していれば、飯を喰い、服を着て、暖かい家に住めるという身分に慣れきっているため、飼い主である会社に対して全幅の信頼を寄せているからだ。
そんな全幅の信頼を置いている飼い主から「クビ」と言われたら、もはや一体なにがどうなっているのか訳が分からない状態になってしまうだろう。
しかし、実際に最近の日本企業では不要な社員は切り離そうという動きが加速してきており、リストラ候補者に陰湿な嫌がらせが実施されたり、執拗な肩たたきが行われていたりと、もはや我々日本のサラリーマンたちは安心して企業にこの身を任せることが出来なくなってきている。
そのため、これからの時代は会社に依存しなくてもお金を稼げるスキルが極めて重要になってくるだろう。
というのも、収入を100％会社に依存している場合、会社から切られてしまったらもうすれでお終いになってしまうからだ。
最近、AIによる自動化によってなくなる仕事が話題となっているが、この問題は我々日本のサラリーマンたちにも間違いなく大きな影響を及ぼすことになるだろう。
AIによる自動化は我々が思っている以上に進んでおり、AI搭載スピーカーのアレクサ君に関しては「話し相手」という完全に人間にしか出来ない役割まで奪おうかという勢いだ。
ドイツ銀行のトレード部門の社員が大量にクビになっているのにしても、間違いなくAIによる高速取引が影響しているだろう。
また、最近はコールセンターも自動化されてきているし、銀行のHPも簡単な質問に対してはチャッドボットで対応するようになってきている。
このように、AIによって人間の仕事はどんどん奪われてきており、不要になった人間はバンバン首を切られる時代がやってくる可能性が高い。
日本の場合は法律で守られているため、労働者たちはなかなか首を切られることはないが、ニュースで流れているような陰湿な仕打ちを駆使して強制的に不要な人間を退職に追い込むということは出来る。
そういったことを考えていると絶望的な気分になってくるが、それはもう時代の流れでほぼ既定路線なので、対策を事前に講じて対処するしかない。
副業で本業とは別ルートの収入源を確保しておく、転職出来るだけのスキルを身に付けておくなどなど、何らかの対処策を事前に講じておくことが非常に重要だ。
もちろん、「現金」もきちんと備蓄しておくことをお勧めする。そして、それに加えて不労所得をもたらしてくれる資産を買っておくなどして、いざという時に金銭的に困らない準備をしておくことが重要だ。
そういった準備をしておくかおかないかが、実際にそのような事態になった時に生死の分かれ目になる可能性は高いだろう。
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