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サラリーマンは年収1000万でも幸せになりにくいという事実と必殺仕掛け人の共通点

サラリーマンは年収1000万でも幸せになりにくいという事実と必殺仕掛け人の共通点

年収1000万円を超えるサラリーマンといえば、給与所得者の頂点レベルの存在であり、サラリーマンたちの憧れの的だ。

そのため、一般的に年収1000万円を超えるサラリーマンであれば、人も羨む幸せな毎日を過ごしていると考えている。

しかし、実際は全然そんなことはなくって、年収1000万円を超えるサラリーマンであっても毎日鬱屈した感情を抱えながら生きているケースもある。

というのも、年収1000万円を超えているサラリーマンの場合、その高額な報酬と引き換えに、厳しいノルマや長時間労働、転勤などを受け入れる必要があるケースが多い。

そのため、ストレスフルな毎日を過ごし、そのストレスを解消するために高級車を乗り回したり、毎日飲み歩いたりしてひたすら消費を繰り返すのだ。

その結果、年収が1000万円を超えているのに貯金が全くないという人もいるくらいだ。

しかし、一体なぜ年収が高いにも関わらず、サラリーマンの場合は幸福感が低いケースが多いのだろうか。

その答えは、必殺仕掛け人シリーズのモデルとなった小説「仕掛人・梅宮梅安」に記されている。

仕掛人・藤枝梅安のストレス

「仕掛人・藤枝梅安シリーズ」は、作家・故池波正太郎の代表作で、時代小説の中で最も有名な小説の一つに数えられる作品群だ。

昭和48年に第1巻が発刊されたこの作品は、当時大ブームを巻き起こし、テレビ化されて「必殺仕掛け人シリーズ」となったことで時代小説としての地位を盤石のものとした。

仕掛人というのは、池波正太郎先生が作った造語なのだが、「殺し=仕掛」という絶妙なフレーズ転換がこの作品が大成功を収めたきっかけだった。

この小説の主人公は、坊主頭の針医者で巨漢の持ち主である藤枝梅安で、他にも同じ仕掛人の彦次郎や小杉十五郎、白子屋菊衛門等、多彩なキャラクターが登場する。

梅安は、平時は腕利きの針医者として生計を立てており、お金の無い人に対しては無料で施術を施したりするので、近所では仏のような存在として尊敬を集めている。

しかし、裏の顔はと言えば、闇社会の顔役である香具師の元締めから依頼されて、ターゲットの暗殺を引き受ける殺し屋だ。

他の仕掛人では手に負えないような相手でも、梅安は治療に使う針を使い一瞬で仕留めてしまう。

そのため、梅安は暗黒街の顔役たちにも一目置かれている最強クラスの仕掛人だ。

梅安は、基本的には自分の気に入った殺しの以来しか引き受けないが、時には相手との義理のせいで引き受けざるを得ないケースもある。

「どうも気に食わないな、この殺しは」

溜息をつきながらも、義理がものを言う闇世界では、

「梅安さん、お願いしますよ」

関係性の深い香具師の元締めにそう言われては、断れないケースもあるのだ。

請け負うのが「殺し」という究極にストレスを感じる仕事のため、例え殺す相手が悪党だったとしても、殺しの仕事が終わった後には梅安はかなりのストレスを溜めた状態となっている。

梅安が殺しの際に受け取るお金は、多いときで50両~100両程度と、江戸時代の一般庶民が数年は暮らせるくらいの大金を受け取る。

梅安は殺しをした後には伊豆等の温泉地へ出かけて1月ほど滞在し、好きなだけ酒を飲んだり温泉につかったり、時には女を買ったりして、「殺しの疲れ」、つまりはストレスを抜く。

そして、また日常の生活に戻るのだが、その先にまた待っているのは「殺し」の仕事だ。

こういう暮らしをしているため、梅安はその時代では突出した額のお金を稼ぐ高額所得者なのにも関わらず、あまり幸福感が高いようには描かれていない。

自分でコントロールできない部分が少ない人生は幸福感が低い

幸福感の低いのサラリーマンや、仕掛人の藤枝梅安に共通しているのは、「自分の人生の大事な部分を他人にコントロールされている」という点だ。

我々サラリーマンは、基本的に給与額や業務内容、そして勤務地等を会社のコントロール下に委ねざるを得ない。

そのため、自分の希望とそれらの条件がマッチングしている時はいいのだが、アンマッチングを起こしてしまうと、強いストレスにさらされた環境下で働く羽目になる可能性が高い。

「こんな業務は出来ません」

そんなことを言ってしまったら、会社を首になってしまう可能性があるので、黙々と命令に従って働くしかないのがサラリーマンだ。

藤枝梅安にしても、

「この殺しは引き受けることが出来ません」

と断り続けたら暗黒街での信用が落ちてしまうし、最悪の場合は香具師の元締めに命を狙われることだって考えられる。

そのため、あまり気が乗らなくても心に強いストレスがかかる「殺し」の仕事を引き受けざるを得ないこともある。

人間は自分が望まざる環境に置かれて、その現状がコントロール不可能だと悟ったときに強いストレスを感じるように出来ている。

そのため、いくら高収入だからといっても、その高収入と引き換えに自分の人生に望ましくないような状況を呼び込んでいるのであれば、幸福度は著しく下がってしまうのだ。

サラリーマンが幸せを感じる方法

それでは、一体どうやってサラリーマンが幸福度を上げていけばいいのかというと、「自分でコントロールできることに喜びを見出す」という方法を推薦したい。

例えば、週1でジムに通って体を鍛え、肉体に起こる変化を確認する等が挙げられる。

ジムで行うトレーニングはあくまで自分の意志に基づいて行うものであり、成果は肉体の変化に如実に現れてくるので、「自分のコントロール下」で管理して喜びを見出すことが出来る可能性が高いからだ。

他にも、月々の収支をコントロールし、毎月5万円づつを貯金していくといった行動も、自分のコントロール下で行動を実施し、成果をきちんと確認出来るため喜びを見出しやすい行動だと言える。

給与内容や業務内容、それから勤務地などは、転職で職を変えることでしか解決しないケースも多いかもしれないが、こういった取り組みであれば日常的に自分でコントロールすることが可能だ。

そのため、こういった取り組みを重ねて行った方が、結果的に「自分のコントロール下」における事を人生の中で増やしていくことが出来るので、個人的にはサラリーマンが幸福度を上げていくのに有効な方法だと思う。

仕掛人の藤枝梅安も、普段は自分がコントロール可能な針医者の仕事では貧しい人々からお金を貰わず治療したりするという善行を重ね、何とか心のバランスを保っているからね。

なので、毎日「幸福度が低い人生だな...」と思って生きているサラリーマンは、一度こういった取り組みをやってみるのも悪くはないのではないだろうか。

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