アメリカン・アイコン、つまりアメリカの象徴とは一体なんだろうか?
それはAmazonやアップルといった、米国を代表するテクノロジー企業のことを指すのだろうか?
それとも、絶対的権力者であるトランプ大統領のことを指すのだろうか?
アメリカを代表する象徴的なものと言えば、企業や有名人、そして軍事力を連想する人が多いだろう。
少し以前の米国株ブログ村では、GEがぶっちぎりのアメリカン・アイコンだったが、最近ではすでにみんなGEのことを口にすらしなくなってしまった。
トランプ大統領以前は、オバマ大統領がぶっちぎりのアメリカン・アイコンだったが、今では彼の名前をニュースで見かけることもない。
つまり、このブログ村や、広大な世間でさえも、その時々でタイムリーな米国の象徴は移ろいゆくものなのだ。
Amazonやアップルだって、いつかはイーストマン・コダックのように、その名前さえも皆に忘れられる可能性がある。
しかし、それでは象徴とは言えない。
象徴とは、移ろいゆくものではなく、その国に根付いている文化や歴史的建造物である場合が多い。
なぜなら、それらは時代が移ろいゆく中でも変化しないからだ。
だが、アメリカは建国されてからの歴史が他の国に比べて短いため、そういった象徴的な文化や歴史的建造物が少ない。
かろうじて、マンハッタンにそびえる自由の女神が思い出されるくらいではないだろうか。
しかし、自由の女神の他にも、もう一つだけ、これこそがアメリカン・アイコンではないかとおいらが思うものが一つだけある。
アメリカが土台を気付き、アメリカが成長させ、そしてアメリカから世界に拡散されたザ・アメリカン・アイコン。
それが、ハリウッド映画だ。
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ジュラシックパークにバックトゥザフューチャー、スパーダーマンにワイルドスピード、それにタイタニックも忘れてはいけない。
ハリウッドで制作される映画は、いつの時代も世界中を驚かせてきた。
古くは無声映画の時代から、ハリウッドは常に世界のエンターテイメントの中心で、栄光のアメリカを象徴するような場所だった。
そして、それは現在も同じで、映画俳優であれば、誰もが最高域のハリウッド作品に出たいと思うし、映画ファンであれば、誰もがお気に入りのハリウッド映画が封切られるのを楽しみにしている。
邦画や中国映画、それにフランス映画にボリウッド作品などにも面白いものはあるが、ハリウッドほどコンスタントに世界的ヒット作を生み出す場所は他にはない。
だからハリウッドといえばアメリカの華やかさの象徴で、資本主義社会の輝かしい側面の一つと言ってもいいかもしれない。
そんなアメリカの象徴である映画の聖地で、アジア人によるアジア人のための映画が制作され、先週末に興行収入で2週連続1位になった。
その映画こそ、アジアの富裕層の生活を描いた作品である、「クレイジー・リッチ!」だ。
この作品は、登場している全てのキャストにアジア人を採用しており、その試みがハリウッドに様々な影響を与えるとして絶賛されている。
しかし一方で、批判的な意見もあり、そういった映画の内容以外の面でも非常に話題となっている。
映画の内容は、生粋のニューヨーカーである主人公の女性が、彼氏と一緒に彼氏の故郷であるシンガポールに行き、そこで彼氏の親族を含むシンガポールの富裕層の想像を絶するほど優雅な生活を体験するが...、という感じのものだ。
日本では9月に公開されるようなので、おいらはぜひ見てみたいと思っている。
予告編を見る限りはコメディタッチで、非常に面白そうな作品だと思う。どうやら、主人公の彼氏がシンガポールの巨大不動産会社の御曹司という設定みたいだね。
ところで、この映画の舞台となっているシンガポールだが、アジアでは金融セクターの中心地的存在で、香港と並ぶ商業国家でもある。
国の面積は小さいが、50億円以上を保有する富裕層の数では、世界20位くらいにランキングしている。
富裕層の数が多いのはどこの国かというと、1億円以上からビリオネアまで、ぶっちぎりの1位はもちろんアメリカだ。
そして、実は日本も金額別に順位付けしたランキングでは、結構2位に入っていたりする。
衰退しているとはいえ、やはりアメリカ、中国に次ぐ経済大国なんだな...と思った。
昔は金持ちといえば中東のサウジアラビアなんかの石油国家を連想したが、今では中東よりもアジアの国々の方が金持ちの数が多いとされている。
そして、何よりもその増加率も驚異的だ。
ブルームバーグによれば、アジアの富裕層は、昨年ほかのどの地域の富裕層よりも高速で資産を増やしたらしい。
金持ちの数ランキングに、中国はもちろん、韓国、台湾やインドなどがランク入りしていることからも、それはうなずける。
今は日本がまだ存在感を示しているが、今後、さらにアジアの新興国で富裕層が増えていけば、いつかはそれらの新興国に抜かれてしまう日がやってくるかもしれない。
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それにしても、ザ・アメリカン・アイコンとされるハリウッドで制作された映画で、アジア人キャストのみで撮った映画が、週間の興行収入ランキング第一位を獲得しているというのは非常に興味深い。
おそらく、この映画を20年前に制作していたら、これほどヒットはしなかったのではないだろうか。
なぜなら、そのころ日本は経済大国として頑張っていたが、中国を含めた他のアジアの国々はまだまだ発展途上で、経済的な規模で言えば、米国や欧州の存在感が非常に強かったからだ。
しかし、今ではアジアは米国や欧州と並ぶ一大経済圏となっている。
だから、アジアという地域に興味を持つ人も多く、この作品が大きく支持されているのではないだろうか。
おいらは、金融や金にまつわる話をストーリー化した映画では、ディカプリオが主演している、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」が一番好きだ。
実在した超絶詐欺師のような証券会社CEOの自伝的映画だが、はっきり言って最高だ。
モデルとなったジョーダン・ベルフォートは、あんまりにもやり過ぎたせいで、最後はブタ箱にぶち込まれるという壮絶な人生を送っている人物だが、その本人がディカプリオに実際に演技指導しただけあって、抜群に臨場感のある出来に仕上がっている。
若き日のジョーダンは、のし上がってやろうという野心を持ってニューヨークに進出するのだが、そこで彼が選んだのが証券会社だった。
その証券会社の上司が、最高にイカれていて面白い。
どれだけイカレテいるかは、ぜひ映画を見て確かめてほしい。
とにかく最高な「ウルフ・オブ・ウォールストリート」だが、「クレイジー・リッチ」があれ以上に最高な作品だったら...。
そう思うと、楽しみで眠れなくなる。
最近、映画館で映画を見る機会がめっきり減ってしまったが、やはり映画を見るのはいつになっても楽しみだ。
皆さんも、時間があればぜひ見てみてはいかがだろうか。
...。
映画って、本当にいいですよね。
さよなら、さよなら、さよなら
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