「ねえ、サイゼリアに行こうよ、パパ」
「そうだね、週末はサイゼリアだね」
そんな会話が交わされるほど、ここ日本においては大衆イタリアンと言えばサイゼリアと決まっていて、サイゼリアは多くの日本国民に愛される国民的イタリアンレストランだと言っていい。
サイゼリアの魅力はその圧倒的なコストパフォーマンスで、ラムの串焼きなど最近人気となっていたメニューもそうだが、総じて値段は安く、クオリティは本場のイタリア人が絶賛するほど高いのが特徴だ。
実際、海外から帰ってきてサイゼリアのパスタを食べた人が、「普通にイタリアのやつより美味しくないか？」と言ったりすることも多々ある。
そのため、新型コロナウイルスが蔓延する以前までであれば、週末になるとロードサード沿いのサイゼリアは人がいっぱいで、入店待ちになることもよくあった。
しかし、新型コロナショックが発生した後からはさすがのサイゼイリアも人気が無くなっていて、ほとんどの店舗で来店客数が激減していた。
そして、緊急事態宣言が発表された４月の月次が先日発表されていたが、売上高はやはり激減していて、いかに最強クラスの大衆イタリアンレストランであるサイゼリアであっても、やはりこの環境では大苦戦している。
４月のサイゼリアの売上高については、下記の通りとなっている。かなり驚異的な数字まで落ち込んでしまっているのだが、休業している店舗もかなりあるし、４月は全国で緊急事態宣言が発令されていたことを考えると、やむを得ない数字ではあるだろう。
・売上高前期比 ：33%
・客数前期比： 32.90%
・休業店舗 ：271
・閉店： 1
ただ、難しいのは、５月も引き続き緊急事態宣言が続くため、完全に人々が外食を再開という目途が全く立っていないという点だ。
そのため、引き続きサイゼイリアも厳しい経営環境が続くと思うのだが、海外で最も店舗を展開している中国国内の経済活動が徐々に正常に戻りつつあるので、その点は明るい兆候があるだろう。
ところで、サイゼイリアは人気優待株としても非常に有名で、下記の通りの優待制度を投資家たちに対して用意している。
■サイゼリアの優待内容・食事券（500円）
・１００株以上：４枚
・５００株以上：２０枚
・1,000株以上：４０枚
※100株以上を1年以上継続保有の株主のみに贈呈
サイゼリアの場合は自社食事券を投資家たちに配る内容となっているのだが、１年以上の継続保有を条件としているので、すぐに廃止したり改悪したりはしないだろう。
というのも、期限を決めることで長期保有株主を増やす目的があるからだ。
ただ、あまりにも業績が長期間低迷した時には、どのような企業でも減配や優待制度の廃止などがあるということは、一応は頭の片隅に置いておいた方がいいんだろうね。
なんにせよ、サイゼリアの月次業績が今後どうなっていくのかは注目していきたいところだ。
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