最近、米国で利下げの可能性が濃厚となってきたことを受けて、ドル安が進んでいる。
そのため、相対的に円の価値が上がってきているわけだが、その影響で日本株の株価の上値が重い。
日本の高配当株にはグローバル企業も数多く、そういった企業は多少業績が悪くなっても倒産する可能性は低い。
しかし、それらの企業の中には為替が円高に振れると利益が減少し、配当金の支払いが減少したりする可能性のある企業も多い。
例えば、自動車産業に属している企業なんかは、為替の影響をモロに受けてしまう可能性が高い。
そういった影響もあってか、NYダウが金利引き下げの予測がトリガーとなって過去最高値である27000ドルを突破したが、日経平均はほとんど上昇しないという悲惨な状況となっている。
高配当株の場合は配当金を継続的に支払ってくれるのかどうか、がその株の価値を維持出来るかどうかのキーポイントとなってくる。
そのため、為替が円高に進んだ結果業績が悪化し、配当金の支払いにも影響が出てくるようになった場合、日本の高配当株だけではなく市場全体に相当な悪影響が出る可能性が高い。
市場に悪い空気が漂うと、為替の影響がない内需系の企業まで売られてしまうので、日経平均全体が下落してしまうケースも多いからね。
現在、円は対ドルで107円台後半まで上昇しているが、一体今後どこまで円高が進むのかが注目されている。
そこで、自分のPCにぶちこまれている懐かしのFX専用ソフトであるフォレックステスターを超久しぶりに起動させてみた。
そして、ドル/円の推移を確認し、それと米国10年長期債のチャートを見比べてみると、直近では2012年と2016年に大きく円高が進んだ場面があるが、その時点では金利は下落している。
2012年の激しい円高を覚えていらっしゃる方は多いと思うが、2016年もかなり円高が進んでいて、瞬間的にではあるがドル/円は100円を下回っていた。
その時の米10年債の利回りが1.5%程度なので、今後同水準まで利回りが下落すれば同じようなレベルで円高が進む可能性はあるのではないだろうか。
そして、そうなった場合は日本株はおそらく下落すると思うので、米国株だけではなく日本株に投資している投資家も米国の金利動向は注視しておいた方がいいのではないだろうか。
それにしても、日本株と比べて米国株の強さというのは半端ではない。
NYダウが27000ドルを突破するのを眺めていて思ったのだが、やはり世界経済は米国中心に動いていて、米国は世界中の株式市場に巨大な影響力を持っている経済の中心国家だ。
それに比べて日本株の指数は下げる時には真っ先に下げるし、上がるときは一番遅く上昇するという恐ろしい特徴を持っている。
最近、米国株の売買手数料をネット証券会社が引き下げていることが話題となっているが、日本株がこの調子だと、ますます今後は米国株に投資をする投資家が増えるのではないかと思う。
日本株も個別企業では驚異的に上昇する銘柄はあるし、いい企業もいっぱいあるのだが、指数としてはいかんせん為替の影響を受けすぎるという弱点があるので、ETFなどでインデックス投資をするなら断然米国株の方が有利だからね。
そうなってくると、米国市場に益々多くの資金が流れることになるし、今後他の国々でも米国に投資をする人々は増えるだろうから、やはり今後も指数としては米国市場への投資が圧倒的に有利になるに違いない。
今後は、投資信託でも手数料の低い米国市場全体に投資するファンドも増えているので、もしかしたら日本株よりも米国株に投資する投資家の方が多いという時代がやってくるかもしれないね。
まあ、自分はそれでも日本株にも投資はするわけだが笑。
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