ここのところ、連日連夜の株価の下落により、高配当株である三菱商事の配当利回りが5%を突破するという異常事態となっている。
昼は日経平均、夜はNYダウといった感じで、まさに朝昼晩と世界中で株価が暴落しまくっている驚異的な状況となっており、株式市場は本気でシャレにならない状態になってしまっている。
その影響で、様々な種類の優良株が叩き売られており、日本を代表する高配当株である三菱商事の株価も暴落してしまっている。
直近の株価は約3000円ほどあったのに、今では株価は2400円台に突入してしまっており、直近の高値から20パーセントのドローダウンという、まさに暴落の条件を満たした状態になっているのだ。
その影響で、「配当金÷株価」の算式によって割り出される指標である配当利回りは驚異的にに上昇しており、なんと三菱商事の配当利回りは5%超の水準まで上昇しているのだ。
三菱商事と言えば、泣く子も黙る超優良企業なのだが、株式市場の暴落と原油価格の暴落という超絶ダブルパンチを見舞われてしまっては、株価がボッコボコに売り込まれてしまうのも致し方ないだろう。
問題は、「累進配当」を中期経営計画で宣言している三菱商事が、今後現在の配当水準を維持し続けることが出来るかだ。
現在、コロナショックにより世界の実体経済が悪化の入り口に立っているような状況だが、三菱商事にとって影響が大きいのは、金属事業と資源事業だろう。
というのも、この二つの事業は世界景気の影響を非常に受けやすく、中国や欧州、それから米国などの実体経済が悪化しはじめたなら、その影響をモロに受けることになるだろう。
また、需給の問題だけではなく、現在はロシアとサウジアラビアが減産するどころか原油を増産する方向に動いているため、その面においても非常に大きなマイナス影響を受けることになる。
そうなると、当然のことながら「累進配当」を宣言している三菱商事の配当金の支払いにも影響を及ぼす可能性が高い。
もちろん、中期軽々計画で宣言している以上、いくら業績が悪くなったからとはいえ、いきなり配当金を減額するようなことはないだろう。
借入をしてでも無理やり配当金を支払う可能性が高いのではないか、と個人的には思っている。
しかし、長期的な観点で考えると当然のことながら、それはタコ足配当なので株主にとっても好ましいことではなく、不況が長期化したりすれば、当然のことながら減配せざるを得ない場面もあるのではないかと株主としては覚悟をしている。
現在、コロナショックによる株式市場や経済のクラッシュを食い止めようと、各国で金融緩和が実施される動きが広がっており、トランプ大統領は減税にまで言及しているような状況だ。
それにも関わらず、株価は少し戻したかと思ったらメガトン級の暴落を繰り返すなど、まさに何かが壊れてしまったような状態になってしまっている。
このような状態が長期間続けば、当然のことながら株を売りたがる投資家が出口に殺到し、最終的にはシャレにならないくらいの暴落が起こってしまう可能性もあるだろう。
コロナショックの場合、金融緩和をしてもコロナウイルスの拡散を防止できるわけではなく、感染患者を治癒できるわけではないので、壊滅的なことになっているこの現状を回復させることが不可能だ。
そのため、いくら金融緩和をやったとしても、株価は激しく暴落し続けているのだ。
先日、なんとNYダウが2000ドルも下落していたが、もはや常識が通用しない相場になってしまっている。
そういった意味では、コロナショックはまさに正真正銘のブラックスワンと言ってもいいだろう。
個人的には早急に収束して欲しいと願っているのだが、なかなかこれは厳しい感じがするね。
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