消費者金融や銀行カードローンを頻繁に借りる人の場合、驚くべきことにギャンブルや趣味などにつぎ込むという理由でそれらの借金を借りる人も実際に存在する。
消費者金融や銀行カードローンの利息については、通常よりも相当な高利息が設定されていて、実際に借りてしまうと返済が滞ってしまい、永久に返済を続けるというサイクルに突入してしまうケースも多い。
その場合、消費者金融や銀行カードローンなどへの返済で生活が苦しくなってしまい、ギャンブルや趣味にそれらの媒体から借りたお金をつぎ込んだ結果、最終的には自己破産状態に陥ってしまう可能性すらある。
それは、消費者金融やカードローンなどでお金を借りる「目的」が明らかに誤っているということから発生する類の悲劇であると言ってもいい。
というのも、お金というのは確かに手元に置いておくだけでは何の価値も発生しないものなのだが、だからと言ってどんな使い方をしてもいいというわけではなく、使う「目的」を誤れば「お金」が自分の人生に大きな損害をもたらす破壊兵器になる可能性もあるからだ。
質の悪い借金とは、それはつまり自分自身の刹那的な欲望を満たすために借りる借金のことで、前述したようにギャンブルや趣味などにお金を使うために、ひたすら借金をするというのはそのいい例だろう。
悪い借金を続けるとどういうことになるかというと、それを続けると自己破産する可能性が出てくる。
しかし、多くの人は消費者金融やカードローンなどで刹那的な目的のために借金をすることが破滅を誘うと知っていても、そういった借金をやめることが出来ない。
そういった類の借金を続けていると、何も得るところはないとわかっているにも関わらず、ついつい欲望に負けてそういった借金を繰り返してしまうのだ。
そして、その先に何が待っているのかはだれでも想像がつくところで、返し切れない借金を背負って弁護士のお世話になって見事に自己破産という悲劇だ。
そうならないためには、「刹那的な欲望を満たすための借金」は極めて質の悪い借金だと、きちんと自分自身で認識した方がいいだろう。
そして、そういった借金をすることを意図的に避けることこそが、自分の大切な人生を経済的破綻に導かないために極めて重要だということを認識するべきだ。
質のよい借金の定義をなんとするかだが、恐らくは「使った後に価値が生まれる」という類の借金のことを指すと定義してよいだろう。
例えば昨今、奨学金を返済できない学生や、社会人スタートした時点で借金を背負うことになる奨学金の制度が社会的に問題視されている。
奨学金を借りた場合、確かに就職時点で数百万円の借金を背負った状態になってしまうケースもあり、正直最初の頃は返済するのがかなりしんどい。
しかし、奨学金を借りた結果、進学した大学できちんと学び、その結果給料が高い会社に勤めたり、高度な資格試験に合格した場合には、奨学金という借金に対する後々のリターンはかなり大きくなる可能性もある。
そう考えると、奨学金という「借金」は批判はされることも多いのだが、場合によっては大きなリターンをもたらしてくれる自己投資になる可能性が高いと言ってもいいだろう。
借りた借金が自分自身への投資になるかどうかは、その後どれだけ大きなリターンを借りたその借金が生みだすかによって判断される。
そのため、「借金」というリスクを背負うときには、まず、「この借金は何かを生み出す投資になるのか?」と、自分自身でよく考える必要がある。
そうしないと、繰り返し欲望の奴隷となって借金をし続ける羽目になり、最終的には取返しのつかない状態になってしまう可能性があるからね。
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