すかいらーくHDは、優待株投資家たちの間ではかなり人気の優待株で、株主優待食事カードが大人気の銘柄だ。
すかいらーくHDの株主優待制度の人気を如実に表していた出来事の一つとして、以前んすかいらーくHDが決算が悪く、さらには配当金も減額が確定した際にも、株主優待制度は維持されるとのことで株価があまり下がらなかったことがある。
つまりは、すかいらーくHDの業績が悪かろうが、配当金の額が下がろうが、とにかく株主優待制度さえ維持されれば、すかいらーくHDの株価は下がらないような状態になっていたのだ。
しかし、直近の新型コロナウイルスの蔓延によって起こった株式市場の暴落によってすかいらーくHDの株価も大ダメージをくらってしまい、一時は高値から30パーセントも下落してしまっていた。
そんなすかいらーくHDの3月の業績がIRで発表されていたのだが、何と前年比で売上高が20%以上も下がってしまっていた。
売上高が20%も下がるのはまさに異常事態だとしか言いようがないのだが、3月の時点ではまだ日本では緊急事態宣言は発令されおらず、いつもとあまり変わらない光景が広がっていたのだが、やはり外出自粛ムードがかなり売上高にも影響を及ぼしていたようだ。
最近、仕事で車に乗っている時に国道沿いの回転寿司屋を見かけたのだが、いつもは駐車場がいつもパンパン状態のその店が、驚くことにガラガラという状態になっていた。
4月に入ってようやく政府が全国に向けて緊急事態宣言を発令したことにより、日本国内の経済はまさにストップしてしまっているような状態で、外食産業はモロにその影響を受けてしまっている。
というのも、外食産業は「人」が動くことによって利益が出る典型的な産業なので、日本中が自粛ムードで人々が外出を控えているこの環境下においては、事業環境は考えられないほど悪化して当然なのだ。
なので、例えば代表的な外食産業銘柄であるすかいらーくHDについても、4月の売上高は衝撃的な数字が出ると思うし、サイゼリアなどのほかの人気外食銘柄にしても同じように売上高は激減してしまう可能性が高いだろう。
すかいらーくHDが3月に融資枠を設けていたことからも分かる通り、これらの大企業であれば数か月間売上高が激減したとしても、何とか資金をやりくりできるかもしれない。
しかし、小~中規模で従業員を雇っているような外食業者の場合は、もう今の時点で資金繰りがショートし始めているような状況で、店を閉めてしまっている業者も多い。
この状態が続くと、日本の外食文化自体が破壊されてしまうだろうね...。
さて、今回の新型コロナによる経済的破綻については、その第一波についてはホテル業や観光業、そして外食産業など、「人」が動くようになっていることで利益が減少するタイプの業種にダメージが広がっている。
そして、これらの企業と取引している企業についてももちろんダメージが広がっていくことは確定しており、その結果失業者が増加していく。
失業者が増加していくと、消費の総量は減っていくので経済は収縮していく。
このように、新型コロナの影響は、それをモロに食らう業種から、さらにその外側の業種にも波紋のように広がっていき、最終的には日本全体を侵食していくのだ。
つまりは、ノーダメージでいられる企業などわずかで、ほとんどの企業や業種が今回のコロナショックによって大ダメージを受ける可能性が非常に高い。
それにも関わらず、日本の株式市場は日銀のETF買いによってあまり下落していない状態が続いている。
このアンバランスが最終的にどのような事象となって顕在化するのかは誰にも分からないのだが、やはりどう考えても実体経済と株価は剥離しているとしか言いようがないね。
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