不労所得である配当金がある状態とない状態では、精神状態に大きな差が出てくる。
最近大きな波紋を広げている年金以外に2000万円が老後に必要だという問題においても、仮に国民全員が不労所得を得られるような世の中であれば、あそこまで問題は大きくなってはいなかっただろう。
不労所得には、金銭的飢餓感と精神的飢餓感の二つを緩和するという効果があり、何もしないでも入ってくるお金を見ていると、人々はたとえようの無い安心感を覚える。
とういうのも、定期的な収入というのは突発的な収入よりも安定感があるため、不労所得を得る収入源を持っている人はギャンブルでたまに大勝することが出来る人よりも精神が安定するからだ。
なぜ定期的な収入が人々に安心感を与えるかというと、決まった時期に入ってくる収入があると生活費などの計算がしやすいからだ。
突発的な収入の場合、それがいつ入ってくるのか分からなければ、「本当に入ってくるのかな?」と人々は不安になってしまう。
なので、高配当株から支払われる配当金のように、定期的に入ってくる収入を人々は本能的に好む傾向があるのだ。
そんな高配当株だが、株式投資を実践している投資家のポートフォリオに加えると株価下落時に意外な効果を発揮する。
高配当株の場合、多くの投資家は配当金目的で株を買っているため、株価の上下にあまり気分を左右されないという特徴がある。
例えば、株式市場が大きく崩れた際に無配のグロース株や配当利回りの低い株を持っていると、よほど根拠に基づいた自信がなければ、「この株をまだホールドしておいていいのかな」とそわそわした感情に襲われてしまう。
そして、株価がどんどん下がっていくのを目の当たりにすると、「ああ、こんな株買うんじゃなかったお兄ちゃん!!」といった感じで底値で株を売り払ってしまうことが多い。
その後株価が回復して爆上げという悲劇が起こるのも株式市場ではよく見られる光景だ。
しかし、高配当株の場合は株式市場が調整局面になったとしても、「まあ、配当金がもらえるから放置しようか」といった感じで放置しておき、配当金を受け取りながらホールドすることが可能だ。
そして、株価の回復局面では値を戻し、さらには配当金で資産が増加するという恩恵に預かることが出来る。
長期投資においては、ある程度株を我慢してホールドする忍耐力も必要なわけだが、株式市場でそれが難しくなるのは、人々が配当金などの見返りがない株を株価が下がった状態で保有するのが難しくなるからだ。
高配当株の場合はその点「配当金」という明確な見返りがあるので、株式市場の調整によって株価が下がっても保有しておくことが可能なのだ。
さて、そんな高配当株だが、実は株価が下がった場面でもホールドすることが出来るのが自分的には魅力なのだが、逆にホールドしてはいけない場面というのもあると思う。
それが、その株が減配する可能性が出てきたケースと、日本株で配当性向が高くなってきた場合だ。
まず、高配当株が減配をしたケースでは、ほぼ間違いなく株価は崩壊する。
最近では、米国株投資家にお馴染みのGEやクラフトハインツなどがそれに該当するのだが、減配を発表した瞬間高配当株としての魅力が一瞬でなくなり、ものすごい売りを浴びせられて株価が崩壊していた。
また、日本株で配当性向が高い場合も要注意だ。もしもその株が時価総額の小さな小型株だった場合なんかは、一瞬で減配や無配宣言を実施し、株価が完全崩壊してしまう可能性があるからね。
そんな感じで、高配当株であってもホールドし続けるのは危険な場面というのも実際あるので、事前にそういった点も考慮に入れて高配当株を買う検討をした方がリスクは回避出来るのではないだろうか。
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