株式投資を嗜んでいると、たびたび株価の暴落という悲劇に襲われるのだが、その場合に多いのが「決算がコンセンサスを下回っていた」というケースだ。
決算が市場の期待値であるコンセンサス以下だと、「期待はずれなクズ株！！」と罵られて株価が暴落することが多いのだが、その理由の一つとして最近多いのが、「人件費増」「先行投資」という理由での利益減少だ。
企業は基本的には成長していく媒体なので、積極的な先行投資はむしろ歓迎されるはずなのだが、先行投資によって売上高が増加したとしても、利益が減少して株価が下落してしまうというケースが多い。
しかし、中には売上高が増加し、その後に少しタイムラグを開けて利益が増加するというケースも多く、その場合は株価が回復する傾向が多いように思う。
実は、自分も今後上がるのかは不明だが、ユニゾHDを売却した金がまだ余っていたので、そんな株を打診買いしてみた。
そして今回の決算を通過して．．．見事に売上高増、利益が超絶減少、でPTSは下落中という悲劇に見舞われている。
この銘柄は第1Qですでに失望売りを誘う決算を出していたため、今回の決算でも期待を裏切らず再度失望売りを誘いそう、といった形になった格好だ．．．。
今回自分が買ってみたのは、情報セキュリティー銘柄として一時期注目されていた、東証JASDAQに上場しているラックという銘柄だ。
この企業の過去10年のEPSとBPS、そしてROEの推移は下記の通りだ。
この通り、過去10年で確認すると、あまり安定して利益が増加している企業ではないが、BPSはずっと増加傾向にある。※かぶまくらの手入力計算なので、きちんと調べたい方は決算短信を必ず見るようにしましょう。
自分はあまりこういったIT系の銘柄は買わないのだが、情報セキュリティーサービス関連の銘柄は以前から気になっていて、今回株価が下がっていたので買ってみた次第だ。
情報セキュリティサービスは、昨今企業がサイバーセキュリティ対策を講じるために導入しているケースが多いので、情報セキュリティ機器の販売と監視センターを運用しているラックは、もしかしたら今後注目されるかもしれないからね。
ちなみに、ラックはKDDIと提携しており、KDDIが株を持っている企業だ。
ラックの過去の決算を見ていると、第2Qまではあまり進捗が芳しくないケースが多い。なので、今後は買い増して第3Q～第4Qまで様子を見ることになるだろう。
今年は第1Qは先行投資の影響で赤字マイナスだったことを考えると、恐らく数字的にはH24年、H26年の四半期と同じくらいの進捗だ。
なので、先行投資が理由で利益が減少しているのであれば、BPSを確認するとその頃と比べて利用出来る資産規模が約2倍になっているので、ROEの過去の数値を参考にすると、EPSは会社予測の66円程度くらいにはなりそうな気はする。ひどくて50円くらいかな．．．。
ラックのROEの数値は過去９年間10％～17％で推移しているので、平均値を割り出すとBPSに対してそれくらいのEPSは期待出来るのではないだろうか。
ただ、ラックは日本貿易保険との契約に関するゴタゴタが解決しておらず、それが原因で株価が下落しまくっているというところもあるので、リスクはかなり高い投資かもしれないね。
自分が買う銘柄は、Jリート、ユニゾHD、アサヒHD、日本トリムと、上昇まで時間がかかり、陰鬱な値動きをする銘柄が多いので、今後長期間保有することになるかもしれない．．．。
恐らく、明日は確実に爆下げするんだろうな．．．。
自分は最近、このブログで過去にネタにしていたケンコーマヨネーズの決算内容に注目しているのだが、この銘柄は自分が保有していた頃に工場を建てるために増資をし、売上高は増加したが工場の稼働費用が増えたせいで利益が減少し、株価が暴落するという悲劇に見舞われた。
しかし、今年になって株価は回復しており、第1Qの決算内容は前年度とあまり変わらず。そして、今月に第2Qの決算を控えているのだが、果たして利益は増えるのだろうか。
最近は、先行投資や人件費の増加で株価が暴落する銘柄が多いように思うのだが、その次の年はどうなるのか？という疑問があるので同社の決算には注目している次第だ。
ラックとは全くの別業種なのだが、設備投資をした企業なので何となく気になる。
まあ、ラックにしてもケンコーマヨネーズにしても、わざわざリスクを侵してまで買う銘柄ではないので、読者の皆様には、最近過去最高値を更新したS＆P500連動型のVOOなんかを買うことをお勧めする。
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