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【人生大逆転】ニートの友人がマイホーム買って可愛い嫁貰って子供もいて僕を全否定

ニートの友人がマイホーム買って可愛い嫁貰って子供もいて僕を全否定

「かぶまくら~、飯おごってくれよ~」

だらしない顔をして、物乞いのようにそう言うA君を見て、働きだしたばかりの僕は衝撃を受けた。

というのも、通常大学を出るとほとんどの人が就職するのだが、友人のA君は就職活動すらせずにニートになる道を選んでいて、その状態に対してほとんど不安感を持っていなかったからだ。

「お前、なんで働かないんだよ!?」

「だって...しんどいやん」

僕が新入社員として激務に従事している時間、A君は漫画喫茶に行ったり、家で昼寝をしたり、暇すぎて釣り針を付けないで釣りをして太公望を気取ってみたりと、ニート生活を満喫していた。

古い友人だったので、しょうがなく一緒に飯を食いにいったら奢ってやったりしていたが、マクドナルドのチーズバーガーにかぶりついているA君を見ると、なんとなく「こいつ、生きてる意味あるのか?」と純粋な疑問が頭の中をよぎった。

一番の問題は、彼が心からニート生活を楽しんでいたことで、「お昼に公園で発泡酒を飲むが楽しい」という近況を聞いたときはさすがに、「この人と距離を取らないといけない」と思ってしまった。

その後、仕事が忙しくなっていくにつれて、やがてA君と僕は疎遠になっていった。

ニートが家を買っていたという衝撃

A君は、リアルに26歳くらいまで本気のニート生活を楽しんでいたのだが、あるとき、ブチ切れた親に家を出てホームレスになるように指示されて、さすがにこれはやばい、と思ってアルバイトを始めた。

「おれ、最近働いてるんだよ」

「お前が??何してるの?」

「人が来なさそうな飲食店選んでバイトしてるから楽だよ」

久しぶりに電話がかかってきたとき、A君が楽しそうにそういうのを聞いて、「こいつ、筋金入りだな」と思うと同時に、ようやく働き出したことに安堵した。

A君の戦略としては、ほとんど人が来ない飲食店を選んでアルバイトをし、潰れたらまた人が来ない飲食店を渡り歩くという働き方により、自身の労働力の消費を最小限に抑えるというものだった。

「そんなに人が来ない飲食店て大量にあるのか?」

と疑問に思ってしまったが、案の定その戦略は頓挫して再度家でニート生活をしようとしたところ、再度親からブチ切れられてホームレスになるように指示され、公園で野良猫たちと生きていくのか、それとも就職するのか、という選択をせざるを得ない状況に追い込まれてしまった。

その後、A君は就職をして人として生きていくという選択をし、何とか就職口を見つけて働き出した。

そして、最近になって久しぶりに電話が掛かってきたとき、A君が驚くべきことを言った。

「俺、家買ったんだ」

ニートが僕を全否定

一体...一体、何がどうなっているんだ?

久しぶりに地元に帰ったので、いい機会だからA君の家を訪ねてみようと思い行ってみると、昔と変わらずニートの正装であるユニクロのニット姿でA君が出てきた。

「おお、かぶまくら、久しぶりだな!これ、俺の家と嫁と子供」

「はじめまして、Aの家内でございます」

久しぶりに会ったA君のとなりには、かなり年下の可愛い嫁とお子さんがいて、その背後には新築の大きな住宅が建っていた。

A君の結婚式には仕事の都合で行けなかったが、風の噂で嫁が可愛いと聞いていた。しかし、まさかここまで可愛いとは...。

しかも、A君が買った新築住宅はかなり大きく、地元では立地的にもかなり好条件な場所に建てられていて、中に入ると綺麗なフローリングがピカピカと窓から入る光を反射していた。

なんで??なんでニートがこんな恵まれた生活を送っているの??

一瞬パニックになりそうになった。

「これ、何年ローンで買ったんだ?」

「わからん、たぶん35年くらいじゃない?」

驚くべきことに、A君は住宅を建てるために借りたローンの返済年数も把握しておらず、金利もよくわかってなかった。全部嫁に任せているらしい。

「仕事の方は順調なのか?」

「もうしんどいから、正直主夫になりたいんだけど、嫁から仕事やめたら離婚するって言われてるからやめれないんだよ...」

はっきり言ってA君の中身は昔と全く変わっていなかった。

しかし、状況は変わっていて、可愛い嫁と子供、それから立派なマイホームという資産を手に入れ、非常に幸せそうに見えた。

「かぶまくらはまだ結婚していないのか?」

「ああ...」

「だめだぞ、この年になってまだ結婚していないなんて!男はな、家庭を持って家を買って初めて一人前なんだぞ!!」

「ご指南ありがとうございます...」

まさか、僕が世界ニート選手権日本代表だったA君に説教される日がやってくるとは...。

屈辱にまみれながら震えていると、

「はい、コーヒーとお菓子ですが、よろしければどうぞ」

年下の可愛くて出来た嫁がコーヒーを持ってきた。

その瞬間、僕は、必死で金を稼ぐために働いてきた結果、結婚もせず築180年の木造アパートにたった一人で住んでいる自分がとてつもなく誤った人生を歩んでいるように思え、目に自然と涙が溢れてくるのを感じた。

何も考えないということも大切なのかもしれない

さて、久しぶりに会ったA君は、綺麗な嫁も可愛い子供いて、僕を全否定してくれたわけだが、そんなA君を見て「何も考えない」ということもある程度大切なことなのではないかと思った。

というのも、A君はたぶん、本当に何も考えずにニートをやって、何も考えずに就職をして、何も考えずに家を買っているのだが、その結果非常に幸福そうな状態となっていたからだ。

マネー関連の情報に敏感な方の場合、自分もそうかもしれないが、あれこれ考えてしまうことも多い。

一方で、A君の場合は自分の欲望に正直に生きており、「このまま生きていたらどうなるのか?」「破産したらどうしよう」という心配など一切していない。

たぶん、今自分がどれくらいのローンを背負っているのはよく分かっておらず、全部嫁に任せているんだろう。

「おれ、家で夜発泡酒飲むのが一番楽しみなんだよ!!」

元気そうにそう言っていたA君は、金利や配当利回り、株価などにはまったく興味がない。

興味があるのは漫画だけで、ペーパーレス化が進んでいる世の中なのにもかかわらず、小学生のころと同じように分厚い少年ジャンプを毎週買っているらしい。

「今が楽しければそれでいいんだよ!!」

投資家の皆さんが聞いたら激昂しそうな言葉を吐いていたA君だが、確かにそれは正しい面もあるかもしれないな、と思った。

というのも、結局人生というのは「今」の連続なので、貴重な「今」の時間を楽しめないと、「今」の集合体である人生もつまらないものになってしまうからね。

「漫画もっと読みたい、ワンピース面白い!!」

いまだにそんなこと言っているA君を見て、自分も人生を楽しむため、20年ぶりくらいにコンビニで少年ジャンプを買ってしまった。

これで...僕もA君やルフィのように楽しく生きていくことが出来るかもしれない...。

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