ここ最近、新型コロナウイルスによる自粛ムードの高まりや、緊急事態宣言延長の可能性などにより、消費が著しく落ち込んでいる。
人気優待株である百貨店株なんかはモロにその影響を受けていて、もはや収集がつかないほど業績が落ち込んでしまっている。
例えば、新宿に巨大凱旋店舗を構える三越伊勢丹ホールディングスに至っては81.3%減、さらには大丸などを運営するJ・フロントリテイリングは79.1%減、中国人客でごった返していた高島屋は74.7%減、など、4月の百貨店の売り上げ落ち込みはもはや壊滅的な状況になってしまっている。
これは、人々が家の外に出なくなり、巣籠消費だけが伸びている現状は考えれば当たり前のことなのだが、それにしても各百貨店の4月の売上高の減少は衝撃的すぎるとしか言いようがない。
ここまでのレベルの売上高減少が長期間続くと、最終的には企業存続すら立ち行かなくなってしまう可能性があるため、これは非常に危険な状況だとしか言いようがない。
百貨店はすでに時代遅れのビジネスだという感じはするのだが、日本橋や新宿、そして銀座などに百貨店がない光景はあまりにも寂しすぎるし、違和感が半端ではない。
しかし、このままの状況が続けば、本当にそんな光景を見る日がやってくるのではないか、というくらいの状況になってしまっている。
さて、そんな感じで業績が急激に悪化している百貨店についてだが、その中でも三越伊勢丹についてはコロナ以前から業績が悪化していて、ずっと不安定な状態が続いていた。
一方で、三越伊勢丹HDの優待制度は優待株投資家にも人気があり、金券ショップなんかでも売買されているケースが多い。
そんな三越伊勢丹HDの優待制度は下記の通りとなっている。
<三越伊勢丹HDの優待カード>
■100株以上
・利用限度額: 30万円 (30万円のお買物まで10%割引)
■300株以上
・利用限度額: 40万円 (40万円のお買物まで10%割引)
■500株以上
・利用限度額: 50万円 (50万円のお買物まで10%割引)
■1,000株以上
・利用限度額:100万円(100万円のお買物まで10%割引)
■3,000株以上
・利用限度額:150万円(150万円のお買物まで10%割引)
■5,000株以上
・利用限度額:200万円(200万円のお買物まで10%割引)
■10,000株以上
・利用限度額:300万円(300万円のお買物まで10%割引)
このような感じで、頻繁に三越伊勢丹HDを理由する人の場合にはかなりパフォーマンスが高い優待制度となっている。
しかしながら、今現在はこの優待制度が継続できるのかはクエスチョンがつくところで、今現在の状況がずっと続けば存続すら厳しくなる可能性すらある。
これは、百貨店がインバウンド需要に頼らざるを得なかったという点も響いており、コロナ自体の終息が近づかなければ非常にまずい状況になってしまう可能性が高いように思う。
これは、自分のようなサラリーマンの目線から見てもそうなのだが、はっきり言って緊急事態宣言を6月末まで伸ばしてしまったら、多くの事業者や企業が限界を迎えてしまい、経済が方会いしてしまうのではないだろうか。
というのも、経済というものは「人」や「物」が循環することによってはじめて動くものなので、自粛が続いて人が動けない状況が続くとその前提条件自体が崩れしまうことになる。
すでに百貨店の業績にも表れているように、企業業績の悪化に歯止めがかからず、これ以上自粛が続けば大企業であってもクラッシュしてしまう可能性が高まっている。
緊急事態宣言が終わってから経済が正常するまでは1月ほどかかると思うのだが、今の状況だと5月一杯緊急事態宣言で自粛となってしまいそうで、その場合は大量倒産に歯止めがかからなくなってしまう。
そんなことになってしまえば、コロナが収まっても経済的困窮での自殺者が激増する可能性があるため、経済的な支援をより強化する必要があるだろうね。
資本主義は自己責任の世界だが、コロナはさすがに自己責任だけでは片づけれない気がするわ...。
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