ここ日本で人気NO1の投資信託と言えば、誰もが知っているひふみ投信で、TV番組などでも取り上げられた結果、ひふみ投信の知名度は他の投資信託とは比べ物にならない。
そして、その知名度と比例して成績に関してもひふみ投信はずっと設定以来圧倒的なパフォーマンスを示していて、もはや「ひふみ投信でなくては投資信託にあらず」とさえ言われていたほどの勢いを持っていた。
しかし、日本株の勢いが低迷し、以前のように小型株中心のポートフォリオを組めなくなってしまったことで、いつしかひふみ投信の基準価格は低迷してしまい、一時はネット上でフルボッコ状態になっていた。
しかし、だ。
やはりそこは日本NO1の知名度を誇る投資信託だけあって、株式市場の上昇に乗じて基準価格をどんどんと伸ばし、なんと、ついに過去最高値を突破してしまった。
その結果、ひふみ投信を信じてきちんとホールドし続けた投資家たちは大きな利益を手にしてホクホク顔となり、焦ってひふみ投信を損切してしまった投資家たちは苦り切った顔をしてしまったりと、ひふみ投信にかかわる人々に大きなインパクトを与えた。
しかし、一時期は「ひふみ投信の基準価格はもうだめだ...」と言われていたのだが、一体なぜここまでの復活をひふみ投信は遂げることが出来たのだろうか?
ところで、ひふみ投信というとそれ単体の投資信託をイメージとして思い浮かべる人も多いかもしれないが、実際はひふみ投信は株式型の投資信託なので、中には大量の株が詰め込まれている。
そして、実はその中身は結構な頻度で入れ替わっているのだ。確か、以前ひふみ投信の記事を書いた時にはマイクロソフトやビザなどの米国大型株が組み入れ上位銘柄としてランクインしていたのだが、今ではそれらの銘柄は上位から姿を消してしまい、ソニーや富士通なんかが上位銘柄として組み込まれている。
このことからも分かるように、ひふみ投信は常にその時に最高のパフォーマンスを発揮するであろう銘柄に投資をすることを徹底しているのだ。
その結果、以前は小型株中心だったのだが、そこから米国大型株なんかも組み入れたり、日本の大型株を組み入れたり、と資産額が巨大化するのに合わせて最適な銘柄を組み入れているのだ。
こういった細やかなチューニングを繰り返しているからこそ、ひふみ投信の基準価格は上昇し続け、日本NO1投資信託の名に恥ずかしくないパフォーマンスを発揮しているのだ。
さて、今回のひふみ投信の基準価格の例からも分かるように、やはり投資信託は短期的な取引などには向いておらず、長期の投資を前提とした投資商品なのだ。
というのも、やはり株式市場にはよい時も悪い時もあるので、大量の銘柄に分散投資をしている株式型投資信託の場合は市場の影響をどうしても受けてしまう。
そのため、コロナショックの時などは基準価格が爆下がりして狼狽売りが多発していたのだ(わたくしも日本株を狼狽売りしまちた...)。
しかし、今の政府が無限に札を刷りまくっている状況だと、株式市場に自然とお金が流れ込むようになっているので、一度株式市場が崩れても刷られまくった札が株式市場に流れ込んで下支えするようになっている。
これは、米国株にしてもそうで、金融緩和をジャブジャブにやっているので基本的には株式市場には追い風が吹いている状況が続いており、株を持ち続けていれば最終的には報われる可能性が高いと言えるだろう。
なので、投資信託を一度買ったらすぐに売ったり、そしてまた買ったりはせずにきちんとホールドし続けることが重要だ。
これは、自分もそうなのだが、簡単なようでいて中々できないので、いっそのこと投資信託を一度買ったらもう放置しておくのがベストなんだろうね。
株で夢をかなえよう