「明日は温泉に行こうか」
「え、本当!?」
「ああ、金のことなら心配ない。かぶまくらを中心とした労働者どもが日夜働いてくれているおかげで、毎月配当金が僕の口座に振り込まれているからね」
「あは、すごい!!あなたは働かないの?」
「僕はすでに働くという概念から解放されている。だから、毎日酒を飲んで子作りに励んでいればいいのさ」
「すごいわね!!それじゃ、ほとんどバター好きな犬と一緒じゃない※」
※太字部分の意味が分からない方は、「好きな」を抜いてWikiで検索するように。
「そうかもしれないね、確かに僕のタンは彼らと同じスピードで動く。生活パターンもほとんど同じだ。でも、僕はただのバター好きな犬じゃない。彼らに自由はないが、僕には完璧な自由がある。かぶまくらは会社が僕に配当金を支払うためにハゲ続けていくが、その結果、僕は肥え続けていく」
「そんなのずるい、それじゃかぶまくらが可哀想!!」
「君はステーキを食べるとき、牛さんのことを可哀想だと思うかい?」
「全く思わないわ!!」
「倫理観の問題から言えば、人に食べられるためにあの世へ行かなければならない牛さんの方がずっと可哀想だよ。米だってそうだ、子孫を残すために実らせた種が、工場で加工されてコンビニのおにぎりとして販売されているんだから、ある意味悲劇としか言いようがない」
「確かに、そう言われるとあのハゲは全く可哀想じゃないわ」
「そうさ、むしろあのハゲまくらは、僕たち株主に感謝しないといけない。僕たちがいるおかげで株式会社は成立し、あのハゲも賃金を貰うことが出来て、かろうじて飯を食えているわけだからね」
「株主かっこいい...」
「さあ、もうこんな話はいいだろう。今からモーテルに行って子作りをしよう。今日は小林製薬のマカEXも飲んできたし、準備は完璧だ。マカ系では、これが一番効くからね」
「天国にいかせて!!」
🐂 🐂 🐂
こいつら、マジでしばいたろか...。
昼飯を食うために入ったガストで、株主優待券を使ってステーキを食っている最中に、隣のカップルの会話を聞いていたおいらの怒りは限界に達しようとしていた。
完璧にリラックスしているカップルと、中々切れない硬いステーキを必死でフォークで切っている社畜。
ー優待券を使って食べているからお得なんだいー
そう自分を鼓舞するが、胸の奥から悲しみがこみ上げてくる。
...。
最近、たまに企業のIRで発表されている自社株買いの額を、その企業が公表している従業員の人数で割ってみるということをしていて思うんだが、やはりトマ・ピケティが主張する「r>g」の方程式は圧倒的に正しい。
そら、ZOZOの前澤社長が月まで旅行に行けるわけだ...。
例えば、先日おいらが株式を保有している某企業が7800万円ほどの自社株買いを実施したとIRで発表していたが、公表している従業員数一人当たりで割ると約16万円程度となる。
しかも、さらに自社株買いを行う予定なので、予定通りの上限額で自社株買いが完了したと仮定すると、従業員一人当たり82万円分を株主に還元していることになる。
あり得ねえ...。
従業員は必死で働いても賃金が全く上昇しないのに、株主は小林製薬のマカEX飲んで、女をモーテルで抱いていているだけで莫大な利益を手にしていることになる。
まあ、従業員の数と株主の数は全然違うので、同じ額が配分されるわけではないが、それにしてもエグいとしか言いようがない。
配当金の額にしたって、配当性向が100%に近い企業の場合は、株主に配当金を払うためだけに従業員は働いていると言っていい。
株主は何もせず、悠々自適に遊んでいるだけで、従業員一人当たりに換算すると相当な額になる金を受け取っていることになるからね。
しかし、株主がなんのストレスも感じることはないのかというとそれは違う。
なぜなら、株主は株価の下落というリスクを背負っているからだ。
🐂 🐂 🐂
昨日の米国株式市場は、金利の上昇を受けて大きく下落してしまった。
そのため、本日楽天証券の口座を見てみたら、やはり資産額が目減りしてしまっていた。
ーやれやれだー
さすがに株を3年近くやっているので、株価の下落によって資産額が目減りすることには慣れたが、それにしてもやはり悲しいものがある。
しかし、よく見ると何故か現金が増えている。
...?
