高配当株が大暴落。
このワードを聞いただけでも、高配当株や配当金が大好きな投資家たちは増える上がるわけだが、自分自身も高配当株が大好きなので、「高配当株が大暴落」というワードを聞くと体中が震えてくる。
配当金という不労所得に関しては、投資家自体は何もしなくても株式から振り込まれる真の不労所得的な存在なので、労働に疲れ切った日本のサラリーマンたちから圧倒的な支持を受けている。
というのも、日本のサラリーマンたちは家畜に近い環境で働き、疲れ、絶望しており、ようやく得る給料で息も絶え絶えに生活をしているからだ。
そのため、代表的な不労所得である配当金に強い憧れを抱いているケースが非常に多いのだ。
そんなサラリーマンの希望の星である人気高配当株が暴落している様子を、つい数日前に目して非常にテンションが下がってしまった。
その大暴落した高配当株とは、いわずもがな３２年ぶりの四半期赤字を発表した石油企業のエクソンモービルだ。
エクソンモービルは最近の原油価格の驚異的な下落によって株価が大暴落していたのだが、直近では上昇に転じていた。
しかし、原油価格の低迷によって業績の悪化が鮮明となり、超優良企業であるにも関わらず３２年ぶりの赤字を垂れ流したという衝撃が投資家たちの動揺を誘い、株価は大暴落してしまったのだ。
その下落幅は、なんと１日で７％以上と、高配当株投資家を震え上がらせるには必要十分な下げ幅だった。
ところで、最近は世界的に好景気で企業業績もうなぎのぼりだったため、世界中の企業が配当金を増額し続け、配当金の支払い額が過去最高を更新し続けていた。
つまりは、投資家たちは配当金という企業利益から支払われる資本主義経済の果実をダイレクトに受け取り続け、この世の春を謳歌していたというのだ。
しかしながら、ここ最近の新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済の停滞により、あり得ない企業が減配をしたりして、混乱が加速している。
先日、なんと戦後初の減配を発表した超巨大石油メジャーのRDSなどなんかはそのいい例で、いかに今世界が経済的な危機にさらされつつあるのかがよく分かる。
このような環境下においては、好景気に乗って業績を伸ばし続け、配当金の額を増やし続けてきた企業も大ダメージを受ける可能性は極めて高い。
そういった企業の中には、配当金の支払い額をここ数年増額し続けてきた、いわゆるれんぞく増配企業もかなり含まれているため、今後は、「まさか」という感じの巨大企業が配当金の減配を発表して高配当株投資家たちの混乱を招くかもしれない。
さて、株式投資をしている人であれば、最近はチャートを見る機会が多いと思うのだが、最近は世界の実体経済と反比例するようにして株価は３月の最悪期を脱して回復傾向にある。
しかし、この現象は世界の緩和マネーが株式市場に流れ込んで起きているだけのことであって、実体経済とはかなり剥離していると言っていいだろう。
実体経済の方については、日本でこのまま自粛状態が続くと失業者数が７７万人程度になると試算されているなど、新型コロナウイルスの感染拡大によって壊滅状態にある状況だ。
そのため、最近では自粛スルーという言葉もチラホラ聞こえだしていたり、欧米ではロックダウンに反対する過激なデモも頻発している。
そして、配当金の支払いについてはこのような実体経済の崩壊を反映して、どんどん減配や無配の決定がされている。
個人的には、株価を見ても一体いつの経済状態を織り込んでここまで上昇しているのか判断するのは困難だと思っているので、実体経済がどの程度の状況になっているのかを確認するとしたら、配当金の減配がどの程度実施されているのかを確認した方がいいように思う。
というのも、配当金は利益の内から支払われるもので、実体経済をモロに反映する業績を反映するからだ。
どちらにせよ、「ありえないこと」が起こりまくっている現状においては、我々はより慎重な行動をする必要があるんだろうね。
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