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FXで両建てを実践した素人の愛と悲しみと爆損の記録を公開しよう

おいっす~!!

最近、昔のことをどんどん忘れていっているかぶまくらだ!!

昔、「私の頭の中の消しゴム」という韓国映画がヒットしていたが、本当に頭の中に消しゴムを持った小人が誕生したんじゃないかというくらい、昔にあった出来事を忘れやすくなってしまっている。

そのため、以前にチャレンジした結果、爆損をこいてオシッコを漏らしそうになったFXの記憶までもが最近薄れかかっている。

新品フル装備の軽自動車1台分くらいの資金を溶かしてしまった、あの忌まわしい記憶...。

ただ忘れてしまうだけでは勿体ないので、せっかくだから以前も書いたかもしれないが、おいらがFXで失敗したパターンを恥を忍んで少し後悔していこう。

さて、まずはFXとはなんぞや?という読者が万一いたときのために、FXとは何かについて簡単に説明しよう。

FXとは、「Foreign Exchange」の略で、日本では外国為替証拠金取引と呼ばれている。

要するに、日本円で外国の通貨を売買する取引のことで、株と同じように「買い」と「売り」の2パターンによって利益をあげることが出来る。

その通貨が上がると思えば「買い」で入り、逆に下がると思えば「売り」で入る。

そして、読み通りに為替相場が動けば利益が発生し、逆に読みとは逆に為替が動くと損失が発生する。

この辺までは株と同じなのだが、FXの特徴は極めて高いレバレッジをかけて取引を行うところだ。

昔は日本でも50倍くらいのレバレッジをかけることが出来たらしいが、現在では規制された結果25倍までしかレバレッジがかけられないようになっている。

おいらがFXをやっていたときも、掛けられるレバレッジのMAXは25倍だった。

ただ、よく考えてみると分かるのだが、25倍のレバレッジでも相当にリスクが高い。

例えば、400万円を証拠金としてFX業者に預ければ何と400万×25倍=1億円分の取引が出来てしまうのだ。

仮に1億円でドル/円ペアの取引をやったとすると、1円の値動きで約100万円程度のお金が増えたり減ったりすることとなる。

なので、ハイレバレッジを掛けた取引で成功すると、元本対比ではあり得ないくらいの額を儲けることが出来るのだ。

一方で、ハイレバレッジを掛けた取引で失敗した場合は対元本比であり得ないくらいの額を損するハメになる。

大体の場合、FX業者やFXの教科書は「資金管理をしればハイレバも安全」と誘惑してくるので、素人はその甘い言葉に誘い込まれ、レバレッジ天国への門を開いてしまうのだ。

え、おいらの場合?

余裕でスタートから25倍のフルレバレッジをかけていたよ...。

今回おいらがお話するのは、FX取引における「両建て」という戦法を駆使した際の失敗談だ。

両建てとは、「買い」と「売り」のポジションを同じ価格で立てることを言う。

例えば、1ドル/100円の状態で買いを入れ、同時に売りのポジションを立てるといった感じだ。

そうすると、為替がどっちの方向に動いても損失も利益も発生しない状態となる。※スプレッド=為替手数料を考慮せず。

なので、両建てにしておいて、大きく動きそうな方向のポジションは残しておき、ダメな方向のポジションは切ってしまう。そうすることで、大きく動きそうな方向に掛けたポジションから利益を得ることが出来るのだ。

例えば、ドル/円のポジションで「買い」と「売り」を両建てし、ドル高方向に為替が進みそうだと思えば売りのポジションを解消して買いのポジションで利益を狙う。

こんな感じの取引なのだが、おいら、何とこの両建て取引を駆使した独自の取引方法を開発し、それを駆使して大きな損失を出してしまったことがあるのだ。

どういう方法かというと、最小単位の1000通貨でポジションを「買い」「売り」の両方で建てていくというものだ。

例えば、

・1ドル:100円→買い・売り1ポジションづつ

・1ドル:101円→買い・売り1ポジションづつ

・1ドル:102円→買い・売り1ポジションづつ

・1ドル:103円→買い・売り1ポジションづつ

みたいな感じでポジションを建てていき、さらにドル高に進んでいきそうだなと思ったら今度は、

・1ドル:104円→買い3・売り1

・1ドル:105円→買い2・売り1

と、ポジションを追加していく。

そして、予測通り為替がドル高方向に動いていけば、少し様子を見て買いを多めに取ったポジションから決裁していく。

こうすることによって、最後に追加したポジションの時点からさらにドル高に進んでいけば、安全に利益を確定出来ると思ったのだ。

例えば、107円までドル高が進んだら、一旦105円のポジションは解消して利益を確定させ、今度はドル安に相場が傾き始めたら、買いのポジションを早めに決済していって、次は売りのポジションを徐々に解消していく。

