ー潮が引いたとき、誰が愚か者だったのかが分かるだろうー
かつて、世界一の投資家であるウォーレンバフェットは、トランプ政権によって爆上げして超過熱状態にあった株式市場を見てそう言った。
さすがのバフェットもバリュエーションが高騰しすぎて投資する先を見つけられず、なんと個別株ではなくS&P500に投資をしたりしていた。
それから数年...。
いや、潮まったく引いてませんやん。
そう、バフェットは米国株は過熱しており潮が引くように株価が下がると予測していたのだが、確かにコロナショックという超特殊要因によって株価は一瞬爆下げしたのだが、結局は過去最高値を更新している。
最近の市場を過去の常識で見ていくと、もはやメチャクチャなバリュエーションが普通になってしまっている。
例えば、以前まではPER20倍くらいが適正と考えられていたAppleのPERが47倍にまで上昇してしまっている。
これは、Appleが生み出す年間の利益の47倍もの価値がApple株にはあるという解釈になる。
他にも、PER100倍など当たり前、なんだったら赤字でも全然OK、というような感じでバフェット兄やんがシケモク投資でその名を轟かせていた1900年代とは全く違う値付けが株に対してなされているのだ。
「これは...バブルや」
そう言いながら、私はキンキンに冷えたアサヒスーパードライをぐびりと飲み、こう考えた。
ーこれがバブルなら、米国株投資家たちが全滅してしまうー
「あかん...これ、あかんやつや!!」
手がブルブルと震え、グラスからアサヒスーパードライがこぼれて股間が濡れている。
そこで少し冷静になる。
「いや、米国株投資家は全滅なんかせえへん」
そう、バフェットが言うように潮は引くかもしれないが、米国株投資家が全滅することはあり得ない。
なぜなら、今はバフェットがシケモク投資をしていた1900年代と比べて、市場に流通しているマネーの額が桁違いになっているからだ。
昔では考えられなかったことだが、日本の年金を運用するGPIFが米国株に投資をしていたり、世界中の一般市民がETF経由で米国株へ投資をしていたりと、もはや米国へ投資をせぬ者は投資家にあらずのような状態になっている。
世界各国がバラまいたマネーが雪崩のように米国株式市場に流れ込んでいるのだ。
そしてこの超巨大なマネーの群れは、株式市場しか受け止められるボリュームを持つ受け皿がないので、一旦株式市場から逃げ出しても戻ってくるしかない。
その結果、最も合理的で期待値が高い米国株式市場にマネーが戻ってくるのだ。
さて、ではこれから米国株へ投資するべきかどうか?という問題だが、個人的には投資した方がいいと考えている。
インデックスファンドへの積立投資などでもいいので、とにかく米国株へは投資をしておいた方がいいと思う。
というのも、今の世界経済の構造上現金をとにかく無限に刷らなければならない状態になっているからだ。
ということは、PERやPBRが一旦上がったとしても、その後の景気回復期にそのPERやPBRが低下して適正なバリュエーションになる、ということを繰り返す可能性が高い。
その結果、よほどのことが起きなければ米国株式市場は自動的に成長を続ける可能性が高いだろう。
これと同じことが日本株にも言えるかというと、最近キッシーが「富を再分配しようぜ」とか言い出していたので微妙なところだ。
やはり、結論的には米国株へ投資をしておこうぜ、ということになる。
※Twitterよろしく(嫁のなつこを離縁しましたので、明日から私が更新予定)