現在の日本の金利環境は、政府の方針により超低金利な状態となっており、人々が定期預金などで資産を運用して大きなリターンを求めることは相当困難となっている。
というか、通常レベルの資金しかない一般的な投資家の場合は定期預金でリターンを求めることはほぼ不可能だと言ってもいい。
メガバンクなどの定期預金の金利で考えると、現在は0.001%という驚異的に低い利回りに設定されているので、その金利で利益を出そうとしたら相当な額の元本が必要だ。
しかし、高配当株であれば配当利回りだけでも3~4%程度のものも多く、そういった株を保有していれば投資家はある程度満足のいくリターンを得ることができる。
そのため、投資家たちは定期預金のような利回りの極めて低い金融商品に投資をするよりも、利回りの高い高配当株に投資をしてリターンを得ようと試みる。
そんな高配当株の中でも、配当利回り4%を超える株は相当高配当な部類に入るといってもいい。
みずほFGもそんな高配当株の中の一つで、高配当株投資家たちにも人気がある株だ。
一方で、みずほFGはシステム統合が遅れていたせいで、三井住友FGや三菱UFJと比べて収益性の向上が遅れていた。
そんなみずほFGのシステム統合がついに完了したらしいが、それで利益が回復し、株価の上昇につながっていくのだろうか?
みずほFGのシステム統合は、長期間問題となっていたため、その統合が完了したということは、これ以上システム統合費用によって利益を圧迫されなくて済むということだ。
システム開発費用というのは、驚くほど金がかかるため、それがなくなればようやく他のメガバンクに利益面で追いつける可能性が高い。
ただ、利益が追いついたとしても、現在の銀行業を取り巻く環境を考えると、それで単純に株価が上昇するとは考えにくい。
三井住友FGや三菱UFJにしてもPERは低く、業績がメチャクチャ悪いわけではないが、それでも株価は低迷している。
それには、様々な個別要因が作用していると思うが、要するに銀行業自体が非常に期待値の低い業種となっており、そのため株価が上昇しにくくなっているのだ。
そのため、システム統合により利益が回復したとしても、市場はすでにそれを織り込んで株価を評価していると思うので、それで株価が大幅に上昇する可能性は低いのではないかと思っている。
では、いったいどうなれば、みずほFGの株価が大幅に上昇するのだろうか?
それは恐らく、日本の金利環境が逆回転を始めたときだと思う。
現在、地銀やメガバンクを含めた金融業の株価の上昇を阻んでいるのは、間違いなく日本の超低金利環境だ。
その超低金利環境が解消されない限り、銀行の期待値が上がって株価が大幅に上昇するということは考えにくい。
しかし、現状は日本はまだまだ低金利環境が続いていく可能性が高いので、銀行業に属する株の株価が大幅に上昇する可能性は低いように思う。
逆に、金利が上昇した場合、日本の株式市場自体がダメになってしまう可能性があるので、今のところは金利が上昇する確率は相当低いのではないだろうか。
なぜかというと、金利が上昇すると住宅ローンなどにも影響が出るし、当然企業が設備投資に回す資金にも陰りが出てくる。
そういった現象が起きると、金づまりしやすい日本経済は一瞬で息の根が止まってしまう可能性もあるだろう。
ちなみに、金利が上がると日本がハイパーインフレになって経済的に破綻するという話があるが、銀行やその他の金融機関が国債の主な買い手である限り、そういった事態が起こる可能性は相当低いように思う。
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