そうすると、買いのポジションで得た利益を確保したうえで、マイナス幅が縮まっていく売りのポジションを決済していくので、最終的には利益を確保出来る可能性が非常に高いという理論だ。

この方法を最初に思いついた時、思わず自分は天才かと思ってしまった。

「わいや、よう聞きや?FXの天才とはワイのことやあああああああああああああ!!」

深夜のワンルームマンションで思わずそう絶叫してしまった。

そして、事実この方法を実践し始めた最初のころは連戦連勝を誇っていた。

「うふふ、負けない投資家とはワイのことなんやで」

そんな感じで調子に乗っていたのだが、途中でだんだんとこの方法がかったるく感じるようになってきた。

なぜかというと、最小単位の枚数でポジションを建てるので、儲かったとしても額が少なかったらだ。

ちなみに、FXの場合最小単位の1000通貨で取引をすると1円為替が動いても1,000円しか儲けが出ない。しかし、これを通常の取引単位の10,000通貨にすると10,000円の儲けが出る。

そこで、おいらはこう思った。

「よし、取引通貨単位をもっと大きくしよう」

そして、今度は通常の取引単位である10,000通貨で同じような両建て取引を開始し始めた。

・1ドル:100円→買い・売り1ポジションづつ

・1ドル:101円→買い・売り1ポジションづつ

・1ドル:102円→買い・売り1ポジションづつ

・1ドル:103円→買い・売り1ポジションづつ

と、同じようにポジションを建てていく。ここまではよかった。

しかし、ポジションを増やし続けていくなかで、ある重大な事実に気が付いた。

「これ、もしかしてこのまま行くとこれ以上ポジションが建てられなくなるのでは?」

そう、10,000通貨単位でポジションを増やし続けた場合、建てられるポジションの数が1,000通貨単位のときの1/10になってしまうということに気が付いたのだ。

300万円の資金を証拠金で振り込んだ場合、レバレッジを25倍に設定すると、1ドル100円で10,000通貨のポジションを建てる場合、ポジションの数は7500万円÷100万=75となる。

なので、75のポジションを使ってやりくりする必要があるのだが、両建てでこれをやっていくと、驚くほどすぐにポジションが尽きてしまうのだ。

ましてや、おいらは3枚~5枚とかいう両建ても行っていたので、速攻でポジションが尽きてしまい、あとは傍観しておくしかなくなってなってしまった。

そして、これから自分が思った方向に為替が動くと思って決済したのに、全く逆方向に急速に為替が動き、その結果メチャクチャなポジション建てをし、さらに最悪なことには焦って本来は決済すべきでないポジションをいきなり決済してしまったりしていた。

「赤(プラス)と青(マイナス)がいっぱい、いっぱい、いっぱあああああああああああああああああああああああああい!!!!」

スマホの画面を見て、そう絶叫するしかなかった。

最終的には、もう訳わからんようになり、一斉決済を行ってロスを確定させてこの投資方法から撤退した。

今思えばパニックにならずに枚数が同じ両建てのポジションだけ放置して様子を見ればよかったんだろうが、おいらには無理だった...。

あの、FXのチカチカするチャートを見ていると、どうしても売買したい誘惑に駆られてしまい、自分を制御することが出来なかったんだ。

ほんまね、FXには魔物が住んでいるんだよ。

ただ、FXはゼロサムゲームとは言われているが、頭の中が整理されているメチャクチャ冷静な人が3倍程度のレバレッジまでで取引をすれば、負ける確率は低いゲームだと思う。

というのも、相手は過去のおいらのようにバリバリにレバレッジを掛けている冷静でない個人投資家たちや、ノルマのある機関投資家のトレーダーばかりなので、ある程度の長期的視点を持って取引を行えば、そういった参加者達とは逆の行動を取れる可能性もあるからだ。

ただ、恐らくなんだがほとんどの人にはそれは難しいのではないだろうか。

ほんまね、FXって実際に取引をしているとどんどん興奮してきて、賭ける額を大きくしたくなってくるんだよ。

あれはきっとやってみないと分からないと思うのだが、為替相場には金を吸い込んでいく魔力みたいなものが漂ってるんだよ。

...。

如何だったろうか、おいらのFX爆損体験談は?

この他にもまだまだあるので、需要があればまた書こうと思う。

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