皆さんは、今女性たちの間で、月額制の服のレンタルサービスが広まっているのをご存じだろうか?
会員数20万人を誇るファッションレンタル最大手のエアークローゼットでは、約150人ものスタイリストを雇っていて、それぞれの顧客ごとに最適なファッションを提案している。
「服を迷わなくて済むから便利」
「色々な洋服が着れるので楽しい」
「スタイリストに服を選んでもらえる」
などなど、女性たちには非常に好評で、「服を買うよりも安い」という理由でエアークロゼットを利用する人がじわじわ増えてきているのだ。
このエアークローゼットだが、月額で1万円弱(現在は9800円)からサービスを利用できるので、実際に頻繁に服を買うよりも断然安くなる場合が多いのだ。
特に、男性は毎日スーツなので服装に悩むことはないが、OLの場合は私服で出勤する場合も多いので仕事用の服として同サービスは非常に使い勝手がいいらしい。
最近、カーシャアリングやシェアサイクルなど、従来は個人で所有していたものをシェアリングすることの人気が非常に高まっているが、そういった高額な商品ではない洋服等にもシェアリング化の波が押し寄せているのだ。
このようなシェアリングサービスは、前回記事で説明をしたサブスクリプションモデルに該当し、一度顧客を囲い込んだら長期で継続的な利益を確保出来ることから、各企業の熱視線を浴びている。
世界的な自動車メーカーのトヨタがカーシェアリング最大手のパーク24と提携したのも、もはやシェアリングサービスを無視していては商売が成り立たなくなる可能性があると判断したからだ。
それくらい、シェアリングサービスというのは各分野で拡大を続けている。
今回は、そんなシェアリングサービスにまつわる、ある悲しい恋の物語を紹介しよう。
彼女と私の時間が交錯していたのは、ちょうど今から1年ほど前のことだった。
「かぶちゃん、これ、可愛いでしょ」
「ああ、最高に可愛いよ」
10歳以上も歳が下の若い彼女に、私は夢中だった。彼女は利発で頭がよく、新しいものを何でも生活に取り入れる聡明な女性だった。
そして、何よりも笑顔が素敵だった。
私は、彼女と出会えたことを毎日神に感謝していた。彼女の笑顔を守るためなら、いっそのこと死んでもいいと思っていた。
そんな彼女が自らの生活に取り入れていたのが、服のレンタルサービスだった。
「仕事に着ていく服に迷わないから便利なの」
「へー、そんなサービスがあるんだね」
私は、新しい服が届く度に無邪気に服を着替えてファッションショーを始める彼女にいつも付き合わされた。
「このワンピースはどう?」
「ああ、最高に可愛いよ」
服をシェアリングするサービスがこの世に存在しているなんて、そのときまで私は知らなかった。
「かぶちゃんも、新しいサービスをもっと生活に取り入れた方がいいよ」
彼女と一緒にいると、いつも新鮮な気分になり、鬱屈としている胸の中の霧が晴れていくような気がした。
「ああ、そうだね。俺もちゃんとしないといけないね」
ー彼女の笑顔を守るためなら死ねるー
私は、本気でそう思っていた。
私は、彼女が望むことなら、どんなことでも叶えてあげたかった。
「ねえ、かぶちゃん、ウニが食べたい」
「こらこら、ウニばっかり食べているとお腹を壊すぞ、ちゃんとトロも食べなさい」
寿司屋に連れて行くとウニばかりを10貫くらい平らげている彼女が心配になり、いつもちゃんとトロも10貫食べさせていた。
もちろん、私はガリだけを食べ、彼女の笑顔を肴にしてコンビニで買って持ち込んだ第三のビールを飲んでいた。
「ありがとう、かぶちゃん」
その一言で、私はいつも天にも召されるほどの幸せを感じることが出来た。
彼女の笑顔のためなら、寿司屋で支払う3万円など安いものだった。
私は、彼女の純真な天使のような笑顔を見る度に、この世に生まれてきた奇跡にいつも深く感謝した。
「ねえ、かぶちゃん、温泉に行きたい」
「ねえ、かぶちゃん、この服が欲しい」
「ねえ、かぶちゃん、このバッグが欲しい」
彼女が望むことは、何でも叶えてあげた。
そして、それがいつしか自分自身の「生きる意味」となっていることに気が付いた。
私は、このために生まれてきたのか...。
それまでは暗黒に包まれていた私の人生が、突如として眩しい光に照らされ、私の背中からずっと伸びていた黒い影が、徐々に姿を消していくのがハッキリと分かった。
ー待て、かぶまくら!!お前は闇に生きる住人のはずだー
影がそう呼びかけても、僕はもう後ろを振り返ることはなかった。
ー私は光の中で生きるー
彼女との出会いが、私に影との決別を決意させた。
彼女がいなければ、私はいまごろ深い闇の中で窒息死しそうになりながら生きていたに違いない。
「ねえ、かぶちゃん、あの時計が欲しい」
街を彼女と一緒に歩いていた時のことだった。彼女がブランドショップのウインドウ越しに展示されている時計を見てそう言った。
やれやれ...困った天使だ。
そう思って、苦笑いしながらその時計がどんなものなのか見てみた。
「うっ」
そこには、ケンコーマヨネーズの株式(時価2000円)×40000株くらいの値段の時計が置かれていた。
「ねえ、かぶちゃん、あの時計が欲しい」
彼女は、いつものように私に笑いかけながらそう言った。
どう考えても、さすがに無理だった。私の全財力を持ってしても、その時計を彼女に買ってあげることは到底出来なかったのだ。
車や腕時計、それから冷蔵庫に入っている有機野菜を現金化して足したとしても、到底おっつく値段ではなかった。
米国株ブロガーで一番有名な人が保有する全株式を、1ドル115円くらいのタイミングで現金化してようやく買えるくらいの値段だったのだ。
ーどうする??銀行で金を借りるか?ー
しかし、そんなことをしてしまったら、これ以上彼女を幸せにすることが出来なくなってしまう。
私は、彼女を一瞬の間だけ幸せにしたいのではなくて、一生幸せにしたいのだ。
なので、残念だが彼女にこう伝えた。
「ごめんね、これはさすがに無理だよ」
彼女ならきっと分かってくれる。そう確信していた。
「しょうがないよね」
いつものように優しい笑顔で笑いながら、そう言ってくれると思っていた。
そのときの印象を何と表現すればいいだろうか。
強いて言うなれば、「人間てこんな目が出来るんだ、すごいな!!やっぱり人間てすごいや!!」という感じの二対の目で彼女が私を見ていた。
私は、彼女に人間の新たな可能性について教えてもらった気がした。
ーやっぱり彼女は素晴らしい人だー
私は、そう確信をした。
ー彼女を一生守っていくー
その決意が、さらに深く私の心に刻み込まれた。
次の日から、彼女と連絡が取れなくなった。
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