最近、退職後のシニアたちの間でクルーズ旅行による旅が流行りつつあるらしい。
クルーズ旅行とは、巨大な豪華客船に乗り世界一周の旅に出掛けたりする人気の旅行パッケージのことだ。
正直、おいらも退職をしたら一度は世界一周のクルーズ旅行に出掛けたいと思っている。ただ、一人で行くと単なる孤独な旅行になってしまうので、できればパートナーと一緒がいい。
というのも、クルーズ旅行は数か月単位の長丁場の旅になので、一人で参加するよりも友人やパートナーと一緒に出掛けた方が絶対に楽しいからだ。
ゆっくりと青い海の上を進むクルーズ船の中で食事をしたり、何もせずにボーっとしてみたり、ゲームをしたりブログを更新したりしながら、途中で寄港する国々で世界を見て回る。
まさに、夢のような旅行なのだが、世界一周旅行などというと庶民には到底不可能な値段設定となっているように思っていた。
しかし、調べてみたところ、庶民でも節約してお金を貯めれば案外不可能ではない値段設定となっていることを知った。
国内の超有名旅行会社であるJTBが提供する、JTBクルーズの旅2019サン・プリンス・世界一周の旅は2080000円~8680000円という価格設定となっている。
このクルーズ船ね...もうタイタニック号を余裕で超えるくらいの豪華さなんだよ。
船の中にプールが設置されていたり、中にシアターがあったり、レストランがあったり、海を見渡せるデッキがあったり...。
おいらが乗ったことのある漁船レベルの船とは完全に次元が違いすぎる仕様となっているのだ。
こんな船に乗って、外国人の深田恭子似の女と旅に出れたらどれだけ楽しいことか...。
しかし、外国人の深田恭子似のパートナーもおらず、値段設定も異次元となっているため今のところその夢はかないそうにない。
ただ、かなり高額な値段設定となってはいるが、メチャクチャ頑張れば不可能ではない価格帯ではないかと思った。
もちろん、最上位のプランは不可能だが、下の方の価格帯のプランであれば「退職旅行用」として入社時からコツコツと貯金をしていれば不可能な金額ではないだろう。
誰かと二人で出掛けるにしても、総額で500万円~600万円くらいあれば何とかなりそうなので、10~20年単位でお金を貯めれば不可能ではないように思う。
ただ、これくらいの金額のお金を退職旅行に充てるために貯蓄するとなると、やはりある程度の計画性が必要だろう。
まあ、それについては後述しようと思う。
ところで、皆さんの中には「旅行代に200万円も掛けるなんて馬鹿げている」と思う方もいるかもしれない。
しかし、よくよく考えてみて欲しいのだが、江戸時代や明治時代であれば例え1億円レベルの金を払ったとしても、JTBが提供しているクルーズ旅行と同レベルの快適さで庶民が世界一周旅行をするなんて不可能だっただろう。
そもそも、そんな船自体が存在していなかったし、海外旅行に出掛けるのにも様々な手続きが必要で、旅の安全性も一切保証などされていなかったしね。
なので、その頃の金持ちがどれだけ金を積んでも、現在のクルーズ船のレベルの安全性と快適性を保ちながら世界を一周することはほぼ不可能だったのだ。
しかし、今の時代は通信網の発達や、造船技術の進歩、それから国家間の交流の進展によってそれが可能な時代となっている。
ということは、現代の庶民は大昔の大金持ちよりも「人生の中で体験出来ること」の幅は断然広がっており、少し努力をすれば、昔の大金持ちがどれだけ夢見ても不可能だった旅に出掛けられるチャンスを手にしている言っていいだろう。
人生は体験の連続によって構成されており、密度と満足感が高い経験を重ねることによってクオリティーが上がっていくようになっているので、おいらは数百万円単位の金が必要であったとしても、世界一周クルーズの旅にはそれなりの価値があるように思う。
自分が死ぬときに人生を顧みた時、「普通の人生だったけど、世界一周できたからまあいいか...」という感じに思えそうだからね。
金は死後の世界までは持って行けず、死ぬ間際になるとどれだけあっても大した価値は感じられなくなると思うが、「幸福な体験」は死ぬ間際まで自分に満足感を与えてくれる可能性が高いだろう。
死ぬ間際に、クルーズ船から見た青い海や、一緒に行った人との会話、立ち寄った国々の情景や、朝起きたときに吸い込んだ潮の香りなんかを思い出せれば、死ぬ間際に幸福感を感じ取ることが出来るだろうからね。
なので、旅行に金をかけまくるのは一見もったいないようにも思えるが、実は結構有意義な金の使い方なのではないかと思っている。
このような感じで、おいら自身はJTBのクルーズ船で世界一周の旅に出るのは、費用対効果という面でもそこそこ意味のある金の使い方ではないのかと思っている。
ただ、やはり問題となってくるのはお金の問題だ。
こういったクルーズ船の旅に出るためには、行き当たりばったりではなく、計画的に貯蓄をしておく必要がある。
もちろん、まとまった退職金が保証されている場合は問題ないのだろうが、最近では退職金制度自体を設置していない企業も多いので、計画的に貯金をして実現するというのが現実的な方法となる場合が多いだろう。
例えば、40歳から60歳の退職時に500万円ほどの資金を用意してクルーズ船での世界一周の旅に出ることを想定すると、月2万円程度を貯蓄していく必要がある。
ただ、今後もインフレーションは進んでいき、それに伴って旅行代金が上昇していくことを考えると、600万円ほどは用意しておきたいところだ。
なので、できれば月々2万円を貯蓄ではなく投資で年利3%程度増やしていきたい。そうすれば、下記の通り現在の水準で利益に対して税金を課されたとしても600万円以上の資金を確保することが出来る。
・月々の積み立て額:2万円
・年利:3%
・積み立て期間:20年
・投資元本:480万円
・利益:1342150円(税金差し引き済)
・合計:6142150円
これを見ると、「何だよ、20年運用して百万円程度の利益かよ」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、安全性に最大限気を配って運用して得られるリターンというのはこんなものではないだろうか。
インデックスファンド、債券、投資信託などでリスク分散をして安定的に3%の利益を出していくというやり方であれば、ある程度は運による要素を排除出来るような気がする。
「クルーズ船旅行に行く」という明確な使用目的を持って運用するのであれば、やはりリスクは極力排除したいので、これくらいの運用利回りを想定するのがいいのではないかと思う。
投資をやっていると、「金を貯める」のが目的となってしまうケースも多く、確かにそれはそれで楽しいのだが、使用目的を明確に定めて運用するのも悪くないように思う。
マイカーの購入、住宅の購入、クルーズ船の旅など、使用目的を決めて運用をするのであれば投機的な取引や、リスクの高い資産クラスへの投資は控えるだろうから、結果として目標額に到達する可能性も上がるだろうからね。
ただ、完全に安定的な資産など投資の世界には存在しないので、やはり貯金や生命保険なんかも駆使して安全性の確保に努めるのは重要なように思う。
老後に行くクルーズ船の旅を想像しながら、貯蓄をしたり投資をしたりするのはゴールが決まっている分、ストーリー性があってそれはそれで楽しめそうな気がする。
おいらの場合は、一緒に行く深田恭子似の外国人パートナーがいないので、まずはその問題を解決しなければならないのだが...。
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