Jリートは個人投資家に大人気の銘柄で、非常に配当利回りが高いことで有名な投資対象だ。
ここ最近、Jリートは世界経済の順調な成長の恩恵を受け、好業績を連発して株価は順調そのものだった。
また、個人投資家たちに支払う分配金の額も増え続け、株雑誌などでもJリートへの投資が盛り上がり続けていた。
しかし、このブログで下記の通り警鐘を鳴らしていた通り、ついにJリートの大幅な減配が始まってしまった。
株価が高速で暴落したJリートからの配当金を貰わなかった理由 先週の株式市場は株価がひたすら暴落するという状況で、米国の株式市場においてはサーキットブレーカーが2度発動するという、前代未聞レベルの惨事に陥っていた。 同じように日本株の方も悲惨... 【配当金】株価が高速で暴落したJリートからの配当金を貰わなかった理由 - 米国株を枕に夢を見る |
それも、ただの減配ではなく、衝撃的な額の減配が銘柄によっては行われるステージに入ってしまったのだ。
インヴィンシブル投資法人は配当利回り10%を超える超高配当銘柄だったのだが、ついに最悪の事態が現実化してしまった。
<この記事のポイント>
インヴィンシブル投資法人と言えば、配当利回りが10%を超えていてJリートの中でも屈指の配当利回りを誇る銘柄で、個人投資家たちにも大人気の銘柄だった。
そんなインヴィンシブル投資法人が、何と配当金を98%減配した。
従来予測が1812円で、減配確定後の分配金支払額が30円なので、これは衝撃的な減配だと言っていいだろう。
しかし、下記記事で書いた通りインヴィンシブル投資法人のポートフォリオはここ最近ホテル物件に偏っていて、ホテル型リートと呼んだ方がしっくりとくるような物件ポートフォリオになっていた。
配当利回りが一番高いJリートを分析してみる 配当金と言えば、多くのサラリーマン投資家が得たい不労所得ランキング第一位になっているケースが非常に多く、実際に不労所得である配当金を得るために高配当株を買うサラリーマンは多い。 サラリーマンたちの... 【高配当】配当利回りが一番高いJリートを分析してみる【配当金】 - 米国株を枕に夢を見る |
というのも、日本政府がインバウンド需要を取り込んでいく中においては、ホテル物件を増やしていった方がより多くの利益を生み出すことが出来るという判断を下したからだろう。
その判断は確かに正しかった。しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって状況は完全に変わってしまい、インバウンド客が全く来ないような状況になってしまったので、ホテル事業は壊滅的な打撃を受けてしまっている。
そのような事業環境下においては、今後ホテル系Jリートの業績は壊滅状態になり、分配金支払はしばらくの間は期待できなくなると考えるのが自然だろう。
今後、ここ日本で不況の波が押し寄せることは、今現在の状況を見ていれば誰でも理解できるところだろう。
というのも、新型コロナウイルスの蔓延は人々の生活を変えてしまい、多くのビジネスが衰退していくことが予測されるからだ。
不動産もそんなビジネスの一つで、すでにレントストライキのような運動が世界で広がっているように、そもそも高い家賃や賃料を支払えない人が増加している。
そしてそれは、まだまだ序章にしか過ぎず、再度緊急事態宣言がここ日本で国中に向けて発令されれば、状況はますます悪化していく可能性が高いだろう。
その場合、不動産の借り手はお金を支払えず、物件を買う人も現れず、不動産価格が暴落するという場面がやってくる可能性が高い。
その場合、ポートフォリオを不動産で構成するJリートの株価も連動して暴落するだろう。
Jリートに投資をするのであれば、そういった場面で買いを入れて将来的な景気回復局面で分配金を受け取るという戦法が有効だろう。
今の状況はまだ新型コロナの影響を完全に実体経済が反映しておらず、政府が必死で流動性を確保しているので、まだその段階ではないだろうね。
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