調べてみると、何のことはない、ペプシコ君から配当金が支払われていたのだ。
微妙な決算内容を受けてなのか、最近また株価が下落していたペプシコだが、律儀にも株主に配当金をきちんと支払っていてくれた。
金額としては、1回モーテルに行ける程度の額なのだが、何となく嬉しくなって、ペプシコを買い増ししてもいいかなと思ってしまった。
おいらと同じように、株価が下がっていても、配当金を受け取ると気分がよくなって、その株を保有していてもいいかなと思う人も結構いらっしゃるのではないだろうか。
そう、配当金には株をホールドさせる魔力があるのだ。
ただ、どうしても株をホールドしていると、株価の上下に気分を乱されてしまうというデメリットがある。
つまり、心穏やかではいられなくなってしまうのだ。
株式を保有することによって得られる配当金は、本当に何もしなくても手に入ってくるお金で、ある意味究極の不労所得と言ってもいいだろう。
もしもおいらの手元に1億円の現金があり、全額投資する必要があるのであれば、半分くらいで配当利回り5%程度の高配当株を買い、25%を配当利回り1~2%程度の成長性のあるマイクロソフトやアップルのような大型株にして、残りの25%を債券にする。
そうすれば、年間300万円弱のインカムゲインが期待できるので、悠々自適な生活が完成するような気がする。
しかし、昨日のような日が何日も続き、世界的に株価が崩壊してしまったら、モーテルに行って女を抱くどころではなくなってしまう。
しょんべんをチビりながらママに電話して、値下がりしている株を売るかの相談をしなくてはならなくなる。
株価が下がっているときというのは、自分が想定しているよりも気分が悪いものなのだ。
いくら株式の配当金だけで生活できたとしても、心が穏やかでなければ、会社で社畜として働いているのと変わらないだろう。
大体の人は、セミリタイヤした場合の生活には、会社生活にはない安心感やリラックスを求めているのだが、毎日株価の上下で気持ちがハイになったり落ち込んだりしているようでは、本末転倒になってしまう。
🐂 🐂 🐂
一体、どうすれば小林生活のマカEXを飲みながら、日々穏やかな配当金生活を過ごすことが出来るのだろうか?
その回答に対する最適解を思いついた。
それは、配当金の受け取り口座を証券会社から切り離した銀行口座に指定し、証券会社の口座には一切ログインしないという方法だ。
そう...株価の上下自体を見なければいいんだよ。
そして、配当金を証券会社とは完全に切り離した銀行口座で受け取れば、株価の上下にがもたらす気持ちの不安定から完全に開放される可能性がある。
「今日は、XOMから配当金が入ってきたよ」
「まあ、私はAPPLから配当金が振り込まれていたわ」
「あは、ははは」
「うふ、ふふふ」
そうすれば、穏やかな風が吹く平日のお昼間に、このような幸せに満ちた会話が交わされる可能性だってある。
朝は6時に起きてペット犬を散歩させ、家に帰ったら朝ごはんを食べてひと眠り、そして夕方からマカEXを飲んで、夜は...。
そんな穏やかな生活を繰り返せば、きっと忘れていた柔らかな笑顔を思い出すことが出来るのかもしれない。
...。
しかし、これは多分、おいらには無理だ。
なぜなら、暇になったら100%株価が気になって証券会社の口座にログインしてしまうからだ。
「今日くらいは、いいよね」
そう思って口座を開いた瞬間、驚愕の株価下落を目の当たりにし、しょんべんをまき散らしながらママに電話をするだろう。
そして、穏やかな配当金生活は崩壊してしまう。
どうやら、おいらに穏やかな配当金生活が訪れることはなさそうだ...。
株で夢をかなえよう
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