株価が暴落をし始めると、投資に二の足を踏む人が増えるのは事実だが、その場合選択肢としては「現金」を確保しておくか、別の現物資産を持つかになる。
現物の資産とは、ゴールドや不動産のことだが、リスクヘッジの方法として保有するのであれば悪い選択肢ではない。
ただし、不動産については価格が高騰しており、中古物件でも優良なものはある程度の資金がないと買えない状態だ。
また、ゴールドについては積み立て等で少額から投資を開始することが出来るが、貴金属投資は少しマイナーなので実際にやる人は少ないだろう。
そのため、選択肢とすると「現金」を積み上げておくという人が多くなるのではないだろうか。
そして、現金を選択する場合には「定期預金」を資産運用の第一候補として考える人も多いだろう。
一方で、株価暴落時に配当利回りの高い高配当株を買うと、現金ではまず不可能な利回りを手にすることが出来る。
この場合、選択肢としてはどちらが正しいのか?個人投資家としては非常に頭を悩ませるところだ。
定期預金の利率は0.01%と、日本株式の平均的利回りである2%程度の約1/200の水準だ。
そのため、定期預金で大きなリターンを得ようと思ったら、相当な額の現金が必要だと言える。
例えば、1億円をもっていたとしても、定期預金で期待できるリターンは本当にわずかばかりのものだ。
現在、日本の金融機関は業績が落ち込んでおり、今後少子高齢化が進んでいることから破たんリスクも想定しておかなければならない。
そのため、ペイオフという制度はあるが、巨額のお金を定期預金で一つの金融機関に預けておくことは逆にリスクも高い。
なので、逆に株式市場は暴落しているが、あえて配当利回りの高い株式を買うという方法も選択肢としては悪くはないと思う。
その場合、リスクの高い個別株を買うよりも、インデックス系のETFを買うという方法がいいだろう。
例えば、インデックス系のETFであるVOOでも現在の配当利回りは2%程度はある。
インデックス系ETFは個別銘柄の集合体なので、景気が悪化したとしてもすべての銘柄が全滅して倒産するリスクはほとんどない。
あるとすれば、運用会社の業績が悪くなり、ETFの上場が廃止される可能性だが、バンガード社等のETFであれば廃止される可能性は相当に低いだろう。
安全な資産運用=定期預金というイメージが世間では強いが、それは恐らく定期預金の利回りが高かった前時代のイメージを引きずっているからだ。
一昔前は、定期預金の利回りが普通に3%~5%という時代があったので、定期預金は十分に資産運用の選択肢として機能していたのだ。
「1億円あったらな、預金しているだけで300万円も年間もらえるんだぞ!!」
自分がまだ小学生だったころ、貯金が2万円くらいしかなさそうな担任の男性教師が大声でそう言っていた通り、その頃はまだ定期預金の利率が3%程度はあったのだ。
そういった時代であれば定期預金をコツコツと積み上げていくのも悪くはない資産運用の選択方法だったのかもしれないが、今では定期預金でも普通預金でも、手に入るリターンはほとんど変わらないだろう。
株価暴落時に「現金」は心の安定剤となり、安値で株を買う武器にもなるのだが、資産運用の手段としては今ではあまり役には立たない。
なので、定期預金と株式投資の利回りを比較し、ある程度の額はリスク資産である株式に回すということも大切だと思う。
現金は安定資産だと思われることが多いが、実は価値が減り続けるという特徴を持っている。
最近、様々な物が値上げされていることがニュースとなっていることからも分かるとおり、製品やサービスの値段が上がっていくと、相対的に現金の価値は下がることになる。
一方で、株式や債券でリターンを得ることを続けていると、資産の価値自体は増えていく。
そのため、無限にある選択肢の中から資産運用の方法を選択肢、ベストな選択肢を選んでおく必要があるのだ。
株式投資や債券、それから投資信託に不動産投資など、自分に合った資産運用の方法を早めに確率しておくということは、非常に重要なんだろうね。
その中の選択肢として、最近世界中で爆発的に広がっているクラウドファンディングという投資方法が存在している。
クラウドファンディングとは、事業者を通じて個人がファンドに出資し、高い利回りを安定的に得るという投資方法で、株式投資とは違った特性を持っている投資方法だ。
クラウドファンディングにもリスクは存在しているが、分散投資をすればある程度は抑えることが出来るので、興味のある方は気になる事業者に登録をして投資可能なファンドを確認してみるのもいいだろう。
クラウドクレジットは、海外案件を多く取り扱っているクラウドファンディング業者で、2.5%~10%超と利回りが高いファンドが多いのが特徴だ。
クラウドクレジットは登録料は無料なので、他の事業者と併せて登録を行い、気になるファンドがあれば投資を検討してみるのも悪くはないだろう。
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