<充電式の猫>
高配当株を保有していると、何もしなくてもお金が振り込まれるという不思議現象が起きるのだが、インカムゲイン投資家にとってはそれは日常的な出来事だ。
毎月のように不労所得である配当金が振り込まれてくると、次第に不労所得が発生することは当たり前のことのようになるのだ。
IBMは、米国株に投資をしているインカムゲイン投資家であれば、ほぼほぼ保有しているという高配当株で、その配当利回りは4%を超えているため、保有しているだけでドルで多くの配当金を恵んでくれる銘柄だ。
その一方で、IBMは全く株価が上がらない銘柄として古くから有名で、1980年代に大活躍したファンドマネジャーであるピーター・リンチからも「永遠の不発弾」という不名誉なあだ名を付けられている。
そんなIBMだが、業績のほうも全くさえず、超巨額の費用を支払って買収したレッド・ハットとのシナジー効果もいまだ業績には反映されていないという悲しい状態が続いている。
そのため、投資家たちはIBMという企業に興ざめしてしまい、株価が絶好調なマイクロソフトやグーグル、それからアップルなどに乗り換えてしまうのだ。
その一方で、自分のように耐えがたきに堪えながらも、IBMを保有し続け、陰鬱な顔をして配当金を受け取り、それを再投資し続ける投資家たちも存在している。
IBMのような高配当株の場合、すでに成長が止まっていると市場が判断しているケースも多く、その影響で株価が低迷していて配当利回りが高い傾向にある。
そんな株式を保有していると、全く株価が上昇しないので売却したくなる衝動にかられるのだが、高配当株を売却した直後に株価が大きく上昇することは結構多い。
そのため、自分としてはマイクロソフトやグーグルに乗り換えたいのをグッとこらえながらIBMという不発弾を握りしめ、配当金を淡々と受け取るという選択を取っている。
IBMが今後クラウドサービスで巻き返してくれれば、恐らく株価はもう少しマシになってくれると思うのだが、はっきり言って今のところはそれは全く期待が出来ない。
というか、今のIBMはもはや何やってもダメ感がただよっているので、もはや保有し続けて配当金を受け取り続けるしかないのだ。
米国株と日本株の違うところは、米国株には年間4回に分けて配当金を支払ってくれる銘柄が多いということだ。
日本株の場合は年1回とか、年2回の支払いなのでまとめて配当金を貰えるのだが、米国株の場合は4回に分けてもらえるので、毎月配当金を貰いたい方の場合は米国株をメインに据えるしかないだろう。
また、IBMにしてもそうなのだが、米国企業は日本企業よりも株主還元の意欲が強い企業が多いので、業績はパッとしなくても配当金を増やしてくれるケースが多い。
そのため、一見株価が全く上昇しないクソ株であっても、配当金の額を増やすという意味では結構重要な役割をはたしている。
しかし、保有しているアップルが爆上げしまくっているのを見ていると、「何でアップルにもっと投資をしなかったんだろう?」という純粋な疑問が湧いてくるのも事実だ。
アップルにIBMの分の資金を投資していれば、米国株ポートフォリオの含み益はもっと増えていたはずだ。というのも、IBMは含み益どころか含み損状態なってしまっているからだ。
「なんでじゃ...」
そんな感じで、自責の念に駆られそうになるのだが、もはやIBMを保有して我慢するしかないので、今後も淡々と微弱な配当金を受け取り続けることになるだろう。
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