高配当株は、配当金を定期的に支払ってくれるため、多くのインカムゲイン投資家にとって魅力的な投資候補になる。
というのも、株の値上がりについては予測不能な部分があるのだが、配当金は確実に計算出来る収入に分類されるので、投資家にとっては安心感が高い所得だからだ。
今年に入ってからずっと株価が低迷している、ゆうちょ銀行もそんな高配当株の一つで、以前はアベノミクス相場の目玉として注目されていた銘柄の一つだ。
ゆうちょ銀行の配当利回りは通常提供されている定期預金の利回りを大きく上回っており、メガバンクなどが提供している定期預金の利回りと比べると約400倍にもなる。
ゆうちょ銀行の配当利回りは今現在4%を超えており、多くの高配当株投資家にとって魅力的な水準となっているはずなのだが、現在のところ投資家たちに人気はなく、一時は900円台まで株価が落ち込んでいた。
ゆうちょ銀行株を保有しておけば、定期預金の約400倍以上の配当利回りを得ることができ、配当金というインカムゲインを得ることが出来るのだが、一方で株価はさらに下落するかもしれない。
そのため、投資家たちはゆうちょ銀行株に投資するのか迷うことになる。
ゆうちょ銀行への投資は値下がりリスクがあるのだが、だからこそ高い配当利回りという果実を得ることが出来る。
ゆうちょ銀行は現在業績が下降傾向にあり、さらに郵政グループに関するマイナス情報がニュース等で拡散されたことにより、顧客離れが心配されている。
実際に、ゆうちょ銀行の業績を確認すると、ここから大きく業績が回復するかというと非常に微妙なところだと言っていいいだろう。
そんなゆうちょ銀行に投資をした場合、追加で何かマイナス情報が出てきたらさらに株価が下落する可能性があるため、投資家たちは高配当を得るために同社株を買うのか迷っているのだ。
しかし、ゆうちょ銀行に限らず、高配当株を買う場合に投資家たちはリスクを取る必要があるので、高い配当利回りを選ぶのか、それともリスクを避けるのかという選択を迫られることになる。
ゆうちょ銀行の場合は、投資信託の販売が今後どうなっていくのか、資産運用事業で大きな利益を出すような構造を作ることが出来るようになるのか、が最大の焦点となってくるだろう。
ゆうちょ銀行の高い配当利回りや、そのほかの高配当株の利回りを観察していると、やはり配当金というのは非常に魅力的だと言っていい。
というのも、配当金というのは投資家自身は何もしなくても手に入れることが出来る所得で、労働所得のように必死になって汗水流さなくても手に入れることが出来る所得だからだ。
なので、高い配当利回りを提供してくれる高配当株を保有することによって利益を得ることが出来れば、投資家は何もしなくても収入を増やすことが出来るというメリットがある。
一方で、日本人が大好きな貯金に関してだが、こちらはずっと貯金をし続けても資産が増えるということはない。
なので、高配当株に限らず資産運用によってお金を徐々にでもいいから増やす、という取り組みを進めていかないと、いずれはインフレーションによって資産が目減りしてしまうという悲劇に見舞われてしまう可能性がある。
そのため、高配当株を買ってリスクを取る代わりに高い配当利回りを得たり、成長株を買ってみたり、または安全なインデックスファンドに投資をしたりするといった感じの工夫をして資産の目減りを防ぐ必要があるのだ。
そういった努力を積み重ねていくことで、少しでも資産の目減りを防止することが今後非常に重要になっていく気がするので、資産運用に興味がある方は少額から取り組んでいくことをお勧めする。
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